リーダーシップの考察
リーダーシップを定義する(その8)

 先達のリーダーに求める要件を以下に示します。
MVPアクションの肉づけの参考になればと思います。

 まず、自分の考えるリーダーシップの要件を自分のことばで
書き出してください。
次に要件を満たすために為すべきことを書きだしてください。
後は、繰り返し見直し単純化していくことです。
それが、あなたのリーダーシップの定義=行動規範になります。

 自分自身のことばで定義して、繰り返し脳にフィードバックする
ことです。
あの松下幸之助さんも言っています、1万回続けて、やっと初段だと。


 リーダーに必要な力:「リーダーは半歩前を歩け」  姜尚中
 ①先見力(ビジョンを示す力)
 ②目標設定力(具体的な目標を示す力)
 ③動員力(カリスマ性)
 ④コミュニケーション力(自らのメッセージを人びとに伝える力)
 ⑤マネージメント力(管理能力)
 ⑥判断力(インテリジェンス)
 ⑦決断力(孤独に耐え、正解のない答えを出す力)。

 リーダーの役割10ヶ条:「実学・経営問答 人を生かす」
                   稲盛 和夫
 ①事業の目的・意義を明確にして、部下に指示すること
 ②具体的な目標を揚げ部下を巻き込みながら計画を立てる
 ③強烈な願望を心に描き続ける
 ④誰にも負けない努力をする
 ⑤強い意志を持つ
 ⑥立派な人格を持つ(正直でなければならない)
 ⑦どんな困難に遭遇しようとも決してあきらめない
 ⑧部下に愛情を持って接する
 ⑨部下を常にモチベートし続ける
 ⑩常に創造的でなければならない

 指導者に求められる資質:文藝春秋巻頭言(2011/7)
                  塩野 七生
 ①知力
  想定外時に何をどう進めていくかの答えをだす知力
 ②説得力
  考えの違う人や疑っている人を説得するコミュニケーション力
 ③肉体上の耐久力
  やると決めたことをやり遂げるに必要な期間を耐えていける気力
  と体力
 ④自己制御の能力
  権威や権力を持てば持つほど、その人には自由が制限されると
  認識し自制する力
 ⑤持続する力
  何が最も重要であるかを忘れずに、実行・継続する力

 ウェルチ -GEを最強企業に変えた伝説のCEO-
             ロバート・スレーター 宮本 喜一訳から
 ①リーダーにとは
  リーダーというのは「業務改善のために明確なビジョンを示すこと
  によって、部下にやる気を起こさせる」人たちのことだ。
  リーダーは部下に広く語りかけ、部下と話し合いをし、ビジョンを
  示し、部下自身がとても無理だと考えていた仕事のレベルまで引き
  上げる。
  その上で、リーダーはさっさと部下に仕事を任せてしまう。
 ②リーダーとなれ、管理はするな
  我々が求めているのはリーダーだ。活力を与え士気を鼓舞して指導
  できる人だ。
  活力をそぎ、押さえつけてコントロールする人間はいらない。
  共に汗を流せ。与えられた仕事を一人でこなすことはできない、
  仕事のチームを作り上げることだ。
 ③現実を直視し、果敢に行動せよ
  どんなときにも正直であること。
  現実を直視するためには、正直であるべきで、間違いを認めるときも
  正直であるべきだ。
 ④単純で一貫したメッセージを徹底して繰り返せ
  人の考えを変えられるのは一貫性を保つこと以外にない。
  もし自分のアイデアを変えるようなことをしていれば私の行き場所は
  どこにもない。
  人々の考えを変える唯一の方法は一貫性を保つこと以外にない。
  いいアイデアが浮かんだら、それをより洗練されたものにし発展させる
  ことだ。
  そのアイデアの定義が単純になればなるほど、そのアイデアはますます
  優れたものになるのだ。
  繰り返し繰り返し相手と話をし、そして話し合い。またさらに理解を得る
  ように話をする。
  一貫性、単純さ、そして繰り返し、それ以外にはない。