先日、お客さんを連れて工場視察に行った。
その間ブログ更新もできずスイマセン。


天津から車で3時間かかる、超の付くほどド田舎な場所にある工場だった。
数十年に一度氾濫するという川が流れる側にある農村地区。
建物はレンガを積んだだけのものが並んでいる。
そんな中に工場はあった。
もちろん工場と言うのもはばかられるような風情の工場ではあったが、そこに着いて驚いた。
恐らく外国人が訪れるのは初めてであったのだろう。
遠くから来た客を歓迎しようという姿勢がすごかったのだ。


まず、入り口の門が新しく作ってある。
セメントがまだ乾いてない。
中庭にある『品質重視』という巨大な看板も付けたばっかり。
事務所ももちろん塗装したばっかりだった。
中に入ると強い塗料のにおいが残っている。
あれは完全に前日の塗装だ。
そして、事務所内のテーブルにはいっぱいに地元特産の果物と豆類が並べてあり、商談用のノートを広げるスペースさえもないww

レンガとトタンの工場内には従業員が、卸したての真新しい揃いのジャンバーで働いていた。
工場と言っても材料を置く場所と作業をする場所があるだけといった感じだったのだが・・・


驚いたのはゴミ一つ落ちてなかったこと。
敷地中が完璧に掃除してある。


トイレは工場の裏手に別に建っている。
日本で言うと公園の公衆便所の超ぼろい版という感じ。
しかし、完全に不釣合いな真新しい男と女のマークが取り付けてあった。
恐らくは直前に付けられたもの。
中に入るともちろんドアは無く、地面に四角い穴があるだけ。
深さ1mくらいの穴だけ。
排泄物がどこにもいかない、自然の分解にまかせるだけの構造。
日本人的にはもうありえない感じなのだが、なんと驚くべきことに穴の中は何もなかった。
つまり、完全に掃除してあるのだ。
掃除してから我々が来るまでの間、従業員はどこで用を足したのか・・・


食事の時は社長の他に、弟、イトコ、奥さん、そしてお父さんまで来た。
家族で経営している工場なんだけど、首脳陣が勢ぞろいというわけだ。
みんなして勧められて断ることもできず、58度の白酒を2瓶空けてしまった。

翌日空港まで送ってもらったのだが、まさに両手に持ちきれない程のお土産を渡された。
地元特産の果物と特産であるロバの肉(!)を一人4箱www


あまりにも露骨な歓迎っぷりと、それに費やされた凄まじい労力を思うと、素直に感動してしまった。
同行したお客さんも感激し、空港で社長と握手しながら、帰国後すぐの発注を約束してた。
おかげでコンテナ一本注文ゲット♪♪♪
今回は完全に私の営業は関係なく、工場の人々の圧倒的な歓迎のおかげ。
一応、工場を見て注文が決まるからって釘さしておいたんだけど。
ありがとう工場の皆さん!
想像以上のお迎え準備でした!


ちなみに空港に行く途中、車を止めてもらって3回ほど吐きました。
白酒2本はきついっすww
未だに胃が痛いっすww
しかし、嬉しい痛みっすwww