『CNNGo』は、アメリカのニュース専門放送局・CNNが開設した、アジアの旅行情報を専門に伝えるサイト。東京のほかにバンコク、香港、ムンバイ、上海、シンガポールの6都市の面白情報を伝えているが、その同サイトが昨年末、「世界一魅力的な都市・東京がNo.1な50の理由」という特集を行った。

『CNNGo』が「50の理由」として挙げたのは
・世界一優れた交通システム
・世界最多のミシュランレストラン
・築地市場
・秋葉原
・高尾山
・江戸東京博物館
等々。各項目の説明が秀逸で、例えば「皇居」には
「3.5 平方キロメートルに構えられた皇居の不動産価格は、一時はカリフォルニア州の全不動産の総価値をしのぐと噂されたこともある」
「渋谷のスクランブル交差点」には
「信号が青に変わった途端、人々が一斉に己の目指す方向に向かって歩き出す。ある意味では、この渋谷スクランブル交差点こそ、名所旧跡よりも、東京という都市の本質をより正確に表している」
といった一文が添えられている。

また「50の理由」の中には

「世界一短いエスカレーター」
「1杯180万円のカクテル」
「パンク浴場」(銭湯でアーティストが公演する「風呂ロック」と呼ばれる催し)
「神田川のコウモリ」

など、日本人でもあまりピンと来ないものも一部ランクイン。

それゆえ「50の理由」を見たネット住民の反応は、
「長年住んでるけどまだまだ知らないことがいっぱい」
「こう見るとほんと東京はすごいな」
「コミケも入れてね」
と感心と同意を示す意見が出る一方、
「ほとんどホメ殺しの皮肉みたいなのばっかじゃねーかwwwww」
「ただし金をもってないとほとんど楽しめない」
「世界一魅力的な『観光』都市ね」
という声も上がっている。

日本政府は2008年に観光庁を設立し、08年の訪日外国人旅行者数・約835万人を10年までに1000万人、19年には2500万人にする目標を立てている。『CNNGo』は、東京を「『未来の街』などという項目などランクすらされないほど、この街の魅力は無限である」と述べている(※編集部注 「『未来的な街』という抽象的な項目をセールスポイントに挙げなくても、すごさが分かるよね?」という意味かと)。CNNの認める魅力が全て伝われば、観光庁の目標も楽々達成できるかも?