裏ジンクスさん

ジンクスさんと裏ジンクスさんがいる。

ジンクスさんはもちろん担当看護師くん。

彼がいるとしんどくならない。



裏ジンクスさんはなぜだか合わないベテラン看護師さん。

つい先日、私の担当になった裏ジンクスさん。

その日も案の定昼の検温なし！

そして朝、レニベースがきれるからと空袋を渡した。

しかし何時になってもこない。



夜の検温の時間

8時回って、準夜の看護師さんに聞いてみる。

彼女は新人看護師さん。

裏ジンクスさんはまだ詰所にいるらしい。

調べてくると出て行った新人看護師さん。

帰ってきてその答えは…

忘れてたらしい





あえて誰が？とは聞かなかった。

もしかすると新人看護師さんは、裏ジンクスさんには聞かず、データで調べただけかもしれない。

いずれにしても

先生が忘れてたなら

未だにあがってこない薬のことを伝えにくるべきだし

自分が忘れてたなら

新人に謝りにこらせる前に、自分が謝りにくるべきだ。

結局薬は次の日の10時まで来なかった。

大事な大事な酸素に関わる薬。





その事を朝から病室で話してたら

お向かいさんが





それ婦長さんに言った方がいいで！




と叫んだ。




その瞬間





なに？





(((゜д゜;)))





今の誰の声？




3人の顔がこわばった時


隣のベッドのカーテンから婦長さんが現れた。






聞いてたんですか！！！！





結局一部始終を婦長さんに話すことに。

それ以来、私の担当に裏ジンクスさんはついていない。

これでよかったんだ。

これで…。