「白光」 朝井まかて
こんなときあんな本
山下りんの生涯である。
笠間藩の下級武士の娘として安政4年に生まれる。明治維新をうけて我も女絵師として開花しようと生きていく。
強い意志と凄まじい習練と努力の人生が描写されていく。
山下りん、ロシア正教会のイコン画家であることは「街道をゆく」で概略は読み知っていはいたが、本書を読み改めて武家教育で育ち明治を迎えた若者の苦闘はいかほどであったかと改めて感じいる。
また、ニコライのような宣教師が居たことにもこの時期の熱を思う。
ニコライに関しては「ニコライと明治日本」岩波新書が良い。
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