これまでの通説には、「オッサン史観」が多い!と思う。
どうも男性優位的な解釈が多く、それってなんか違くない?と思うこともしばしば。
それをガツンと言ってくれる本書は、我が意を得たり!
とはいえ......。自分に都合のいい解釈だけを、快いからと言って無闇に信じ込まないようにしないとね。
さて、ギリシャ神話にも天岩戸伝説と類似エピソードがあるという(18頁)。
いきなり衣をはだけ、下半身を見せる、だと!?
お盆芸なんてレベルじゃない。
娯楽の少ない時代、裸芸は東西共通の笑いだったということか。
今も昔も、ではあるが、嫌がる人には無理強いは禁物。
『日本霊異記』『本朝文粋』が下ネタを含む本だったとは。
古文漢文は好きだったが、どちらもあまり面白くない本だったように記憶していたが、それは当たり障りのない、勉強用のエピソードだったようだ。
ああ、十代で知っていれば、もっと面白く思えたかも!
でも、こんなこと、学校で教えられるわけもないか。
『壇ノ浦夜合戦記』はさらにひどい有様だ。
「それ行かんとす。ああ、それ行けり」だもの。
二次創作本だというが、作者がビッグサイトでのイベントを見たら大喜びするだろう。
そして明治期には男同士の固い友情という名の妄想が名著を生み出している。
『女の子に「呑み込まれ」、不幸になって』(258頁)いく男性たちは、己の心の弱さ、生きにくさをマッチョの衣をまとい必死で覆い隠すと、「オッサン史観」が生まれたのかもしれない。
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