☆~南蛮クロニカ~☆ ビジネス日記 in スペイン

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失業者800万人!? サッカーと芸術とグルメで世界中に夢と愛を与える国スペインに「恩返ししなきゃ!」と起業したワタシ。果たして本当に恩が返せるのでしょうか? 

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みなさん、こんにちは!

すっかりご無沙汰しています。日本の大雪なんですね。

こちらも暖冬だったのに、いきなり極寒状態に。

北半球は確実につながっていますね。


さあ、早速今日の話題をおしゃべりしましょう!


「たえちゃん、送ったからね」


真由美さんにそう言われていた幻冬舎の文学雑誌『パピルス』Vol.64が届きました!


昨年9月はじめにトレドで開かれた魔女会議について書かれているとのこと。

どれどれ。

うふぉー!

うんうん、書いてある、書いてある。


『人生で大切なことはすべて旅が教えてくれた』がタイトルのエッセイ。


スペイン編・前編の主人公は、バルセロナに住むサッカー少年たちと、

『海外在住メディア広場』管理人の椰子の木やほいさんご夫妻です。


私は、ロックに例えるならベース、浄瑠璃に例えるなら三味線役で登場。

エッセイの水先案内人っぽく書いていただいています。


真由美さんは、感動の達人です。

素直な感動からエネルギーを作り出し、漏らさず「言葉」に還元するのです。


真由美さんの感動エネルギーの単位を「マユミー」とし、1カロリーを1マユミー、一般的に摂取すべき食物からの熱量1500カロリーを「1500マユミー」と表すとしましょう。

彼女は平均10000マユミー、ときには30000マユミーのエネルギーを平然と放出しますから、編集者さんであれ読者さんであれ、彼女の文字を摂取した人はとても元気になるのです。

『パピルス』のエッセイは、50000マユミーは軽く出ていました。

マユミー粒子が余すところなく飛びかっています。

実は私もまたかなりの感動屋で、ポジティブ・エネルギーを放出して熱くなるタチなのだけど、周囲から「感動しすぎだよ」「暑っ苦しい」とよく制されます。

今回、それは話し方が下手だからだとわかりました。

トレドでは、箸が転んでも笑いそうな勢いで、目をキラキラさせながら、何が可笑しいのか、それがどうして面白いのか、なんでも話してくれた真由美さん。

お話の仕方がまたとっても上手で、細部から細部まで丁寧に楽しく話してくれるので情景があれこれ浮かび、いつまで聞いていても飽きないのです。

「もっと話して~」とおねだりしたくなるほどでした。


さてこの9月、真由美パワーを直に受けつつも、「もしや……」と思っていたことがあります。


「鹿児島」というキーワードです。


鹿児島県は、西郷隆盛、京セラの会長・稲盛和夫さんという、日本の政財界の超大物を輩出。


また、シンガーソングライターの吉田拓郎さん、長渕剛さん

私の好きな作家で『西の魔女が死んだ』の著者・梨木香歩さん、

フレンチの鉄人・坂井宏行さん、

歌手の森進一さん、元ちとせさん、中島啓江さん、

俳優のフランキー堺さん、坂上二郎さん……も、鹿児島県人ではありませんか!


これらすごい方々の雰囲気に共通するものを感じます。


それは、パワーと癒し。


日本の最南端で、海原のすぐ向こうが隣国であり、長い歴史を通して外国と接触があることが普通だった鹿児島。

生まれつき外国と接する環境では、バランスを取ろうとする感覚が身につくのでは?

外国と、東京を中心とする日本の間で、上手に生きるための戦略を考えるのは、極めて自然な感覚ではないでしょうか?

日本の内側にいてはなかなか身につかないバランス感覚が本能的に身についているとしたら、鹿児島出身の有名人たちが各分野でずば抜けたリーダーになっているのも、理解できるような気がします。


この鹿児島・九州に、38歳までずっと住んでいたという真由美さん。

その土地独特のメンタリティと、女性であるという宿命に向き合って、
50種類も仕事を変えながら。
あなたは九州の純粋培養エネルギーだったんですね、マユミーちゃん!


へえ、九州か……。
私は小田原です。東京も横浜も近いですし、サザンが歌った江ノ島も高校の窓から見えました。

私の地元の有名人は二宮金次郎と北条早雲。話に出てくる歴史は、豊臣秀吉の小田原攻めが多いです。

九州とはほとんど縁がなく、幕末の維新のことも、正直な話、他人事な感覚です。


そのうち、わたしにとって驚愕のある事実が判明。


マ「あのね」

私「なーに」

マ「あたしの町では、あたしたちの時代でも、集団就職があったのよ」

私「ええっ!」


そんなの母の時代の話で、とっくに終わっていたと思っていた私。

この衝撃から生まれた「あたしたち異人同士!?」感覚は、半端ではありませんでした。


(あたしたち、共通語が日本語というだけの、異郷の者同士?)


日本をこのように捉え直してみるのは、不思議な感覚でした。

たしかに、鹿児島だの奄美大島だのは、私にとっては外国より遠い異国なのです。


この時、頭の中でぐるんぐるん鳴った音楽は、中島みゆきの『ファイト!』

東京に行きたくても田舎と家族の圧力があって夢を果たせず、東京行きの切符を握りつぶした女性の部分です。


そうかー、そうだよなー、

世の中では、東京にいる人たちよりも、いない人たちのほうが圧倒的に多いのだ。

土着のしがらみを受け入れ、

時には耐えて、

その掟の中で達観し、

前向きに生きるコツを見出して、

なかなか実現できそうもない夢はきっぱりと諦め、

けなげに頑張って生きている人たちのほうが圧倒的に多いのだ!

そういう人たちにちゃんと目が行き届き、彼ら・彼女たちの心を理解して、

「こうしたらいいかもよ」って声をかけ、やりきれない気持ちをスッキリ整理するお手伝いをしながら、

彼ら・彼女らの気持ちを代弁し応援しているのが、真由美さん流の仕事論の本の数々であって、

それはとりもなおさず、「仕事論」を通した日本論なのかもしれない、と思い至ったのであります。


真由美さんがトレドにいた3日間、わたしたちはワイワイキャーキャーやっていたのですが、

心の奥では、たえずそんなことを、大晦日の夜空に響き続ける除夜の鐘のように感じていたのでありました。


そんな私たちにも、共通点があります。
ポジティブに生きること、興味あることに取り組むこと。

「もうこれで十分」と思ったら、次の目標にすぐ進むこと。

これを続けていると、好きなモノ、自分に合うモノがわかるようになるんですよ。


あれから3ヶ月以上たち、季節は冬になり、日々のあれこれで忙しく、あっという間に正月も過ぎていきました。

ところが今回、私の手元に届いたエッセイから、50000マユミーの放電を浴びて、気持ちが夏に舞い戻りました。

太陽がまぶしい旧市街のホテルのバルコニーで何時間も話し続けたおしゃべりや、

気がつくと黄金の夕焼けの光に包まれて浮かび上がっていた大聖堂の影に驚いた声や、

石畳や古いスパニッシュ瓦の波に感動してカメラのファインダーから目を離そうとしないマユミーちゃんの姿が、愛しくまぶたに蘇りました。


来月発売のスペイン編後編には、「△へ行くなら◯◯さんに会うといいよ」と紹介した◯◯さんがご登場とのこと。

読むのが本当に楽しみです。

◯◯さんに会ったあとの興奮は本当にものすごくて、エネルギーの最大瞬間出力はメモリの限度を超えたほど。

その興奮は、今も尚、冷めやってはいない模様で、先日もその話しになったとき、

「あんな面白い人、普通に生きていたら出会えなかったわよー」

と、彼女の声はオクターブ上がりましたから。


うふふ~っ、この出会いのさわりをみんなに言いふらしたい。けど、黙っています。


というわけで、『パピルス』の『人生で大切なことはすべて旅が教えてくれた』では、スペイン編の前編からも後編からも目が離せません。





みなさん、こんにちは! 週末はいかがでしたか?


昨日、私は、

この世の中で、やること、やれることが、本当にたくさんある。

と書きました。

今朝は、その実体験のひとつをユーチューブで偶然見て、涙が止まらなくなりました。

ゴルゴ松本さんの、少年院での漢字の授業です。

人の感動を呼ぶ漢字の説明方法の発見と、
それを説明する技術は
ものすごい!

と、目を見張りました。



芸人さんなので、そのような仕事依頼もお受けできたのだとは思いますし、
普通の生活をしている人にはなかなか巡ってこない仕事ではあるかもしれませんが、

新たな知識を暗記するわけでも、
4回転ジャンプなど高度な技を身につけるわけでもなく、
誰にでもできるはずのこと、

社会を良くすることが、自分の足元にもいろいろあると思いました。

それをさがすことも、自分にできることのひとつですね。


さて、ゴルゴ松本さんのビデオはユーチューブにたくさん出ていますが、
一番長いのはこちら。(1時間34分37秒)


金スマ中居正広のキンスマ 2015年8月7日 150807 2時間SP! 少年院で、魂の授業を続けているお笑い芸人ゴルゴ松本… Full




時間がないという方は、こちら↓

ゴルゴ松本 漢字 授業  youtube 少年院

で 検索してみてください。

短く編集されたものがたくさん出てきますよ!


https://www.youtube.com/watch?v=fNY5mrQvs_s

ここ2ヶ月ほどの間に交わした、バスの中で人々と交わした会話を載せます。

ルーマニア人のクラウディアとの会話。

クラウディア 「私の国は、本当に政治がダメ。国は資源が豊富なのよ。でも政治家がバカ。私の国は小さいし。私の夢は破れたわ」

私 「でも……。あきらめないで。強く願えば夢は叶うっていうわよ」

クラウディアは、大学を出た才媛。

「夢が破れた」と言ったとき、一瞬話を止め、遠くに目をやり、かすかに赤らんだように見えました。

クラウディア 「もう、だめよ。あきらめているわ。今は、子どもがすべて。良い未来を与えたいわ」



ウクライナ人のご婦人との会話。

私 「わたし、ウクライナの言葉を知っているわよ。スパシーボ(ありがとうの意味)」

と、知っている唯一のロシア語をいう私。

ご婦人 「スパシーボは、ロシア語よ。ウクライナでは『ジャグジー』」

私 「あ、ごめんなさい。それって、チェコ・スロバキアの言葉みたい」

ここで、ロシアとウクライナの微妙な感情を知る私。

ご婦人「そうなのよ。ウクライナでは、、、あの戦争で、若い人たちが死んでいった。かわいそうに。まだ20代よ。みんな、まだわかいのよ。。。」

ご婦人は、そう言って涙を拭きました。


モロッコ人の女性イネスとの会話。

イネス 「もう、つらい。私たち、毎日戦っているの……」

テロ事件のあと、イスラム教徒へ冷たい視線が向けられているのです。
何の罪もないのに、警察に自宅に入られる人もいて、強制捜査に涙を流すモロッコ人たちの姿も、ニュースで報道されています。

私「ごめんね。日本はもともと、親アラブ国だったの。でも、政権がアメリカと近づいて、あなたたちを苦しめている。ごめんね、本当に。あなたに何の罪があるの? ひどい世の中になっちゃったね。石油が悪いのよ。宗教じゃなくって。石油戦争。1発の弾、1億円だって……」


私は言いながら、自分でも意外な涙が、流れて声が出なくなりました。
深層意識の中で、ニュースや事件で、私の心も傷ついていたのだと思います。

イネス 「ありがとう」 

彼女も、目を赤らめています。


私「私もつらいんだけど、当のあなたの辛さとは比較できないわね。日本なんて、医療の利権もすごくって、特にがん利権がすごいらしい。医療と薬も、人々を食い物にしているのよ」

イネス 「私たちの国には、その医療が、ない。めちゃくちゃ。だから私、ここ(スペイン)にいるのよ」

きちんとした医療システムがないから、移民した。。。。

移民について、彼らが出てきた原因について、ちゃんと考える必要がありますね。

戦場で弾一発が、1億円。

1日に、100発撃てば、100億円。

この金があれば、医療の整う国が、たくさんあるわけで。


この世の中で、やること、やれることが、本当にたくさんある。


そう思った時になぜか突然浮かんだのが、中村哲さん。
寄付なんかしたことさえなかったのに。


ペシャワールの中村医師、すごい!」

http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/


イネスに彼の偉業をあらためて考えさせられ、
また涙が出てしまいました。