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〝鞍馬先輩、あんなとこで溺れて死ぬくらいなら、俺のチンポに胎突き破られて快感で死んで下さいよ(賢人)〟

 エロス度★★★★★★★★
 賢人×鞍馬♡
 妄想で犯してくる男と妄想で犯している男の色気とエロスを放つ両辺片想い!

 那木先生、初読み作家さんなんですが、すっかり先生の作品のファンになっちゃいました!
 2人の濃厚なエロスだけでなく、ノンケなはずなのに鞍馬にどうしようもなく惹かれてしまう賢人と、クローゼットゲイで自分の性癖を隠し、真っ当な道に進む前に誰かとセックスをしてみたい鞍馬、両者の気持ちやすれ違いの描き方に身体だけでなく心まで持っていかれてしまいます。

 賢人とのレイプ紛いのセックスから、江本からの暴行、同性婚に反対する議員の父親へのカミングアウトと怒涛過ぎる拗れに拗れる展開に手に汗握る!
 それから3年が経ち、江本および賢人からストーカーされている鞍馬。
 賢人の姉(兄)の蝶子経由でまた賢人と会うことになるのですが、賢人を真っ当な道へ戻すために酔い潰した彼を半ば襲う形でセックスしますが、それから関係がズルズル継続。
 両想いなのにすれ違っている2人の心が非常にもどかしく、焦れてしまいます。
 でも、好きと言わなくても重ねた身体から気持ちが全部分かっちゃう関係というのも萌えて最高ですね!

 鞍馬を襲い、父親にも暴言吐いた江本。最初は嫌いでしたが、彼は彼で自分の性癖に苦悩し、鞍馬や父親に対してしてしまったことを後悔。蝶子とあんな関係になるとは驚きでしたが、拗れた想いを抱えていた江本を癒すオカマの力がスゴイ!

 描き下ろしはボート小屋での2人のリスタート。
 告白とセックス、2人の意図のすれ違いが面白かったです。

 那木先生の作品、おわる先生に次ぐ色気とエロスが溢れた作品ですっかり虜です♡』