![○○のために生きている](https://stat.ameba.jp/common_style/img/home_common/home/ameba/allskin/ico_kuchikomi2.gif)
台湾ではそこまでは無くなってるかと思うけど
中国にいた時に思ったのは
とりあえず、たぶん上海とかに出稼ぎに来てる内陸部の人達は
完全に、春節(旧正月)のために生きている。
故郷で暮らす家族のために
出稼ぎ先で過酷な労働をし
自分はとことんまで節制しながら金を貯め
年に一度の帰郷を心待ちにしている。
故郷で家族は父や母の帰りを本当に心から待ちわびてる。
離ればなれの家族がその時だけは会える。
日本でいうところの里帰りとは全く意味合いが違う。
故郷と出稼ぎ先の距離、離ればなれの家族の距離は
物理的にも精神的にも日本のそれと比較にならない。
それこそ魂の再会。
春節は涙涙の再会がなされる、すごくドラマティックな日なのだ。
春節が終わるとまた父や母は旅立つ。
子供達は泣きながら見送る。
父や母も泣きながら旅立つ。
また一年後、家族と再会できる日を思いながら。
そして彼らはまた一年間、過酷な状況での労働に耐えていく。
もうすぐ春節だ。
この時期中国では、すさまじい数の人間の移動がなされる。
その一人一人が喜びや悲しみを背負いながら、
様々な人生を必死で生きている。
俺はいつもこの時期、その事に思いを馳せる。