今回は日本映画2本立て


「冷たい熱帯魚」
なめらかな心意気~Love&Peace~


この映画には、久々に衝撃を受けた。


エログロが苦手というお子ちゃまは観れない映画。

ていうかR18指定なんだけどね。


この映画は以前、実際にあった埼玉愛犬家殺人事件をモチーフにしている。

実際の事件は超グロくてワイドショーが大好きなネタなんだけど、

阪神淡路大地震、オウム真理教やらの大きなニュースが相次いだ関係で

いまひとつ世間から認知されてなかった事件。


で、俺が衝撃を受けたってのは

ストーリーとか、エログロとかってんじゃなくて


なんと言ってもとにかく、

でんでんが凄い!


この映画はこの役者一人の存在感で成り立ってる。

いや、他の役者も凄い演技してるんだけど

とにかく、でんでんに超飲まれてる。


もしもキャスティングが違ったら

この映画の評価は全然違ったかもしんない。


現実味の薄いご都合主義的な展開とか

賛否両論のラストシーンとか

主人公が共犯者になる必然性に関する謎とか


それらを、脚本上の仕掛けととるか、

単に構成が甘いととるか、人それぞれとは思うけど。


とにかく!

そんなの全部ぶっとばすくらい

役者の演技一つで、映画はこうも輝くと認識できる傑作。

グロOKの大人は、是非とも全員観るべし!


「舞妓Haaaan!!!」
なめらかな心意気~Love&Peace~


打って変わって軽~いコメディ映画。

なんで「冷たい熱帯魚」と一緒に紹介したかというと、


これも阿部サダオのハイテンション演技が全ての映画だから。


サダオの演技のハイテンションぶりで心を柔らかくして

転職しまくりの展開の時の悪ノリっぷりにニヤリと笑う、


いい意味で、それだけの映画。


出生の秘密とか恋愛の行方とか、

全然物語の軸になりきれてない。

だから、その流れで突入するラストシーンも完全に無感動。

ある意味逆に爽快なくらい。

コメディ映画に下手に感動の要素なんていらねぇ!って男気を感じたね俺は。


結局、この映画は舞妓マニアの突っ走る様のみが見所。

でもそれでいい!



ってなわけで

役者のキャラが確立されてる映画って、

実はそれだけで、ある程度成功してるって思える2本でした。

ポコペン。