コララインとボタンの魔女 | 今日も定時ダッシュ

コララインとボタンの魔女

 「コララインとボタンの魔女」の感想をアップした後で、ワタクシは反省をしてしまいました。

 映画オタクたるものわざわざ金払ってまで映画を観て楽しまなくてどうする、オマエは映画を貶して自分が偉くなったと勘違いできる辛口批評家ブロガーかボケ!と自己嫌悪に陥り、もう一回観に行くことにしました。とらい・あげーん

 でもXpanDで観るのは二度とイヤ。他の方式での上映はないかとRealDの劇場を探しました。話はそれますが、もうすぐ発売される3DテレビもXpanDと同じフレームシーケンシャルだと思いましたが、買うかそんなもん。RealDはXpanDに比べて3D眼鏡の負担がずいぶん軽いのでストレスは少なく、「コラライン」がもともとそれほど色彩あふれる映画ではないので、3D的な効果の面白さも素直に味わえました。パペットアニメは、実写ほど複雑ではなく、CG映画ほどわざとらしくもなく、もともと程よい奥行き感があって、今の3D映像の表現にマッチしているのではないかと思います。

 ちゃんと見直した「コラライン」はかなり自分の好みでとても面白かった。人間の動きが物凄く凝っていて、まるでゲームの「プリンス・オブ・ペルシャ」の映像を初めて見た時のような感動を覚える。コララインが父親の部屋に行って外に遊びに行きたいとねだりながらドアにぶら下がってブラブラする動きの偏執的なまでの細かさよ。キャラクターの動きの美しさでいえばセルアニメが一番で、ストップモーションアニメはどうしても劣ると思っていたのですが、さすがはこの分野の第一人者であるヘンリー・セリックであります。人間の細かな動きをナチュラルに見せるというのは3DのCG映画同様に苦手なのだろうが、それを「とにかく細かく動かしていく」という正攻法で見せてくれました。

 コララインのデザインもとても良くて、初めは口の歪んだ無愛想な女の子だと思っていたのだが、ストップモーションアニメだということを忘れてしまうくらい表情がクルクル変わって魅力的。秘密の扉の鍵を母親にねだって子犬のマネをして鼻を鳴らす様子なんて、この年でこの言葉を使うのはどうかと思うが萌えました。子犬の鳴き真似は榮倉奈々じゃなくてダコタ・ファニングで見たかったな。

 物語は結構ダークで、どのキャラクターもチャーミングさと不気味さを併せ持っている。上の階に住むオヤジが、現実の世界では手足が細くて太鼓腹の中年体型だったのが、魔女の世界では腹のボリュームがそのまま胸板に移動していたのは笑った。下の階に住む二人の老女は若い頃はショーガールという設定で、「ベルヴィル・ランデブー」の三婆と雰囲気が似ている。

こんな人にオススメ:XpanDでつらい思いをした人は是非RealDで