Maximum!! -35ページ目

Maximum!!

生きてることを喜ぶことを罪ではないと信じる者たちはロックンロールで悩みを抱えたまま踊る。

さて本日は大晦日。
あと4,5時間すればかの地ではガマン汁でねとねとになったみなさんがたが、もう辛抱たまらず花火と爆竹を-30℃(今年はこの30年で一番寒いとか)の空に向けて打ち上げるのであろう。

絶対に使用許可など取っていない車道のド真ん中に据え付けられた発射台から打ち上げ花火は天高く飛び立ち、わしの住んでたマンションの部屋の窓の外1mで破裂し、階下の窓からもこじんまりとななめ前方にロケットが飛び立つ。
街路樹にゆわえつけられた爆竹短冊が演奏中のレイジアゲンストザマシーンと3畳間に同居してるような響きを奏でる中、運転手高松とかむすめ社員(21)からのまちがいなくどっかの便利サイトから貼りつけた基本文例の新年快楽メールが届く。

地下街で響き渡るなんか知らんがとにかくもめている怒声、疲労困憊の係員が運んできた買い物カゴが奪い合いの末に3秒で消えうせるスーパー、レジでは横入りするおばはんと割り込まれたおっさんの怒鳴り合い、それを故郷にも帰れず宿舎で仲間とさびしく過ごす人民解放軍兵士はカゴ一杯の菓子を抱えたまま見ないふりをする。

そんな殺気立った年末の昼間とはうって変わった、爆音に包まれた静寂の中、わたくしは朝にむすめ社員の持ってきた水餃子(ただしおかん作成。翌年はがんばって自作)を静かにつまんでいたのだった。

あるいは、ホテルに住んでた頃の従業員との宴会。
春節だというのに、ホテルなので誰かは残っとかないといかん。
我々も残ってた場合は、多くの社員が里に帰っているので、取り残された帰れないもんどうし。
そういうことで、女装したドアマン、イメージの「日本人」がキライでキライでしかたなかったという受付嬢、アコギを抱えて鄧麗君を絶唱しながら会場をねり歩くリアルなアホの日本人たちによる宴は続く。12時前には玄関前で爆竹鳴らし、てんこもりの水餃を持たされて部屋によろよろと辿りついた。

そんなかの地での大晦日だった。

なのに。

辛ラーメン食ってて水餃食うの忘れました


三宮では、「全長40mの龍」がセンター街をねり歩いてました。
最近読んだ本。
とにかく買ってきたものの手をつけてないのが多すぎる。
1~2週間温泉か山の麓で犬と暮らしながら一日本を読んで暮らしたい。

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)/川上 未映子

¥550
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別嬪さん。
この本の203ページから205ページにかけて書かれていることはロックンロールそのものである。


ジミ・ヘンドリックスとアメリカの光と影 -ブラック・ミュージック&ポップ・カルチャー・レヴォリ.../チャールズ・シャー・マリー

¥2,730
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分厚い。2段組み358ページ。高い。でもこういうのは見つけた時に買っとかないとすぐなくなるので。
もちろん主役はジミヘンだけど、ジャズ、R&B、ソウル、ロック・・・「ブルース」に源を発する、20世紀中盤から大衆文化の中で一定の位置を占めるに至った音楽と、それが流れていく社会、文化との関わりが全編にわたって語られる。
ジミヘンと彼の音楽をことさら「孤高の天才」などと神格化して奉るのは、俗なイメージに屈服することであり、神棚にまつって自分自身との関わりを忘れ去ることに等しい。
だってポップ・ミュージックは、魂のリレーなんだから。

アナキストに煙草を (Garageland Jam Books)/ミック ファレン

¥2,625
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分厚い。2段組み456ページ。高い。でもこういうのは以下同文。
60年代のスインギング・ロンドン、ロックンロールとドラッグとフリーセックス入りサマーオブラブと警官や裁判所との抗争に彩られたヒッピーヒッピーシェイクなカウンターカルチャー史。
あまたのアホ行為の根元にあるのは不機嫌と悲観と怒りであるところが正しくロケンロール。

ジーザス・サン (エクス・リブリス)/デニス ジョンソン

¥1,890
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拳闘士の休息 (河出文庫 シ 7-1)/トム・ジョーンズ

¥945
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去年読んだ小説の中で最高の2冊。(どっちも短編集)
前者がDIY系のオルタナロックなら、後者はちょっとブリティッシュをまぶしたルー・リード、イギー?
よくわからんが、メモなんでこんな感じ。
さて空港で出迎えた我々の目に飛び込んできたものは。

ダウン毛糸帽手袋でぱんぱんに着ぶくれた男女約10名。

ああやっぱり。買わんでいいって言ってたのにー。
でも彼らにとっては生まれて初めての北国行き。遠足とは準備の時から始まっているのだ。
そしてぼくらあたしらが自分で選んで買った衣装への愛着は深く、わしらがそろえた中国服には滞在中ほとんど見向きもせなんだ。特に女子。

デザイン的にはやつらのこだわりの理由はぜんぜん見えないし、実際つくりはチャチなんだけど。
ちなみにわたくしが現地購入した香港ブランドGiordano(パチ率50%)のダウンとひつじパッチは、帰国後も気温が一桁になると出動し、昨日のような日でもそれはもう♪そうさぼくは さむくない♪とキヨシローが歌ってくれるほどです。

翌日から一行は中国人の好奇の目にさらされながらも研修開始。
通訳のむすめはさっそく我らが運転手のハートをがっちりつかんだようで、この大人子どものおやぢは買い物の仕方など日常の世話をあれこれ焼いているようだ。
もともとこのおっさんは朝鮮族などの「異民族」の異性に尋常ではない興味と関心をふだんから抱いていて、子供の好奇心に大人のすけべえさが混ざった実にわかりやすい行動を取る。
でも、やさしいのよ。ネットでよく見る、相手が女性と分かると異常に食いついてくる童貞っぽい右の人も見習ってほしいものである。

一通り火鍋や中華を食わせてみたが、特に問題はないようだ。なべは魚がお気に入り。
病人の血の色の麻辣ダシも当然没有問題。
数日経つと彼らは出張日当を節約するため、通訳に引率されて市場へ食材やビール(タイより安いと好評だった)を買い出しに行き、しこたま持ってきたタイ調味料をぶち込んでホテルで仲良く自炊宴会を始めた。炊飯器、電磁調理器、鍋などは自炊しないなまけものの駐在員からの貸りもの。
当時スーパーには何を血迷ったのか仕入れ担当のチョンボか、中国有数のジャポニカ米の産地である当地なのに、輸入タイ米が売られていたのも良かった。わたくしもインディカ米は好きなので、カレー炒飯用にいっしょに買い込みました。

そんなこんなで2週間ほど過ぎると年末になった。中国では元日しか休みにならないのだが(タイも本番はソンクランなので同様)、その年はカレンダーの都合で数日連休になったので、わたくしと運転手で雪国観光に連れていくことにした。

まずは虎牧場。
ちょっと窓やドアの立てつけの悪い払い下げ中古バスに乗って、東北虎が放し飼いの野原をグレートハンティングサファリパーキングするのである。
何度か社員や中国来客と来たが、こいつらは窓をほぼ全開にして身を乗り出し写真を撮りまくるのがとてもイヤだった。

そしてここの呼びものが、

虎のお食事風景

虎の群れに生肉やら生きた山鳩やらを投げ込んで自然のワイルドさを堪能してもらおうというアトラクションであるが、にくは客が金を出して買うことになっている。
死肉なら安いが踊り食いの場合は値段が上がっていき、牛一頭となると1000元(当時の弊社中堅現場社員の月収相当)もするし、そこまで見たくもないのでこれまではせいぜい山鳩ぐらいにしてたんだが(しとったんか)

正月なので牛タダです

そんな気づかいはいらんー。

写真も撮ってあるけど遠慮しときます。
牛さんは何度かかじられたあと、係員が虎を追い払い、エサ処理場へ運ばれて行きました。

【とらくん(檻の方)】

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この辺は市内から一時間ほど走った山の中にあるので、雪もたっぷり積っている。
さあ、残酷ショーを見終わって園内の散歩に出たタイ人の目の色が変わった。
月は人の心を狂わせるというが、雪も南国人を狂わせるのか。
はじめて触る雪の感触、はじめて顔面に感じる雪面ダイブの感触。(やることはどこのアホも変わらん。国籍とか民族って何だろう)
人型にへこんだ雪をみてうひゃひゃひゃひゃひゃひゃとナチュラルハイのご一行様である。

さあ次行くよ、スキー場見学ツアー。
ああもう中高一貫6年制男子校に小向美奈子を放り込んだような暴れぶりなの。
「スキーやりたーい!」と地団太踏んで訴える通訳嬢であるが、骨折されてもかなわんので「見るだけー」とおあずけくわせる意地悪ななめぴょんさんである。
しかしこのあたりで、どうも何人かの動作が極度にスローモーになってきた。
「帰りたい?」「・・・うん」力なく応える先ほどの顔面ダイブ野郎であるが、

あ、くちびるが紫色に

未練たらたらの通訳嬢をなだめて帰路に向かう我々であった。

その夜、約半数が高熱を出して2日ほど寝込んだという。

まあ、良い思い出だーね。


【スキー場。笑顔だがほんとはすごく帰りたい人数名】

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今朝病院におかんの見舞いに行く時、電車降りたらけっこうな量の雪が降ってた。

わたくしがおととしまで住んでたとこは、温度計こそ-20とか-30とかいう狂った数字を叩き出してくれるのだけど、雪はそうでもなかった。もちろん神戸よりは降るんだけど、日本の東北とか北陸の方には負けてる。
それでも毎年初雪の日には決まったように空港は閉鎖され、あっという間に氷で固められた道路は大渋滞し、子供はコケておっさんはコケてなめぴょんさんもコケて、もうみんないいかげん学習してほしいのだけど、起こってしまったことはしょうがない起こってから考えようめいうぇんてぃーめいぐわんしーLove & Peace。という信念のもとに今も同じことが、この先も未来永劫繰り返されるのだろう。

でも大ぶりな雪が空から舞い降りて光速のスピードで積っていって、一晩の間に真っ白に染められた朝の街はやっぱり美しくて。そこにはこの同じ景色をきっと見ている思い人もいて。
と自分胸キュン地獄に落ちる間もなく街中が石炭と排気ガスでずず黒ーく汚れっちまった悲しみに今日もばいちゅう降りかかるのであった。

3年前の正月のことを思い出した。
当時、弊社と同じ製品をタイで作ることになったということで、タイ人10人ぐらいが勉強に来ていたのだった。
微笑みと常夏の国から、白酒で半笑いが貼りついた夏冬の温度差60℃の地へ、それもよりにもよって12月から2月の2カ月、ランボーも泣き出す地獄の季節に。

これは人権侵害なのではあるまいか?
朝晩20℃前後になると震えだすような人たちである。(そんな季節がバンコックにもちょっとある)
本部への我々の抗議は受け入れられず(ウソ)、バンコックで見つけた中語タイ語通訳に引率されてタイ人ご一行様が中国東北部にやってきた。

我々も考えた。
だいたいオレは昔12月の関空にタイ人を迎えに行ったらTシャツ一枚で現れたのを見てる。
そんな殺人行為は止めなければならぬ。
かといって、これから先の生涯では二度と使わないであろう防寒具を準備させるのも気の毒だ。
北京乗継ぎの飛行機便だが、空港や飛行機の中はあったかいから、自分の持ってる一番厚手の服で来てくれ。あとは我々が準備する。ということで買いこんだよダウンジャケット手袋スキー帽セーターひつじパッチもろもろ。

さて、慣れてるわしらでも嫌気がさす真冬の夜、空港で出迎える我々が見たものは。

長くなってきたし今からワイン飲むから続きは明日。

【イメージ画像・ある日の工場】
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そんなことは正直よくわからんし、きっとその時々の気分しだいなんだろうけど、「ロック」って何?どんな音楽?って聞かれたら、とりあえず今日のところはこの曲を差し出してみる。



この3分30秒に流れてる感覚のことをおれはロックと呼ぶ。
いやここに流れてる感覚は「ロック」としか形容しようがないものであると言った方が正しいのか。
それは最初の一音が流れたときにはじまる別世界。
空気と色と匂いが瞬時に変わるマジック。
強い意思によって生み出される、きわめてフィクショナルな選択。
本来の生の歓びを肯定するために、その前に、噛みしめつくす暗闇。

ラブ・サイコデリコの音楽に鳴らされているのはそういうものだ。
ロックを選択したものが背負う重荷、自分の身体のように当たり前の前提としてあり、だけどそれが故に決して抜け出せない牢獄の中から漏れ出てくる音。
一生背負っていく世界全体への違和感。

だからこそ、ロックンロールがごくまれに訪れる瞬間はいっそう輝きを増す。
ロックンロールなんだから、FREEEEEEEEEEEDOM!とシャウトする一瞬の尊さ、LOVEとFREEDOMにごく自然に向かっていく価値観は、身体に刻み込まれ覚え続けてる。



一聴すると地味~?って感じる最新作でも、基本の立ち位置に変わりはない。
ロック地獄の住人の、きわめてインサイダーな表現。
ラスト、CCR「雨を見たかい」のカバーのまっすぐぶりを聴け。

ABBOT KINNEY/LOVE PSYCHEDELICO

¥3,045
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ソウルフラワーユニオンtwitterより。

soulflowerunion RT @smilingcloud 「CNNやBBC、そして他のメディアに、人騒がせな不安の扇動者になるのを止めるよう言ってほしい。彼らは事実を伝えていない。彼らは真のジャーナリストではない。彼らはハイチの人々の側にいない」http://tinyurl.com/yhu2zbf


15年前の大阪には、浜村淳という、「余震が来る」「大きな余震が必ず来る」と、震災からわずか2,3日のあの状況下で、安全地帯の大阪から高みの見物で面白おかしく不安をあおりたてていた「人気ラジオパーソナリティ」が存在した。
避難所の学校の段ボールと配給の毛布が敷き詰められた教室で、しがみつくようにラジオを聞いていた我々が求めていたものは、そんな人の不幸のエンターテインメント実況ではなかった。
そんなものは、聞いてもしょうがなかった。何ひとつ役には立たなかった。
余震は来るのかもしれない。
だったらそれは、今度こそは、おれらみんなが死ぬ時だ。
そう思っていた。
こいつは何を思って、当事者には死刑宣告以外に何の意味ももたない寝言を、そこまで強い調子で断言していたのだろう。

おれは一生この男を許さない。

書いててまた怒りとあの時の実感がよみがえってきた。
四川の地震を知った時のように。

いや、でもジャーナリズムは確かにあった。
かつてヤングおー!おー!の司会を務めていた川村龍一さんは、この腐れ外道しゃべりの直前の番組で、被災者が切実に必要とする道路、交通、被害状況、炊き出し支援などの情報を的確に発信し続けてくれた。(ウィキペディアも参照)
まだ世界とつながっているんだという感覚を与えてくれたのはこのラジオだった。

「軽薄なジャーナリスト」以外にも、現地入りした多数の支援者から続々とレポートが送られている。
たとえばLooerさんブログで紹介されている、神戸のNGO「CODE」のメキシコ在住特派員の報告。
Twitterで発信を続けているハイチ系ミュージシャン、フージーズのワイクリフ・ジョン。
他人事でなくすために、これらの報告を身体にしみこませるのだ。


もうひとつ、ソウルフラワーユニオンtwitterより引用。

soulflowerunion RT @masataka_ishida RT @bcxxx RT @takapapacom ガザの人たちがハイチのために寄付を集めています。かつてカトリーナ台風の時にもパレスチナの人たちは支援の寄付を送りました。おぼえていますか? http://bit.ly/5KPe2I
関西人と関東人で決定的に違うと思うことランキング
 ハンバーガーチェーン「マクドナルド」の呼び方から、エスカレーターの乗り方、料理の味付けに至るまで..........≪続きを読む≫


うーむ。阪神血液が流れてる神戸人だけど、この中で素直に納得できるのは料理のことかなあ。
わたくし自身は別に黒いうどんだしでもええやんって思うけど。
クルマもってないんで運転マナーはよくわからん。つうか中国の方がいかつい。

笑いのツボっていうのも微妙やね。
たとえば故中島らも氏。
関西汁~っていうイメージだけど、らもさんの笑いはトラディショナルな松竹吉本じゃなくてシティボーイズ(このたとえを出すことがおっさんなんだよ)とかのノリ。
やっぱりベースには関西が焼印のように押されてるんだけど、それに一回批評のフィルタがかかってる。あ、でもダウンタウンもそうやな。
一度批評を通したあとのベタは、いっそう味わい深い。
んー、これはソウルとかロックンロールにも通じるぞ。
この辺の感覚を、らもさんの名著「啓蒙かまぼこ新聞」の解説(村上春樹!)では「ニュー・ウエスト」と名付けていたのです。ニューつっても23年ぐらい前だが。やれやれ。

あと、じゃりン子チエも、あれほどオオサカなもんはないでしょ、と見せかけながら、テツのしゃべりにもおのれを批評的にクールにボケ捨てる、「コテコテ」(やな言葉だ)じゃないセンスが満載なんです。
帰宅してPC立ちあげて、グーグルニュースでハイチの地震のことを知る。
ロイターニュースはこちら

偽善と言われようが、地震と聞くとわたくしは脊髄反射します。

日本赤十字社が救援金の寄付を受け付けています。⇒こちら

受付は2月12日まで。わたしは今週末振り込みに行きます。
少なくともわたくしにはあの時に受けた恩が確かにあるからです。

(1月14日追記)
ソウルフラワーユニオンのtwitterに出ていたその他の支援団体一覧はこちら

これもSFUのtwitterより。

ハイチ地震。TLの情報によれば、富裕層の居住する地域は比較的被害が少ないらしいが、常に天災の犠牲は「階級的」にやってくる。世界の十分の一の火山が集中する地震大国の政府の対応は? 現地NGOとの連携をこそ探って欲しい。 (by中川敬)

まさしく神戸もそうだった。

Looperさんブログでも支援先が紹介されています。こちら
ここは神戸のNPOだそうです。

犠牲者が数万とか、数十万とか報道されている。
数の問題ではないが、とにかく今はできる限りの支援が必要です。
ロッケンローーール!としょっちゅうあちこちで叫んでいるわりには、このところ普段よく聞いてるのはソウルR&Bとか、そこからはきっとたどりつく道であるアフリカ音楽(ピーター・バラカン氏の本と、以前の記事「お茶の国から弦つまびいて」で紹介したputmayoレーベルのコンピアルバムは信頼できる道案内だ)、ニューオーリンズのセカンドライン、キューバ他のラテンだったりする。
アイルランドも良いし中近東もジプシーミュージックもインドネシアも沖縄も聞きたい、せっかく足を踏み入れた中華圏歌謡C-Popもフォローしなきゃ、って金と時間がなんぼあっても足りんのだが。

ものずごくおおざっぱな言い方をすると、それらはどれも、世界のあまたの場所で生の(ときには性の)歓びのために鳴らされ歌われる、日常と地続きだけどちょっと踏み出したハレの場の祝祭の音。
ソウルフラワーユニオンの言う、「お前の村の踊りを踊れ」は、きわめてロックンロールな行為である。
そして音楽というものは、閉じた「ムラ」を軽く飛び越える力を持っている。

最近のめっけもの。

Classics/Rhythms del Mundo

¥2,013
Amazon.co.jp

ライ・クーダープロデュースのCDと映画で有名な、ブエナビスタ・ソシアル・クラブ関連のキューバ音楽オールスターズ、リズム・デル・ムンド(RMD)が英米他のオルタナ系ミュージシャンを迎えて作った、60-70年代の超有名ロックスタンダードのカバーアルバム。

取り上げた曲は、イマジンホテルカリフォルニアサティスファクションワイルドサイドを歩けボヘンミアンラプソディ今夜はビートイット天国への階段などなど。
何のてらいもない、ひねりゼロの選曲がすがすがしい。
おっさんの頬はゆるみっぱなしである。
尚、ストーンズは60年代のレコーディングに現在のキューバミュージシャンの演奏を重ねるという参加。
RDMのリーダー、ケニー・ヤングは、「ミックが許可してくれたときは本当に驚いた」と語っているが、あなたはそいつらがカバーした「渚のボードウォーク」の作者なんだから謙遜しすぎ。ミックが断れるはずがない。

パーカッションとブラスときどきピアノに支えられたキューバンアレンジが再生していく名曲群には、アップの楽しさ、ミディアム~スローの豊穣さがたっぷりつまっている。

別に文句は無いんだけど、バックが素晴らしすぎて、対するオルタナ組はややもすると単なるリードシンガーになってしまいがちではある。ゲストなしの3曲がまたいいのよ。
RDMのみで演奏されるジミヘン「パープル・ヘイズ」は食い合わせが悪そうだが、混沌と地に足のついた音楽力がこんがらがって流れていく様はめっさスリリング。

ただし、アコギの怪人デュオ(といっても一人は別嬪の女性)、ロドリーゴ・イ・ガブリエーラぐらいの実力があれば、キューバンじじいボーイズにがっぷり四つで一歩も譲らぬ白熱の演奏を聞かせてくれる。
そしてこの声があればだいじょうぶ、エイミー・ワインハウス。スカ仕掛けのサム・クック「キューピッド」は、アレンジ、演奏、声、曲、すべてが音楽を聴く、音楽に包まれることの歓びを全身にしみわたらせてくれる。

エイミー、ちゃんと生きててくれ。

一方、若手バンドKeaneのVoが「Under pressure」で取った方法は、

フレディ憑依

ファン気質全開のものまねというか、イタコ化したトム・チャップリンの声とRDMが作り出す音楽空間はどこまでも広く大きく伸びてゆく。奥行き、スケール感が、初手から全然違うのだ。
いぬのばば ぺろ! の空耳から導かれる、「愛と平和」。
そういう言葉を嫌味なく素直に表わすのにこの音楽ほどふさわしい表現はそうはない。

そしてこの名演名唱を前座に、さあはじまるぞボヘミアン・ラプソディ。
世界で一番恥知らずで一番マキシマムなこの曲を歌うのは、RDMから、キューバの伝統音楽”ソン”を得意とする(おぼえたてなのでライナーを丸写ししています)歌手、アウグスト・エンリケス。

出だしのスペイン語コーラスからあふれる多幸感。
思い切りやりたい放題のエンリケスの歌。
グッバイ、エブリバディ~♪ のところで、アディオス!とシャウト一発。
ああこのメロディなんてラテンに合うんだろう。聞いてる方も気持ちいいが歌ってる方もイク寸前じゃなんじゃないか。

寸止めの4分15秒

クイーンは昔ブラジルとかでごっつい大規模なコンサートやってたけど、欧州の過剰はラテンに通じるところがあるんだろうな。

いや、フレディという存在そのものが、みんなに笑顔をもたらすのだ。

ロックンロールの癒しとは、フレディのツラと胸毛と腰にあるのだ。

尚、このアルバムは世界の気候変動の問題を提起し、自然災害の被災地への支援活動も行っている「Artists project Earth (AEP)」のチャリティープロジェクトの一環でもあり、ライナーにはオバマの就任演説から環境に関する部分が引用されている。