警察が烏坎村を「兵糧攻め」 残る食料はわずか
http://www.ntdtv.jp/ntdtv_jp/society/2011-12-19/585009481370.html
【新唐人日本2011年12月20日付ニュース】

共産党当局の土地をめぐる汚職に対し、抗議を続けて4ヶ月になる広東省烏坎村。当局は村に通じる道路すべてを封鎖し、“兵糧攻めにしています。村では水や食糧が底をつきかけています。

警察に包囲され数日、村の食糧が底をつきかけています。一部の食堂や裕福な家庭が鶏や魚、野菜を村民に提供。村の市場では魚や少量の野菜を買うことができます。

自治が行われている烏坎村。秩序は乱れていません。野菜などの値上がりもなく、魚も前より安く売られています。村民代表によると、同情を示した近隣の村が食糧の援助を申し出たそうですが、村の暫定代表理事会は今のところ、受け入れていないそうです。

17日、広州では美食まつりが開かれました。多くのネットユーザーらが広州に集まり、烏坎村の抗議を声援。3人が当局に拘束されました。

記者
「今 どんな状況ですか」

ネットユーザー 劉輝さん
「天河拘置所にいます。中に警察が大勢います」

記者
「烏坎村の村民を声援しに行こうとして拘束されたのですか」

ネットユーザー 劉輝さん
「そうです」

一方、地元の警察署は事実を否認。

天河派出所警察
「我々の派出所には 今1人もいません。容疑者はいません。あなたの言ったこと、ここにはありません」

深セン社会観察研究所の劉所長は、烏坎村の抗議は、村民の権益を守るためだと示しました。

深セン社会観察研究所劉開明所長
「烏坎村村民は単純です。地方の官僚が中央政府を騙したと思い、中央政府に助けを求めています。彼らは今 、村民の遺体返還を求めています」

共産党幹部を追放し、自治を行って7日目の18日は、村民が自ら代表を選出し独立管理を行って90日目になる日です。中国共産党政権樹立以来、前代未聞のことです。村民らは、汚職官僚の処罰および農地の返還、村民代表の遺体の返還を求めています。

新唐人テレビがお伝えしました。

www.ntdtv.com/xtr/gb/2011/12/19/a633924.html   (中国語)


■広東省で抗議の嵐 新たな集団抗議
http://www.ntdtv.jp/ntdtv_jp/society/2011-12-21/149265784078.html
【新唐人日本2011年12月22日付ニュース】

土地をめぐり抗議が続く広東省烏坎村ですが、100キロ離れた汕頭市でも20日、大規模抗議が発生。広東省当局が推進している火力発電所による汚染に、地元住民数万人が抗議。当局は催涙弾などで鎮圧しました。

20日、汕頭市海門鎮の住民2万人が地元政府に2つ目の火力発電所の建設中止を求めました。政府が対応しなかったため、住民らは鎮政府ビルを包囲し、占拠。昼ごろには、1万人近くが高速道路を塞ぎました。

地元住民
「華龍発電所はここに発電所をすでに一つ建て、もう一つ予定しています。発電所が石炭を燃やすと空気が非常に悪いのです。もう一つの建設には住民は皆 反対です。鎮政府にこれを訴えています」

一方、当局は大量の警官隊を出動させ、催涙弾などで住民を鎮圧し、警棒で殴る場面もあったそうです。情報によると、15歳の少年が死亡し、100人あまりが負傷。

地元住民
「群衆が離れようとしなかったので、催涙弾を打ち 皆 涙が出ました。1人殴り殺されたそうですが、2人死んだとのうわさもあります」

我々は海門鎮政府に電話をかけましたが、職員は情報提供を拒みました。

記者
「海門鎮政府ですか」

海門鎮政府職員
「ええ、今 色々と忙しいので、何も言うことはありません」

情報によると、地元当局は小中学生に当日帰宅しないよう発令したそうです。高速道路も封鎖され、事態の進展が注目されます。

かつてきれいな海と漁港で有名だった汕頭市海門鎮。政府が定めたトリプルA級の観光地でもあります。しかし、2006年に火力発電所が稼動して以来、近隣地域や近海が汚染され、漁業も著しく後退。多くの漁師が失業に追い込まれました。二つ目の火力発電所の建設には、全員立ち上がって抗議を示しています。

新唐人テレビがお伝えしました。

www.ntdtv.com/xtr/gb/2011/12/21/a634963.html   (中国語)


■官民衝突が“村内革命”になる時
広東・烏坎の乱、血みどろの戦いが意味するものとは
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20111219/225360/?P=1&rt=nocnt
(日経ビジネス 2011年12月21日(水))

 広東省が揺れている。もう既にたくさんの報道がなされているのでご存じの方も多いだろう。広東省汕尾市陸豊市の烏坎村で発生した官民衝突事件である。

 村の強制土地収用に文字通り血みどろの抵抗をした村民が「独裁反対」の旗を掲げて臨時自治組織を結成し、これまた血みどろの弾圧を受けて、これに憤る村民1万数千人がデモを行い、村の党幹部が逃げ出して自治権を奪還、まるで“村内革命”といってもいいような事件である。

 これをもって、すわ中国式ジャスミン革命か、と判断するのは当然のことながら早すぎるだろう。正直言えば、この種の村レベルの生存権をめぐった「官民武力衝突」「自治組織の結成と党支部の独裁へ抵抗」という事件は今に始まった話ではない。

 100人規模以上の官民衝突、暴動などの集団事件が年間18万件もあるのだから、ある意味、日常茶飯事である。しかし、やはり今回の事件は今までと違う予感めいたものを感じさせる。では今までの「官民衝突」とどこが違うのか。

爪がはがされ、歯が何本も折られ
 事件の詳細は報道されているが、もう1度、香港、欧米、日本メディアの情報を総合して時系列に整理してみよう。

 事件の現場の人口1万3000人の烏坎村は40年以上の長きにわたって、党支書記・薛昌(91)とその一族が牛耳っていた。村の自治組織・村民委員会の主任(村長に相当)は、一般に村民による直接選挙だが、40年連続で90%以上の得票率で当選を続けてきた。

 彼らは香港企業家などと手を組み不動産会社を設立、村民の共同所有である村の土地を好き勝手に周辺大企業に売り私腹を肥やしてきた。今年また数千ムー、数万ムーの2つの土地を養豚大手の豊田畜産と不動産大手の碧桂園に売りわたし、高級マンション、別荘などを建てる再開発計画を進めようとしていた。

 土地を強制収用された村民約400人に渡された保障額は1人当たりわずか550元という。村民らは書記と直接談判もし、鎮や市、省の上級政府に陳情に行くなどしたが、らちがあかず、無視された。その一方で薛昌は陸豊市の人民代表大会選挙で85%の得票率で自動当選。実際、村民のほとんどが投票拒否していたのだが、そんな投票結果などいくらでも捏造できるのが、農村の「海選」(直接選挙)の実態だ。

 9月22日、この結果を不正選挙だと怒りを爆発させた数千人の村民と警官隊が衝突、多数の負傷者が出る事件となった。これで村民4人が逮捕された。これで地元政府機関による改善への期待を完全に失った村民は、村民の意志を代表する者として13人の理事を選び、村民臨時代表理事会(臨時政府)を設立。理事会のとる方針は、全民大会(議会に相当)で話し合うと決め、また自主的に治安を維持するための治安維持隊も組織した。

 彼らは定期的に抗議集会を行い、外部メディアに事情を訴え、党支部側と交渉を進めようとした。11月21日には上級政府の陸豊市庁舎前で3000人が座り込みの大集会を開いた。村民側の主張によれば、自主的な治安維持隊の監視によって暴徒化することはなかったというが、相当激しい抗議だったようで、この時、村の党幹部全員が逃げ出した。臨時代表理事会が村の自治を党から奪還した瞬間だった。

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