10月9日に祖父が他界しました。
有難い事に看取る事ができました。
そこから葬儀を終えるまであっという間でした。
変な話、大人になってから親族としてここまでの工程を知れたのは良かったです。
悲しみも勿論、忙しさが想像以上でした。
忙しさで紛らわすような感じもありました。

死に顔を見る経験はほぼ皆無ですが、とても満足気な顔で、美しかった。
祖父は96歳でしたが全くボケる事もなく、介護をしていた叔父に迷惑をかけまいと、大の排泄の際は絶対に自らの足でトイレへ向かいました。
こんな事が出来る人がいるものか?
最後まで力強く生き抜きました。
本当にかっこいい人です。

私は常日頃自身の死を意識して生きています。
華麗に死ぬ為に生きていると思っています。
素晴らしいお手本が身近にいて、尚且つ自分と血が繋がってる人だなんて、ますます生きる事に興味がわきました。

数日が過ぎましたが私が今普通に笑って過ごせるのも、祖父が最後まで美しく生き抜いてくれたからです。
これが事故だったり、自ら死を選んだりしたものならば全く違っていたでしょう。
最期までも愛をくれたんだなと思ってます。
私はとっても幸せ者です。

今迄知らなかった愛の形を身を以て知りました。
失ったとは思いません、沢山の愛を全身で感じています。
本当に不思議ですが、亡くなった後の方が身近に感じます。身体を失っただけなので、魂が何処でも飛べるようになったんですかね。

最期は親族親戚、勢揃いで看取りました。
皆んなで冷たくなる足先と手先を揉みながら涙を流しました。
この画を描いたのも祖父自身の功績です。

血を繋いでいく事は素晴らしいです。
結婚願望がまるでない私でしたが少し考えました。
友達が大勢いても、看取ってはくれないですからね。

私は父親には恵まれませんでしたが、母方の兄姉や今回亡くなった祖父に沢山愛されています。
糞みたいな父親を恨んだりもしましたが、もうそんな事はどうでもいいです。
愛が勝つんだと心から断言します。

最後に愛は勝つです。
あの歌詞は真実です。

人生は本当に素晴らしいです。
悲しみや怒りも感じます。
そんな事にとらわれてしまう。
でも愛する事も受け取る力も私達にはあります。
人間に生まれた財産です。
どうか沢山の人が、その喜びに触れられますように。


ほしの

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