新興宗教にはまった家族の物語。
物語は異質な(と他者には映る)日々を淡々と綴る。
簡単に人は「ハマる」のだな、と怖くなる。
けれども本人たちがそれで納得するのなら、他人があれこれ言う必要もない、点もある。
そうはいっても、信仰が個人にとどまる内は良いが、家庭を巻き込むとしたら、子は幸せなのだろうか。
「あの家の子」と後ろ指を指されて辛い思いをしはしまいか。
自力では逃れられないものから逃れるために子供達はあらゆる手段を使う。
それが社会的に好ましくない方向に行ったり、完全に信仰に骨を埋めてしまったり。
本書では宗教的な行為は出てくるが、教祖や教義は具体的な登場をしない。
物語の最後も様々な解釈ができそうだ。
「優れた文学作品は結末に様々な解釈をすることが可能だ」
と、100分 de名著と言うテレビ番組の中である文学者が述べていた(本書についてではない)。
だから、本書もその優れた作品と見ることも可能かもしれない。
流れ星の姿は一瞬のこと。
その瞬間に何を思うかはその時、その人の人生が投影されるのであって、そこに何を思うかは人それぞれである。
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星の子
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