さいちょにくうかい
それは、最澄と空海の唐での密教修学の労いの宴のときであった。
密教は今後の護国仏教の主役と期待されていた。
宴の主催者は、ときの嵯峨天皇であった。
最澄と空海は主賓として宴席に招かれたが、天子の前、遠慮して料理
に手をつけない。
そこで、嵯峨天皇「ささ、さがってのうて前に出て食れ」との優しい声。
それではと、天才空海、「さいちょにくうかい」と応じた。
席に侍っていた女官、すかさず、「たいしたものだ、引法さま」と持ち
上げた。
宴は笑いに包まれ、一気に盛り上がったとか。
めでたし、めでたしである。
社交色のある宴席での会話は難しい。
独演会、追従会、頷き会になってはつまらない。駄洒落には駄洒落、
ジョークにはジョークの応酬で応じたいが、私は、得意ではない。
なにはともあれ、小話ができるとよいと思いジョーク集や落語の
まくらから仕入れていくが、酔いもあり語るタイミングがなかなか難しい。
うまく初対面の人たちと打ち解けても、思わぬ質問を受けることがある。
あるとき、ドイツの若いビジネスウーマンから、「ドイツを漢字で書くと
虫という字が含まれているよね、なんで。」と聞かれた。
虫なんてという、ネガティブな意が含まれているようす。
ぎょっとした、けもの編に虫で云々とは言えないなと。
それで音を漢字に落としたものであること。
個々の漢字の意味を説明して納得してもらった。
独は、independentの意があり、逸は、excellentの意味がある。
明治期の日本人が西欧に憧れを持ち、独逸と表記したのだろうと。
これからのビジネスパーソンには、世界のビジネスパーソンを相手に
日本に関する話題のQ&Aは当たり前として、さらに聖書、ギリシャ哲学、
シェークスピア、マキャヴェリなどなど引用して、笑わせる、皮肉を言う、
言い負かすようになって欲しいと思っている。
それは、最澄と空海の唐での密教修学の労いの宴のときであった。
密教は今後の護国仏教の主役と期待されていた。
宴の主催者は、ときの嵯峨天皇であった。
最澄と空海は主賓として宴席に招かれたが、天子の前、遠慮して料理
に手をつけない。
そこで、嵯峨天皇「ささ、さがってのうて前に出て食れ」との優しい声。
それではと、天才空海、「さいちょにくうかい」と応じた。
席に侍っていた女官、すかさず、「たいしたものだ、引法さま」と持ち
上げた。
宴は笑いに包まれ、一気に盛り上がったとか。
めでたし、めでたしである。
社交色のある宴席での会話は難しい。
独演会、追従会、頷き会になってはつまらない。駄洒落には駄洒落、
ジョークにはジョークの応酬で応じたいが、私は、得意ではない。
なにはともあれ、小話ができるとよいと思いジョーク集や落語の
まくらから仕入れていくが、酔いもあり語るタイミングがなかなか難しい。
うまく初対面の人たちと打ち解けても、思わぬ質問を受けることがある。
あるとき、ドイツの若いビジネスウーマンから、「ドイツを漢字で書くと
虫という字が含まれているよね、なんで。」と聞かれた。
虫なんてという、ネガティブな意が含まれているようす。
ぎょっとした、けもの編に虫で云々とは言えないなと。
それで音を漢字に落としたものであること。
個々の漢字の意味を説明して納得してもらった。
独は、independentの意があり、逸は、excellentの意味がある。
明治期の日本人が西欧に憧れを持ち、独逸と表記したのだろうと。
これからのビジネスパーソンには、世界のビジネスパーソンを相手に
日本に関する話題のQ&Aは当たり前として、さらに聖書、ギリシャ哲学、
シェークスピア、マキャヴェリなどなど引用して、笑わせる、皮肉を言う、
言い負かすようになって欲しいと思っている。