昨日、ロシア革命について書いたら、トロツキーを思い出し・・・
私は、若かりし頃に腰の手術を受け、定期的に硬膜外ブロックという麻酔科で硬膜外と言うところに痛み止めの注射をしながら日常生活を送っていました。
フリーダ・カーロ(メキシコの画家)は、交通事故にあって足が不自由になって絵描きになった人。
それで、彼女と彼女の絵に、興味を持ち、絵を観たり本を読んだのが25年くらい前??
彼女のことは昔の記憶で書いています。
私も、痛みを抱えながら働いていましたが、職場や周囲に痛くても痛いと言わず(会社・人事には事実を伝えていました)治療はこっそりやっていました。じゃないといい仕事をもらえない上、周りにも気を遣わせると思っていたので。病を隠し(ブログに書くような社会批判もせずに)明るくニコニコ振る舞っていました(今の心臓病では、色々と隠せませんが)。
それで、当時、彼女の描く「痛くても顔は無表情」という絵を観て、なんだか、個人的に共感し、闘病姿勢に勝手に連帯感を感じました。
私も腰は事故が原因ですし、心臓は医療ミスが原因なので、自然の経過の病や不摂生なら、こういう体だったとか自分のせいと思えるのですが、他人のせいでこうなったという点でも、彼女のぶつけどころの無い悲しい気持ちが分かります。
医療ミスがなければ、自由に動けて、働けて、人生を楽しめただろし、子を不憫に思いながら生きる事もなかっただろう。
彼女もあの時、あのバスにのらなければと後悔したでしょう。
愚痴っぽくなってしまった・・・
フリーダ・カーロに話を戻し
カーロの本は、昔読んだっきりなので大雑把な記憶ですが、カーロは少女時代にバスの事故にあい、脊髄を痛め、一時歩けなくなり、以降闘病しながら、絵で自己表現をしていました。後に結婚する夫はメキシコの大変有名な画家。
夫の不倫(相手は妹ということもあった)、不妊、最後の方は足の切断等に悩まされながらも、最後はベッド上で、寝ながら絵をかいていました。が、その間も自殺願望が芽生えていました。
死因は肺炎という事になっていますが、自殺と言う人もいます。
火葬でした。
メキシコに逃亡していたソ連のトロツキーとも大変親しくしていました。
日本人だった?カズ・ヒロさんもフリーダカーロを作品にしていましたね。(以前ブログに書いた)
サルマハヤックが演じたカーロの映画もありました(が、映画は本に遠く及ばずの描写感)。
フリーダ・カーロの絵は(随分昔ですが)、渋谷の文化村(Bunkamura)の美術館で展覧会があり、日本でも紹介されました。私は彼女の絵に関して本物をみたのはそれが最後です(春馬さんの「罪と罰」もプロデューサーはBunkamuraでした。Bunkamuraやりますね)。
絵は好き好き(すきずき)ですが、彼女の絵の評価はテクニックや上手さは無く、なんといってもモチーフ、題材にあると思います。
心の叫びを絵にしている。
色使いはメキシコらしい。
↓作品の一部です。
ゴヤの絵もメッセージ性が高いけど、カーロは個人的な胸の内をさらけ出す絵。抽象画じゃ無いけど、共に読み解く絵というか。
痛くても苦しくても表情は無表情。ここがポイントだと思う。
本にも多くの写真が載っていて、外国に仕事に行き、立って歩いていた時期もあったようですが、痛みと闘っていた時間や期間も長かったように思われます。
身体に痛みがあって脊髄も損傷したけど顔は無表情
身体に釘が
矢が刺さっているけど顔は無表情
晩年、このような格好で彼女は絵を描いていました。
流産のことでしょうか?彼女はNYにも仕事で行き、その時に流産したからバックがビルなのかな?(本は大昔に読んだきりなので、流産の時期はあいまいな記憶です)
後ろの女性は腰に傷。彼女自身?
崖っぷちにいる(状況)。手にしているピンクのはコルセットでしょう。
昼(ストレッチャーの方)と夜。
絵集も持っているけど引っ張り出すパワーがなく確認できない・・・・。
皆さんで推測してみて下さい。
彼女の絵は、ダリのように奇をてらうため頭で奇天烈なものを考えたものでも、ホラー感を出すためにこういう絵にしたのでも無く、闘病等の心の絵なんでしょう。