風立ちぬ | 今日も定時ダッシュ

風立ちぬ

 面白かったのだけれど、何が面白かったのかよく分からない。観終わった後で映画のイメージだけがずっと後を引くような感じなのだけれど、じゃあそれがどういうイメージなのよと言われると、なんなのだろう。

 鈴木プロデューサーが宣伝を兼ねて出演したテレビ番組で、本作は宮崎監督の遺言であるという発言があった。確かにそう取れるような作りだけれど。どちらかというと、以前に、確か「紅の豚」あたりで庵野秀明監督が「(宮崎監督が)パンツを脱いでいない」と批判していたが、そのデンで言うなら今回は恥も外聞もなくパンツを脱ぎ捨ててモロに出してきた感じで、それは遺言とはニュアンスが違う。

 夢や現実で飛行機が飛んで落ちて、主人公の同僚がいて上司がいて好いた女性がいて、映画で何度も出てきた「美しい」という言葉の通りに、この映画は美しいと思う。宮崎監督はもっと具体的にその美しさを描写しているハズなのだけれど、自分が何を見たのかハッキリと覚えていない感じがもどかしくも、それでいいような気がしないでもなく。