中国に来たことがある人は分かると思うけど
中国人のファッションセンスは独特のもんがある。
すっごいラメラメのキンキラ服を着てたりするのは普通だし
よく分からない白雪姫のドレスみたいなの着てるタバコ屋のおばちゃんとか普通だし
綺麗な人なのに服の組み合わせがチグハグで残念な雰囲気になってたり。
最近は上海人はかなり洗練されてきてるとはいえ
そんなのどこに売ってるの?って服がまだまだ主流なのも事実。
でも、最近はそれも見慣れてきたのか
こういうのもアリかもな、って思えるようになってきた。
もしかしたら、こっちの方がむしろ、本来のファッションの在り方なのかも、とか。
と言うのも、日本人のファッションのように
「流行」ってのがあんまり一般人に浸透してないのだ。
むしろ最近俺は、日本で当たり前になっている、商業的に作られた「流行」ってのを追いかけざるをえないように仕向けることで消費を煽るやり方って、本来の意味での「ファッション」とは違うんじゃないかなって思えてきた。
「この春はこの色が流行ります」「これとこれの組み合わせをこうやって着こなすのが流行ります」とか・・・・
そういう、決められた「流行」を取り入れた服装をいち早く買って着こなして満足する・・・他人にオシャレアンテナの敏感さをアピールする・・・
で、翌年には着れない。だって去年の流行ものだってバレバレだから。
それはタンスの肥やしになって、また高い金出して最新のものを買わないといけなくなる。
そういう消費喚起の方法が景気全体のために有効なのはもちろん分かっておるんですけどね。
こらから先はどうなるか分からないけど、現時点での中国人のファッションには、そういう時流が全然感じられないわけ。
なんて言うか、自分が好きだから着る。自分が綺麗と思ってるから着る。
他の人にどう思われようが、あんまり関係ない。
もしくは、自分が好きで着てるってのが大前提で、ついでに他の人が私を見て綺麗と思うんならラッキーじゃん的な、振り切れた感じ。
こういう印象がある。
だから日本の画一化されたファッションを見慣れてる私達からすると、本当に奇異なファッションも目白押しなわけ。
でも本来の、ファッションを楽しむって感覚は、中国人の実践してる方法のほうが純粋なんじゃないかと思うんだけど、どうなんかなぁ。