主人のことを書いてみます。

母子家庭の頃、ヤフーパートナーを利用してました。
大事な子供達が幸せになれるような再婚相手なんて、見付かるわけ無いと思ってました。
当時、漫画の編集さんと細々とつながっていたので、ネタになればいいなぐらいでした(酷い!)
ところが主人がいたのでした。
大抵の人はメールのやり取りなんぞは面倒がって「会った方がよく分かる」と来るのですが、主人は丁寧に書いてくれました。
携帯でやってたらしく「頑張って打ちました」というタイトルの日もありました。

でも会ってみて「こりゃ、だめだ」と思いました。
人見知りが激しく無口と聞いてましたが、本当に喋らない・・・
「はあ」とか「いやあ」とか、微かに息と共に聞こえる程度。
子供達がいたから、アスレチックに行きましたが・・・
自発的に喋ったのは「蚊が多い」・・・だけでした。
表情も終始無表情(微妙な変化はある)・・・
別れるときに「では帰ります」と微かにニッコリしてましたが。。。
で、私に会って残念だったか、ちょっと問題のある人かなあ、と。
ところがメールで「楽しかった、次はいつ会いますか」と!?
・・・面白い人だなあと思いました。

2回目は要領が分かったので私も気にせず、子供達の遊びに付き合ってくれる人として捉えてました。
3回目の約束をするときに、変化が訪れました。
「航空祭に招待したいが遠方なので帰りが遅くなりそう、なので僕の家に泊まって行きませんか」とメールが来ました。
これは遊び慣れている人か、それなりに本気な人かのどちらかでは!?
泊まったところで私にその気がなければ、ただ泊まるだけでいいし、問題があれば帰ればいいと思いました。
一つ気にしたのは丁度母が泊りに来ていて「ちょっと男の人の家に泊まって来るね」と言うと
「なにいってんの!」と言われました。
ところが主人が迎えに来ると、主人を見た母は「うん、まあ、いいわよ、うふふ」・・・
容姿が悪くない人なのですが、母の変化には心配させるものがありました。

戦闘機が描くお空のでっかいハートを見て、イオンで食料を買って主人の家へ。
料理を始めると驚いたことに、主人が子供達とお風呂に入ったのです!
これは予想しませんでした。
いや今思えば、あらかじめ用意した作戦だったかもしれません・・・?
無難にパスタにしたんですが、なんとシャンパンを開けてくれました!
これも予想できませんでした。
でも今思えば私が慣れていないだけで、ただの一般的なパターンに過ぎないのでしょうか・・・?
というか完全に恋に落ちてしまったのです、お互いに。
理屈でない、でも確信がありました。
余りの自分の変化に付いて行けず、たしか2~3週間ろくに食べれなくなりました。

最初は私は「子供が出来たら結婚しない?」と言っていました。
本当にその通りにしていたら未だにシングルマザーで、子供達はパパなしでした。
それと子宮頸がんの疑いがあったので「子供だけ残ってしまう未来もある」と言ったら、
「それでもいい」と言われました。
主人の両親からは「結婚したい人がいるって言わないで、結婚するって言われたから、分かったと言った」と後で聞きました。

1年経った辺りから不妊治療を始めました。
その時は、治療すれば授かるはずと勘違いしていました。
主人は初め、できたらいいな、くらいだったのです。
私の強い気持ちを理解してもらうために、何度か泣きながら怒鳴りながら伝えました。
でもこういう話し合いがあったことで、私は主人に嫌な面も晒すことが出来るようになりました。
今までは親も含めて人に本音をぶつけることは、したことがありませんでした。
相手は私を受け止めきれないだろうから、してはいけないと思っていました。
今でも、そう思っています。
私は自分でも激情家だと思います。
主人は、初めて受け止めて貰えそうだと感じた人です。
勿論ただ期待するだけでは不可能で、受け止めてもらいたいだけの努力が必ず必要です。
「私しつこい?うるさく言い過ぎ?」と聞くと主人は「もっと言ってくれていい」と言ってくれました。

タイトルの凍結精子ですが、今年の2月に作成しました。
主人の推移です↓



    新橋夢クリニック初診  1周期目採卵時持込み   凍結精子作成日


液量   4.9 ml     1.9 ml        3.9 ml

濃度  72.0 M/m   53.0×106/ml   24.0×106/ml

運動率  54%        75%           74%

奇形率  99%        99%           99%



全然問題ないと思っていたのですが、それなりに、年相応に、です。
主人は必要以上に結果を考えないようなので、この場合は助かります。
それに1番の大きな原因は卵子だ、という事に間違いありません。

新橋夢クリニックは3月から持ち込みできなくなりました。
凍結の延長も出来なくなるようです。
それでも土日休日、患者に合わせた治療ができることは本当に素晴らしいです。
主人の仕事柄、平日の休みは難しく、代休も前日でないと分かりません。
自衛官は演習と言うのがあって、訓練で何週間も帰れないことが年に何度もあります。
保健証は携行しなければいけないし、携帯は没収となる時もあります。
自宅から近い所で評判の良い病院も検討しましたが、日祝休みです。
そしてサバイバルテストの為の精子の受け付けがが月・木・金10~15時と決まっていて、持込みなら2時間以内にとなると代休を待つしかなくなります。
そんな時間的余裕は、うかうかしていたせいで無いのです。

卵子が2周期連続で採れなかったので、3本の凍結精子達は活躍することなく眠っています。
体外受精を始める前は、冷凍精子だなんて現実離れしているというか、人のぬくもりとかから遠く離れたもののように感じていました。
今はなんだか、主人が分身の術で励ましてくれているような気がしています。

私達の分身たちが運命の人と出会って、私達に姿を見せてくれるようになりますように。



     モグラ





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