「人と仲良くから人とうまくつき合う」

みんなと仲良くしようと思うことは良いことだと思いますが、
そんなことができるのだろうか。

 みんなと仲良くするためには、関わり合う誰に対してもいい子
にならなければならず、人それぞれ価値観が違いこれに合わせて
いくことは不可能ではないでしょうか。
相手に会わせることに疲れ切ってしまうのではないでしょうか。
それだからと言って、相手をあんまり無視すると手痛いしっぺ
返しがあったりします。

 みんなと仲良くやるのではなく、うまくやろうと思うことです。
要はうまくつき合えば良いのです。

 不快になる前兆がある場合は、行動を変えることです。
例えばさっとその人の前からいなくなるとか、行動で示すことです。
ぐじゅぐじゅしているのが一番良くなく、私は私と言うことを
打ち出すことです。
そうすると、周りの敏感な人は気がつくし、鈍感な人は、あの人は
そういう人なのだとそれなりに割り切るものです。
その際、今までの自分の行動にもよりますが、共感2割、嫉妬2割、
無関心6割くらいと思っておけば良いでしょう。

 人それぞれ別の人格で価値観も違い、ましてや人の心の中など
知る由もなく、みんなと理解し合うなんてできない相談なのです。
又、人はそれぞれ数々の煩悩を抱えており、その時そのときを心の
バランスを取りながら一所懸命生きているのです。
関わり合う人とできれば良い関係・印象を持たすよう、うまく
演じることです。
人は素直に考え、生きていきたいと思うけれど、心とは裏腹に笑い、
泣き、怒り、生きているものなのです。また、演じているのです。

 演じる際にできるだけ品良くしたいものです。
演劇や映画などは、ケースバイケースの行動を品良く演じる時に
参考になるのではないでしょうか。歴史上の人物伝を読んでおく
ことも参考になるのかなと思います。

 また、将来気に入った人が現れた時のことを思って自分を磨いて
おくことです。気に入った人、気の合う人とはある程度まで自己開示
して中身のあるつき合いをすることになります。
その場合にあるレベルの教養は必要です。
特技・趣味・仕事上の関係する身近なものからテーマを決めて、
知識を一歩深めておくと話題に事欠かないと思います。
テーマを絞っておくと、そのキーワードが新聞や雑誌に出てきた
ときに自然と目が向きます。本屋ではそれらキーワードに関する本が
目に付くようになります。

 人はそれぞれ自分の心と折り合いをつけながら、人との距離を考え
ながらその日その日を生きているのです。