やぶからへび

 仲間内4人で話していたとき。
ある人が突然、「あのヘビは」と言って、びっくりした目

 話題は歯医者さんのことで、どこそこの歯科医院は丁寧だとか、
あんまりだとか、好き勝手にめいめいが言っていたときだった。

 私は爬虫類が苦手で、特にヘビは嫌いだ。だからよけいに、
このヘビという言葉に反応した。
ところが言った本人は、何ごともないかのように話を続けている。

 「ヘビは、どうしたの」と聞くと、
「何それ、そんなこと言った」と答える。

 会話を戻して、「ここで言ったじゃない」と言うと、
突然笑い出した。
本人曰く、そこは「あのヤブは」と言ったつもりとのこと。

 藪をつついて蛇が出たようだ。にひひ

 でも、やぶからぼうに言われてもね。

 ところで、Wikiによると藪医者の語源は、諺「藪をつついて蛇を出す」
(余計なことをしてかえって事態を悪化させてしまう)からとする説が
一般的であるとしている。
そうすると、「あのヘビ」というのも近いところをついていて、
まんざらでもなかったのだ。音譜