大飯原発再稼働へ地元住民は前向き おおい町、政府に不信感も
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpower/34165.html
(福井新聞 2012年4月14日午後8時17分)
枝野幸男経済産業相が関西電力大飯原発3、4号機の再稼働へ協力を求めた14日、地元おおい町の住民は「一歩前進」「政府が安全だと確認したなら動かしてもいい」と前向きに受け止めた。原発関連の仕事に就く町民が多く、再稼働の遅れは地元経済、生活の不安に直結するだけに、思いは切実。ただ、国のこれまでの対応をめぐる不信感や拙速との意見も根強い。今後開かれる予定の住民説明会で「政府の姿勢をしっかり聞きたい」との声も出た。(野田勉、青木伸方)
町内で旅館業を営む池田卓夫さん(62)は今、原発立地というだけで観光客が敬遠していると感じている。再稼働問題に揺れる地元の率直な思いを手紙にしたため13日、枝野経産相あてに投函(とうかん)した。「大臣が要請に来て一歩前進だが、まだ情勢は不透明。原発の町で長年生活し、リスクに不安を持ちつつも再稼働してほしいという気持ちを理解してほしい」と訴えた。
大飯原発の補修や定期検査の仕事に従事している下請け会社の社長(58)は「再稼働の要請が遅すぎる。これまでの政府のちぐはぐな対応で、世の中に不安、不信感が生まれた」と批判。「原発の安全に30年以上努力してきたのに、いまは地域全体が悪者扱いされている」と憤った。
同原発の足元、大島地区の女性グループ代表は「政府によって安全が確認されたのだから再稼働はしてもいい。福島の事故を受けて不安はあるが、運転しながら新たな安全対策を順次進めていく方が現実的」と述べた。国の住民説明会が開催される場合は「ぜひ直接聞きたい」とし「原子力政策に対するしっかりした姿勢や考え方を示してほしい」と国に求めた。
一方、大島地区で生まれ育った60代の無職男性は、政府の再稼働要請を拙速と批判。「大島で福島のような事故が起きたら終わりだ。いまは子や孫のために考えるべき。福島の教訓と安全についてじっくりと議論し、その間は原発を止めないといけない」と指摘している。
■再稼働の必要性、国はどう説明 県、町、総合判断へ
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpower/34158.html
(福井新聞 2012年4月14日午前7時25分)
野田佳彦首相と関係3閣僚は13日、関西電力大飯原発3、4号機の安全性を最終確認。再稼働に向けた判断のボールは政府から福井県とおおい町に移ることになった。県は原子力安全専門委員会による新安全基準の検証や、県会の議論などを参考に、総合的に判断する方針。福井県、おおい町とも原発の意義や再稼働の必要性について政府が国民の納得できる説明ができるかも見極める構えだ。
(伊豆倉知、山川竜平)
政府の方針決定を受け時岡忍おおい町長は記者団に「やっと結論が出された。まだかまだかと待っていた安全性が確認されたことは歓迎する」と評価した。
町は住民説明会の開催を国に求めており、町長は「なるべく早い段階で行ってほしい」とあらためて注文。「町民の意見は議会が集約するのではないか」とも述べ、町長として再稼働に同意するかどうかは住民説明会に加えて、議会が判断を示した後になるとの考えを明らかにした。
西川一誠知事は14日の枝野幸男経済産業相との会談で、政府として原発や再稼働をどう位置付けているのかなど、これまでの県の要請に対する国の対応などを確認するとみられる。ただ、この日も取材には応じず「正式な説明を待って記者会見したいという意向」(石塚博英安全環境部長)という。
14日には田中敏幸県会議長も経産相と会談する予定で、県会は今後どういう形で意見集約するかを含めて議論することになる。
原発の停止が長期化して地元経済には悪影響が出ており、早期稼働を求める声は強いが、一方で周辺自治体には安全面の不安から慎重対応を求める意見もあり、県全体としてどう判断するかも焦点となりそうだ。
一方、12日大飯原発を視察した山田啓二京都府知事と嘉田由紀子滋賀県知事が再稼働への反対をあらためて表明するなど、電力消費地である関西圏には再稼働に批判的な声も多い。電力需給の逼迫(ひっぱく)についても懐疑的な見方があり、政府の判断を揺さぶりかねないことに県会などには反発や警戒感がある。
隣府県の動きに嶺南の県議は一定の理解を示す半面、「安全性だけでなく地域経済を考える必要がある。住民の生活が成り立つようにするのが政治の役割。そのはざまで悩んでいる」と語った。
原発の意義、必要性を国が明示するよう地元が求めているのもこのためで、時岡町長は地元説明の際に「数字を持って示してほしい」とも強調。「原子力は国が一元的な責任を持つという約束を守ってほしい」とあらためて国に求めた。
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpower/34165.html
(福井新聞 2012年4月14日午後8時17分)
枝野幸男経済産業相が関西電力大飯原発3、4号機の再稼働へ協力を求めた14日、地元おおい町の住民は「一歩前進」「政府が安全だと確認したなら動かしてもいい」と前向きに受け止めた。原発関連の仕事に就く町民が多く、再稼働の遅れは地元経済、生活の不安に直結するだけに、思いは切実。ただ、国のこれまでの対応をめぐる不信感や拙速との意見も根強い。今後開かれる予定の住民説明会で「政府の姿勢をしっかり聞きたい」との声も出た。(野田勉、青木伸方)
町内で旅館業を営む池田卓夫さん(62)は今、原発立地というだけで観光客が敬遠していると感じている。再稼働問題に揺れる地元の率直な思いを手紙にしたため13日、枝野経産相あてに投函(とうかん)した。「大臣が要請に来て一歩前進だが、まだ情勢は不透明。原発の町で長年生活し、リスクに不安を持ちつつも再稼働してほしいという気持ちを理解してほしい」と訴えた。
大飯原発の補修や定期検査の仕事に従事している下請け会社の社長(58)は「再稼働の要請が遅すぎる。これまでの政府のちぐはぐな対応で、世の中に不安、不信感が生まれた」と批判。「原発の安全に30年以上努力してきたのに、いまは地域全体が悪者扱いされている」と憤った。
同原発の足元、大島地区の女性グループ代表は「政府によって安全が確認されたのだから再稼働はしてもいい。福島の事故を受けて不安はあるが、運転しながら新たな安全対策を順次進めていく方が現実的」と述べた。国の住民説明会が開催される場合は「ぜひ直接聞きたい」とし「原子力政策に対するしっかりした姿勢や考え方を示してほしい」と国に求めた。
一方、大島地区で生まれ育った60代の無職男性は、政府の再稼働要請を拙速と批判。「大島で福島のような事故が起きたら終わりだ。いまは子や孫のために考えるべき。福島の教訓と安全についてじっくりと議論し、その間は原発を止めないといけない」と指摘している。
■再稼働の必要性、国はどう説明 県、町、総合判断へ
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpower/34158.html
(福井新聞 2012年4月14日午前7時25分)
野田佳彦首相と関係3閣僚は13日、関西電力大飯原発3、4号機の安全性を最終確認。再稼働に向けた判断のボールは政府から福井県とおおい町に移ることになった。県は原子力安全専門委員会による新安全基準の検証や、県会の議論などを参考に、総合的に判断する方針。福井県、おおい町とも原発の意義や再稼働の必要性について政府が国民の納得できる説明ができるかも見極める構えだ。
(伊豆倉知、山川竜平)
政府の方針決定を受け時岡忍おおい町長は記者団に「やっと結論が出された。まだかまだかと待っていた安全性が確認されたことは歓迎する」と評価した。
町は住民説明会の開催を国に求めており、町長は「なるべく早い段階で行ってほしい」とあらためて注文。「町民の意見は議会が集約するのではないか」とも述べ、町長として再稼働に同意するかどうかは住民説明会に加えて、議会が判断を示した後になるとの考えを明らかにした。
西川一誠知事は14日の枝野幸男経済産業相との会談で、政府として原発や再稼働をどう位置付けているのかなど、これまでの県の要請に対する国の対応などを確認するとみられる。ただ、この日も取材には応じず「正式な説明を待って記者会見したいという意向」(石塚博英安全環境部長)という。
14日には田中敏幸県会議長も経産相と会談する予定で、県会は今後どういう形で意見集約するかを含めて議論することになる。
原発の停止が長期化して地元経済には悪影響が出ており、早期稼働を求める声は強いが、一方で周辺自治体には安全面の不安から慎重対応を求める意見もあり、県全体としてどう判断するかも焦点となりそうだ。
一方、12日大飯原発を視察した山田啓二京都府知事と嘉田由紀子滋賀県知事が再稼働への反対をあらためて表明するなど、電力消費地である関西圏には再稼働に批判的な声も多い。電力需給の逼迫(ひっぱく)についても懐疑的な見方があり、政府の判断を揺さぶりかねないことに県会などには反発や警戒感がある。
隣府県の動きに嶺南の県議は一定の理解を示す半面、「安全性だけでなく地域経済を考える必要がある。住民の生活が成り立つようにするのが政治の役割。そのはざまで悩んでいる」と語った。
原発の意義、必要性を国が明示するよう地元が求めているのもこのためで、時岡町長は地元説明の際に「数字を持って示してほしい」とも強調。「原子力は国が一元的な責任を持つという約束を守ってほしい」とあらためて国に求めた。