本当ですか

原発に関する情報開示と問題対処である。
もちろん、問題処理は状況に即し、関係者の最大限の努力と使命感で
遂行されているのだろう。そうと信じている。

 だが、“本当ですか”と疑ってしまう。
ことは地球への放射能汚染に関わっている。
国会議員、マスメディア関係者で原発問題・放射能汚染問題に関わってき
た人はいないのだろうか。声を上げ、リーダーととなり関係各界の有識者
を組織し、政府・保安院・東電の情報開示や原発問題処理などを
科学・政策・倫理の視点で議論して欲しいと思う。
そして、その議論を公開してほしい。

 国民は、見えない放射能汚染という漠然とした恐怖に立ち向かう知識が
欲しいと思っている。

 一例を示す。
放射能汚染水の海への放水である。
2011/4/8付け新聞によると、比較的放射線量が低い汚染水の
海への放出は続いているという。
海洋への影響が低いと判断された苦渋の選択であるのだろうが、
その判断は、本当に正しいのかということである。

 比較的放射線量が低いと表現されているが、具体的にどのような放射性成分
で、その量は何ミリシーベルトなのか示めされていない。

 放射線量が計測されていないとは思えないのに、なぜ、示されないのか。
 この放水の海洋への影響は、監視されているのか。
 誰が、どのように監視しているのだろうか。
 報告の場にいる記者はなぜ質問しないのだろうか。

情報開示不足や説明のない処置は、放射能汚染に無知な私たち国民にとって、
不安をつのるものでしかない。

国を思う国会議員のみなさん、真実を報道することを使命とするマスメディア
のみなさん、起ちあがってくれませんか。