今日は骨董市に行ってきました!


お目当ては、


分銅鎖

鉄扇

十手


の順です。


あるかな?あるかな?楽しみ〜!

と思いながら、会場に向かいました。


その前に。

面白い出会いがありました。

ホテルから会場までタクシーを呼びました。

運転手さんと、なんとなく自衛隊の話になり、運転手さん、実は海上自衛隊の二佐だったそうです。

旧軍で言えば、中佐ですよね。


定年で退官し、家で趣味をしながら奥様とのんびり過ごしたいと思っていたら、ちょっとずつ奥様の機嫌が悪くなってきて、外に出たいと思って、タクシーの運転手さんを始めたそうです。


自衛隊出身の知人は何人かいますが、最終階級中佐は今までお目にかかったなかで最高階級でした。


運転手さんは中佐やぞ〜!て感じではなく、とても丁寧な接客で、全く武士の商売感はなかったです。

素晴らしいお方だな〜と思いました。


会場へ。

刀もありました。

でも、


刀は危ないから、買ってくれないなら見せたくないな。


とのことで、刀は流石に買えないので遠慮しました。またの機会に。


しかし、珍品が多いですね。

武器屋さんも来てましたよ。


最初に目についたのは兜割。

触っていいよとのことでしたので、触らせてもらいました。

う〜む、しかし、私は兜割のフォルムがどうも好みではないので、スルーしました。


お次はなんと、モノホンの喧嘩煙管がありました。

図鑑とかでみたことあるやつです。

純銀で、鷹の絵もあしらってあり、作者の銘まで切ってありました。

触っていいよとのことでしたので、触らせてもらうと、確かにズシンと重い。

あれで殴られたら痛いですね。

しかし、ズングリした喧嘩煙管は好みではないので、スルーしました。


鎖鎌が二丁ありました。

店長さんが、


お兄さん、鎖鎌カッコいいでしょー!


と仰いました。

スルーしました。


分銅鎖と鉄扇はありませんでしたが、ついに見つけた、十手!


2本ありました。

無銘でしたが、おそらく古い時代のものとのこと。

古いって言っても江戸時代でしょうが。

えー、悩むなぁ…


長い方が14,000円、短い方が10,000円とのこと。

長い方が30センチくらいです。


うーむ、房もついておる。

良きです。すごく良きです。

14,000円か、10,000円か。


確かに、私は十手のレプリカを持っていますが、今日出会った十手はいわゆる六角十手と呼ばれるタイプの十手で、先細りしています。

こんなレプリカは見たことないので、おそらく古い時代のものというのは嘘じゃないとみた。

まぁ、別にレプリカでもいいのだけれども。


ちょっと他の店も見てきていいですか。


と申し、一旦武器屋さんを離れました。

他にも刀剣商の方が来ていました。

ええ、ナマズのこの時点の目ぼしい品は、長い方の十手です。


14,000円か…どうしようかな…


まぁ、財布には念のため70,000円軍資金を入れているのですが。


う〜ん、と思ってぶらぶらしていると、


舞扇子、どれでも千円


とあったので、綺麗なのを一本買いました。

欲しかったのよね。

和装の際に使います。


う〜ん、どうしようかな…十手…10,000円なら即決だけどな…短い方より長い方がフォルムが好みだな…


と心の中でブツブツつぶやきながら、店の前を行ったり来たりしていると、お店のおやっさんが、


なんね!兄ちゃん!欲しいのがあっとね?!迷っちょっとね!?


と仰るので、長い方の十手を指差すと、


予算はいくら持っちょっと?!


と仰るので、10,000円と申しました。

ええ、十手にかけられる、予算です。


兄ちゃん、感じがいい人やかい、10,000円にしちゃるわ!


と仰って下さいましたので、じゃあ、いただきます。となりました。


時代物の十手購入。

満足。


兄ちゃん、陸軍の指揮刀は興味ないね?刀身は模造刀やけど、拵えは本物よ。十手買ってくれたかい、兄ちゃんやったら17,000円のところを10,000円でいいわ。


とのことでした。

陸軍の指揮刀。興味しかありません。

確かに、片手の指揮官のサーベル。

欲しい…


ふと、昔のことを思い出しました。

高校生のころ、軍服マニアの友人がいて、お年玉で硫黄島で回収された、本物の軍服を買ったそうです。ネットオークションで。

したら、家に軍服が届いた日、寝ている時にパッと目を開けたら、枕元に落札した軍服を着た軍人さんが正座されていたそうです。


友人は、近所の護国神社に軍服を持っていき、神社に預かってもらったそうな。

ちなみに、落札価格は5,000円だったそうです。


それを思い出しました。

元の持ち主の方が、どこでどういう亡くなり方をしているかにもよるな…と思いました。

もちろん、これは個人的な考えであって、そこのお店の商品がどうとかいう話ではありません。

あくまで私の感覚の話です。


あ〜…指揮刀は…いらないかな…


と申して帰りました。

枕元に正座されても困るからですね。


ナマズはカッコいい十手を買って、ホクホクして帰りました。

帰りにお茶屋さんで、近しい方に特産品のお茶のティーパックを買いました。


今日もご飯は黒豚料理を食べました。

黒豚の角煮…

ナマズ作の角煮とどちらが美味いか試しに注文しました。

さすがはプロの味。

赤身はしっとりしていて、パサパサしておらず、脂身はジューシーですがしつこくない。

おそれみやした。

ええ、昨日と同じ店です。


支払いを済ませ、店を出ると、客間の窓から昨日お話ししてくれたお姉さまと目が合いました。

バイバイの意味で、小さく手を振ると、ニッコリ笑って手を振り返して下さいました。


う〜む…