実習終了まで、あと10日を切りました。
卒業がせまって、うれしい!というよりも、やることが、けっこうあって、いろいろ忙しい日々です。
仕事を探したり、仮・PT免許の申請、学校に卒業証明をもらう手続きしたり、ビザのこともある。
なかなか浮かれてられません。
さて、今の実習先の病院。
専門は、ストローク(脳梗塞や、脳血管障害)と、義肢・義足のケアなんだけど、ほかの2つのブランチの病院は、それぞれ、Brain Injury (交通事故などで、言葉や感覚・運動に障害が出るケース。植物状態の患者さんも)Spinal Cord Injury(脊髄損傷で、体の一定のレベル以下の感覚もないし、動きもしない)を専門にしています。
なかでも、ニュージャージー州のウェストオレンジにある病院は、脊髄損傷後のリハビリでは、全米2位を誇る、権威のあるところです。
昔、スーパーマンを演じた、クリストファー・リーブという有名な俳優が、落馬事故で、首から下がまったくマヒしたあと、リハビリに来たのが、この病院なのです。
せっかく、そういう病院の系列で実習してるんだから、その、本部ともいえる、ウェストオレンジの病院をぜひ見てみたい、と思って、お願いして、今週の月曜日、行ってきました。
午前中は、入院患者のPT,午後は外来患者のPTを見学させてもらえることができました。
見学させてもらったセラピストは、午前中、3時間の間に、2人の入院患者のケア(1人1時間半)のみ。というのも、患者さん2人とも、機能レベルが低く、1対1のケアが必要だからです。
患者さんは、どちらも、20歳前後で、交通事故や、スノーモービルとの衝突事故などで、脳に障害が出て以来、話すこともできない、目もつぶったまま、ひとりで座れない、立てない、歩けない。母親が話しかけると、かろうじて笑みを浮かべることができるぐらい。
PTは、彼らを座らせて、立たせて、手足を動かし、少しでも筋力をつけ、家族や介護者の負担を減らす、ということを目標に、治療をしています。
これは、今まで、多くの整形系外来患者を多く診てきた私にとっては、新しい経験でした。
午後は、外来患者のPTの見学。
ここは、自宅などから、通ってくる患者さんのケアなので、入院患者より、ハイレベル。
とはいえ、手足の麻痺で、電動車いすでやってくる人も、たくさんいます。
さすが、神経系の病院とあって、リハビリ室も、神経系と整形系に別れていて、私は、神経系のほうを見学させてもらいました。
いつもの実習先と違う経験がしたかったので、運動レベルの低い患者さんとそのPTを主に見せてもらいました。
脊髄損傷のリハビリは、なにしろ、胸から下の感覚がまったくなくて、しかもまったく動かない。そういう患者さんの、自立を促進して、いかに、ひとりで移動して、ベッドから車椅子、トイレなんかに、ひとりで行けるように、お手伝いをするか、というのは、なかなか、むずかしいものです。
いま、何気なく立ったり動いたり、そういう動きをコントロールするものが、ある日、ぷつんと切れたら、一体どうそれを克服するか。アタマを使って、想像力と科学を駆使して、ケアをするのは、ある意味、PTとしての醍醐味だと思いました。
という感じで、最近、神経系リハビリに、どっぷり浸かってる私。
すごく、興味があって、むずかしいながらも、それに挑戦して、患者さんの役に立ちたいと思うわけで。
でも、いざ、整形系の患者さんに接すると、うおー!!これこそ、やりたいことだ!と実感してしまう自分もいたりして。
将来は、PTとして、自分の専門を作りたいので、選択に苦しむところです。
・・・・でもやっぱり、整形かな。