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手の届かないものへ、恋い焦がれる子どものように。魅せられずにはいられなかったように。何百光年と離れた彼方のひかりへ、この手を伸ばしてきたように。どうか、俺の名前を呼んで

『高崎すばる×津田博之♡
星に関係したお話で、大学生と助教授のカップリングです。

自分を救ってくれた本の著者・津田を一途に盲目的に慕う高崎。
津田に対して強い憧れと思慕を抱く高崎が犬みたいで可愛いです。
しかし、津田を神聖視するあまり彼以外には盲目的で、若さ故の危うさを秘め、それが原因ですれ違ってしまった場面は本当に悲しかったです。
どこか儚く寂しげな雰囲気を持つ津田も、高崎を愛し、危うい彼を優しく包む大人の包容力、すれ違いから高崎に乱暴な行為を受けても彼を想う気持ち。愛しくて切ない気持ちが溢れてしまいます。
高崎の将来を考えての津田の決断は、高崎を裏切る行為でありましたが、結果的には高崎の精神的な成長を促し、あのラストへと繋がるのですから津田の決断は間違っていなかったと思います。

すばるという名前の伴星。
愛しいその名前を述べる場面が本当に好きです。』