提案採用のリスクは、すべて選ぶ側
こんなとき、あんな本

選ぶ側の論理 もうひとつのプレゼン 野口 恭平

 「提案採用のリスクは、すべて選ぶ側」、その通りなのだが、プレゼン
する側にいた者にとって、そうかと気づかされるものがある。
以下抜粋引用。

プレゼントとは、
①「あらかじめ定められた日程」で、
②「割りあてられた制限時間」を使い、
③「関係者の同席」のもと、
④「案」について、
⑤「提案者の説明」がなされるもの。

と定義して、選ぶ側からの「選びやすさ」と「選びにくさのリスク」が
述べられています。

「選びやすさ」
・節目となって準備の効率化を促す
・端的な情報伝達が行われる
・オフィシャルな位置づけをもたらす
・客観性をもたらす

「選びにくさのリスク」
・短時間で説明不足となる
・出席者の理解のバラツキを生む
・案は原石で不確実性を生む
・プレゼンテーターの力量で理解の差を生む

ブリーフィング
 ・問題点や課題について、間違った理解がされれば、間違った提案
がされる
  提案者が事情を正しく理解し、正しい方向に力を発揮できるように
仕向けるのがブリーフィング(課題、問題点、商品特性、
ターゲットカストマー、メッセージ、差別化ポイント)

 ・日本ではブリーフィングが軽視されている
  プレゼンは提案者のためのチャンスという勘違い
  選ぶ側がなにを必要としているかも、提案者の側で見つけるべきだとの風潮

 ・ブリーフィングへの質問-課題や問題点が絞り込まれる質問をする
顧客の課題を引出すための情報(事象、方向、目標など)が得られる質問
困っていること、悩みを把握する質問

規定課題と自由課題
 理想は、2つの提案が欲しい。
 規定課題:ブリーフィングの案に真直ぐに答えた提案
 自由課題:そこから創造性を大いに発揮した提案

提案はひと言で説明できるように
・提案者のひとことの捉え方は、「この案をひと言でいうとこうだ」。
・選ぶ側のひと言の捉え方は、「この案の効果をひと言でいうとこうだ」。

 特に提案者側は、名刺交換時、エレベータ待ち合わせ時、乗り合わせ時など
チャンスに端的に。