特命戦隊ゴーバスターズ、第1話の感想です。
今回は設定説明や等身大、ロボのバトルに終始した感じで、
ストーリーはそんなに動かなかったですね。
それでも、
今までと違う演出方針等、
見どころがたくさんありました。
○ロボの描写
冒頭の、セットではなく、実写の背景の中を
複数の敵ロボットが動きまわるシーン。
今まで全くなかったわけではないけれど、
多くは使われなかった演出だと思います。
Bパートのゴーバスターエースの描写も、
いつもの舞台演劇のように
左右に味方ロボと敵ロボを配置して
横から撮るカットを中心に組むやり方ではなく、
煽りを多様した、
巨大感を感じられる面白いものでした。
いつものやり方だと、
横スクロールアクションゲームのステージのような
場所で戦っているように見えるのですが、
動物モードで走るシーンなんかに象徴されるように、
きちんと広がりのある空間で戦っている感じが
出ててよかったです。
○戦闘時の演出
まず目につくのが、
変身シーンがバンクでなく、
平成ライダーのように、
通常のシーンを合成して
作られていたことです。
どちらの方がいいかは
好みにもよるでしょうが、
今回のやり方の場合、
毎回違った変身シーンが見られる、
というよさがあると思います。
それから、
武器の転送シーンがきちんと描かれていたこと。
いつもの戦隊シリーズだと、
特に身につけていなかったものが
いきなり画面に現れたりするのですが、
基地に置いてある武器を
転送して呼び出す描写がありました。
まあこういうお約束事に理屈を付けることを
喜ぶのはマニアだけ、という考えもあるでしょうが……
スタッフの話によると、
ゴーバスターズという組織が本当にあるかのように
子供たちに思わせたい、という思惑があるそうなので、
こういった描写の積み重ねでそれを実現しようという
ことなのかもしれません。
そういえば、
最初の戦闘時、ブルーバスターが
何か黒い球体を壁に投げて
吸着させていましたが、
あれってやっぱりカメラなのでしょうか?
司令部で戦闘の様子が見えるように、とか。
こういう細かいギミックを積み重ねることが
好きなのは、高寺Pや塚田Pだと思っていたのですが、
柴崎監督の趣味かなぁ?
もちろんゴーバスターズの実在感を演出するためのもの
ではあるのでしょうが。
○キャラクター描写
正直、まだ掴めてないところもありますが、
バディロイド達はキャラが立ってると思います。
新人オペレータにガミガミ言うウサダ(イエローのバディロイド)とか、
知ったかぶりするヨーコ(イエローバスター)とか、
イエロー組が目立ってましたね。
ヨーコは、
「誰がシスコンだって?」とからかう
リュージに
「だってウサダが言ってたから……」
と返していましたが、
これは
単にウサダと仲がいいという描写なのか、
それともウサダに依存しているところがある
(今後克服すべき課題である)
という描写なのか……
始まったばかりでどう転ぶか分からないので
楽しみです。
ヒロム(レッドバスター)が、
戦いに赴くことを心配する姉に
「必ず勝って生きて帰ってくる」
と宣言したのも地味にいい描写だと思います。
わざわざ「生きて帰ってくる」と宣言するのは、
死ぬ可能性もある危険な戦いだ、ということでもありますし。
○敵組織
今回の敵は、亜空間に送られた
人格のあるコンピュータプログラムだそうです。
プログラムというからには、
元は人間が作り出したものなのでしょう。
また、亜空間からこちらの世界へ
敵の首領が進出するために、
エネトロンというエネルギーが必要で、
それを狙って活動をしている、
という設定もあります。
エネルギーを巡って争うというのは、
トランスフォーマーでおなじみの設定ですが、
都市空間を支えるエネルギーが
場合によっては悪いことにも使われてしまうというのは、
ご時世柄ずいぶん思い切った設定です。
プログラムにせよ、エネルギーにせよ、
単なる悪ではなく、
元は人間が生み出したものですから、
その辺りどう話に絡むのでしょう。
敵の幹部が、
「本番をプロデュースする」
と話していました。
どうもそれは、
怪人を生み出して作戦行動をする
ことを指していたようですが、
なぜ今までそれをしなかったのか、
なぜそれが可能になったのか、
気になるところです。
また、
敵組織の描写もかなり丁寧にやっていて、
怪人を生み出すシークエンスや、
敵ロボット発進シークエンスも
きちんと描写されていました。
特に、敵ロボット発進の描写は面白かったですね。
背景が完全にCGだと思いますが、
異世界の描写って面白いです。
○まとめ
演出が新しいことにチャレンジしていて、
話にも今後膨らみが期待できそうな要素が盛り込まれていて、
先が楽しみになる第一話でした。
第二話も楽しみです。
