死ぬまでの長いリアルな夢を見てるのでは?


そんな風に思い始め、


美人看護師さんも帰宅して夜間スタッフに交代


どうも出入口は確かにあるようだ


担当は若い男性スタッフに


この頃からしぼんだ肺を膨らませるためと


痰促進の薬を投薬される


咳き込むごとに切られた肋骨が痛い(泣)


自分で痰を取り捨てる作業のくり返し


そして不安から眠れず


ついに幻覚を見始める


手足のない全身入れ墨のヤクザ風の男


車椅子で徘徊する角刈り白髪の爺ちゃん


こんなやつらが病室内を徘徊してる!


こいつらに殺されるんじゃないかって


見える度に血圧変動


そして最後には病院スタッフさんまで


担当看護師さんが俺の体になにか入れた


とか言って笑っている


他にいる患者もみんなそれぞれのスタッフが


何らかの手を下して亡くなったことにした、と。


今にして思えば馬鹿げた話だけど


こんな幻覚幻聴がすごいリアルに見えていた。


そうして一睡もできず翌日のスタッフが来た


昨日の美人看護師さんが出勤してきて


「私のこと覚えてますか?」と微笑んでくれて


少し安堵して


ようやく目覚めてからの1日が終わった!


若い男性看護師さんには


幻覚を見た私が


「さっき言ってたの本当ですか?」


とか詰め寄ってしまい


いまにして思えば本当に申し訳なく思います(泣)