Self-helpしませんか
心をたがやす時間を持つ(その3)

 自助の精神で学習しようと思ったけれど、時間をどのように作ればよいのかな。
「タイムマネージメント」とか、「時間活用術」とのタイトルで多くの本が出版
されていてどれがよいのかわかりませんという人に。以下の3冊がお薦めです。
1~3の順で読んでください。

1.「自分の時間」 アーノルド・ベネット 渡辺 昇一 訳・解説 1,050円
2.「時間とムダの科学」 大前 研一・後藤 卓也ほか 1,000円
3.「レバレッジ時間術」 本田 直之 720円

 1は、もっと充実した生活を送りたいなら「心をたがやす時間」を持ちなさい
ということを読みやすく、分かりやすい文章で語っています。
一気に読めます。自己投資のための時間を作らなければと思わせる本です。
ここまでがself-helpを促すのによい本です。

 2は、成功者たち、大前研一、後藤卓也、柳井正ほか、の時間利用の事例です。
どのように時間を使っているのか、なぜそうしているのかのエッセンスを述べて
います。自己投資と、その時間確保は必要だ。真似しようと思わせる本です。

 3は、日々の活動の中での時間活用術を具体的に知りたい、学んで活用したい
と思った人にお薦めです。
効率的に時間を使うためには、パターン化やしかけが必要である。また、
このパターン化やしかけを考えることが重要で、この考え方や例が納得できる
ように述べられています。

 時間の大切さを考えるとき、「自分の時間コスト」を知っておくことが大切です。
自分の1時間、1分間のコストを知っておくことです。

 単純計算ですが、年収 ÷ 年間総労働時間 = ××××円/時間とします。
年収が、600万円で年間総労働時間が2,000時間なら、3,000円/時間、
50円/分です。
つまり、役所や会社で労働している時間帯には、出力が出ようが出まいが、
50円/分でコストが発生しているのです。
結論を出さない会議や建設的な議論のない検討会、CCの多いメール、、、、
などなど、これらは、自分の時間を無駄にしているだけでなく、関係する他人の
時間まで無駄にしているのです。

10人で行う会議に5分遅刻して、会議の開始が5分遅れた場合。
メンバー9人に、5分×9人×50円=2,250円の無駄を生じさせている。
2,250円の無駄なコストを挽回するには、利益率15%、15,000円を
売り上げる仕事をしなければならないのです。

ビジネスパーソンには、時間の大切さを考えるときに観念的だけでなく、
数値として具体的に捉え行動に結びつけて欲しいと思います。

推薦図書&参考文献:
「自分の時間」    アーノルド・ベネット 渡辺 昇一 訳・解説 1,050円
「時間とムダの科学」 大前 研一・後藤 卓也ほか 1,000円
「レバレッジ時間術」 本田 直之 720円