極上の今の漫才が見ることができる「漫才ナイト」必見!
なんばグランド花月の夜公演が、9月から「なんばプレミア」と題して、お手軽な値段(大人2000円!小学生以下は1000円!)で厳選された旬の若手、中堅漫才師のネタとコーナーが楽しめるライブがスタートしました。
初回、9月2日に行われた「なんばプレミア~漫才ナイト」では、メッセンジャー・あいはらをMCに8組のネタが繰り広げられました。
まずは開場中、お客さんに書いていただいたアンケートを元にしたオープニングトークコーナー「自分らええ感じやん!?ちょっと聞かせて!」では、まさに今最もいろんな意味でええ感じの顔面の持ち主、稲田と男前、河井のコンビアインシュタインが登場し、早速あいはらに「イナちゃん、モテてモテてしょうがないでしょ」と稲田の最近のモテ具合を検証。そのうぬぼれ加減にあいはらも失笑しておりました。
お客さんからの"次に出てみたい番組は何?"という質問に河井は「「ヒルナンデス!」の和牛の出ている枠を取りにいきたい」とガチ答え。稲田はamazon primeで配信されている「バチェラー・ジャパン」という答えに、あいはらも大笑いしながら「女性の中にも珍味や激辛が好きやという人が多いから、意外にモテるんちゃうかな」と返し、会場は大爆笑のまま、4組の漫才がスタート。
まずはアキナ。すでにオープニングトークでお客さんたちが盛り上がっていることもあり、登場するだけで拍手がすごい!
子供の頃の遊びを思い出したり、片思いのダルさ、両思いの良さを互いに花屋の店員とお客さんで再現したり・・・。
続いてはスーパーマラドーナ。コンビ名はもちろんだけど個人名を覚えてもらうのは大変ということでニックネームをあれこれ考えて覚えてもらおうと田中がボケ倒すというもの。
オープニングトークでもわかしたアインシュタインは、お金持ちになったらクルーザーを購入するのが夢という稲田が河井を相手に擬似クルーズデートを。稲田のイケメンぶりといちいちイラっとさせる男前発言にハマりまくり。
前半、漫才の最後は和牛。もし水田が死んだら遺品を川西になんとかしてもらいたいことで引き受けるもいちいち難癖をつける展開。貫禄漂うようになった水田のフォルムに対してエッジの効いたツッコミで斬り込む川西のやり取りは盤石。
後半は「そんなん知らんがな!クイズ!」からスタート。
プラス・マイナス、スマイル、マルセイユ、タナからイケダが登壇し、マルセイユの津田のそんなん知らんがなというクイズに答えるというもの。
問題は、津田が高校でサッカー部が入っていた時、引退試合で、涙が一切出なかった訳は?というもので、ここぞとばかりみんなボケ倒し、あいはらも収集するのにひと苦労。答えはもうどうでもいいような感じに(ちなみにゴールキーパーをしていた津田があまりにも点を入れられすぎてというのが答え)。こういうコーナーはネタの間のクッションとして最高すぎ!
さて、後半は解答者だった4組が登場。
タナからイケダは、不良との喧嘩模様から始まり、モンスターペアレンツのボケクレームのやりとりを田邊の枯淡な雰囲気と池田の潤滑の動きが行ったり来たりでとってもテンポが良かった。
恋愛あるあるを繰り広げてくれたのはマルセイユ。が、津田がまさかの大噛みしてしまい、そこから彼自身が大笑い。それでも別府が力技で戻し、笑わせる力の地盤の強さを再認識させてくれました。
瀬戸の稲田フェイス化が激しいスマイルは、発声練習で喉の奥を開かせる方法をウーイェイよしたかが指南し、その無茶苦茶さに瀬戸が翻弄されるという漫才。よしたかのお笑いモンスターぶりが大いに発揮されていました。
そしてトリを務めるのはプラス・マイナス。歯を重ねる音でスーパー・マリオ・ブラザースのテーマ音をいきなり披露する岩橋。それをしばし温かく見守る兼光が口を開いたと思ったら、トータルテンボス、とろサーモン・久保田、もう中学生、オール巨人、フリーザ、さかなクンと、次々と濃厚な原液クラスのモノマネを披露し、そのクオリティの高さに会場も大ウケ。それにクセの強い岩橋の動きとツッコミがあいまみえ、龍虎バトルのよう。まさに重量級でダイナミックなシメでした!
これからも「漫才ナイト」は様々な笑いを発信するはず。笑いたくなったらぜひ、このイベントを見るべき!
なお、これからの「漫才ナイト」は、9月12日(木)、9月19日(木)9月23日(月)9月25日(水)9月30日(月)です。
詳しくはhttp://www.yoshimoto.co.jp/ngk/event/2019/09/plvol4sp.php
取材・文/仲谷暢之(アラスカ社)