サイコパスの弁護士、二宮。
付き合っている彼女からはその人間性を疑われ、殺そうかな、などと考えていたのだが、ある日怪物マスクをつけた男に襲われた。
そこから何かが変わっていき、過去の事件が洗い出される。
一体過去に何があり、二宮はどう変わっていくのか。
本作はこのミス大賞受賞作とのこと。
まだ荒削りなところが多い。
しかし物語は一気に読ませる力がある。
木こりという言葉は、あの作品を意識しているのかな、とすぐ勘付く。
ただ、それは序盤や本編では明かされない。
荒削り、というのは、例えば二宮が弁護士である意味が分からなかったり、過去の事件の動機の記述が弱いと言った点だ。
ミスリードを誘うような記述もあるが、正直これは想定内。
とはいえ、読みにくい感じはないので、作品は「面白い」!