悪夢のエレベーター
たまたまエレベーターに乗り合わせた人々が巻き起こす密室劇というイメージで観に行ってしまい、割を食ってしまった一遍です。この映画はむしろ密室劇が終わってから本編が始まるのだけれど、それに気付かずにエレベーター以後のシーンを「やたら長い解決編だなあ」と思いながら観てしまったので、カメラが内野聖陽の周りをクルクル回るシーンで「あ、この映画ってそういう映画だったの?」と気付いたという。
結局この映画はフーダニットのミステリということになるのだろう。けれども決して自分が気付かなかったのを僻んでるんじゃなく、監督はそれほどミステリであることを意識していなかったように思う。何となれば、映画の中で起こる殺人事件について、被害者は気がつくと泡吹いて死んでました、という見せ方をしているので、「ああ、事故で死んじゃったのね」程度にしか思わなかったのだ。犯人は誰だ?というミステリ的な面白さよりも死体をめぐるスラプスティック・コメディとして映画を観ていたので、最後のシーンで、「この映画に犯人がいたんだ!」と、むしろそっちの方に驚いた。
登場人物の中で一番目立っていたのは、何と言っても管理人役の大場こういちでした。コントすれすれの人の神経を逆撫でする怪演で、この人の存在自体が映画のミスリードになっている。この役がもっと普通の人だったら映画はもっとミステリ寄りになっただろう。妊娠中の本上まなみを捨てて芦名星に走る斎藤工は、イケメン過ぎるのはいいとして浮気男を演じるには若過ぎると思う。芦名星はいつかポカホンタスを演って欲しい。
「悪夢のエレベーター」を監督した堀部圭亮は勝俣州和とK2というグループ名でコンビを組んでいた、というほうが自分には馴染みがある。「東京残酷警察」に出演していたのを観た時は「このヒトまだ芸能人だったんだ」と思ったが、構成作家や役者など、結構活躍しているようであります。エレベーターでの密室劇では、狭い舞台にも関わらず観客にそれとは感じさせないような役者の動きを演出したりカメラを工夫したりと飽きさせない撮り方をしており(これはカメラマンの手柄なのかも)、今後に期待したい感じであります。
一つ腑に落ちないことは、冒頭の内田聖陽がプロ野球の2軍の試合を観て述懐するシーンはそのまま事件の始まりにつながるのか、映画のラストシーンの後のことなのか、どっちなのだろう。話の繋がりとしては事件の前なのだろうが、事件を起こす前は「これで人生を変える!」というほどの正念場だとは思っていなかったハズだ。さりとて事件の後だと、映画のラストからこのシーンに繋ぐには経過をスッ飛ばしすぎだと思う。早い話が冒頭のシーンは要らないんじゃないかと思うのですが。
こんな人にオススメ:毛色の変わったミステリ映画を好まれる方に
結局この映画はフーダニットのミステリということになるのだろう。けれども決して自分が気付かなかったのを僻んでるんじゃなく、監督はそれほどミステリであることを意識していなかったように思う。何となれば、映画の中で起こる殺人事件について、被害者は気がつくと泡吹いて死んでました、という見せ方をしているので、「ああ、事故で死んじゃったのね」程度にしか思わなかったのだ。犯人は誰だ?というミステリ的な面白さよりも死体をめぐるスラプスティック・コメディとして映画を観ていたので、最後のシーンで、「この映画に犯人がいたんだ!」と、むしろそっちの方に驚いた。
登場人物の中で一番目立っていたのは、何と言っても管理人役の大場こういちでした。コントすれすれの人の神経を逆撫でする怪演で、この人の存在自体が映画のミスリードになっている。この役がもっと普通の人だったら映画はもっとミステリ寄りになっただろう。妊娠中の本上まなみを捨てて芦名星に走る斎藤工は、イケメン過ぎるのはいいとして浮気男を演じるには若過ぎると思う。芦名星はいつかポカホンタスを演って欲しい。
「悪夢のエレベーター」を監督した堀部圭亮は勝俣州和とK2というグループ名でコンビを組んでいた、というほうが自分には馴染みがある。「東京残酷警察」に出演していたのを観た時は「このヒトまだ芸能人だったんだ」と思ったが、構成作家や役者など、結構活躍しているようであります。エレベーターでの密室劇では、狭い舞台にも関わらず観客にそれとは感じさせないような役者の動きを演出したりカメラを工夫したりと飽きさせない撮り方をしており(これはカメラマンの手柄なのかも)、今後に期待したい感じであります。
一つ腑に落ちないことは、冒頭の内田聖陽がプロ野球の2軍の試合を観て述懐するシーンはそのまま事件の始まりにつながるのか、映画のラストシーンの後のことなのか、どっちなのだろう。話の繋がりとしては事件の前なのだろうが、事件を起こす前は「これで人生を変える!」というほどの正念場だとは思っていなかったハズだ。さりとて事件の後だと、映画のラストからこのシーンに繋ぐには経過をスッ飛ばしすぎだと思う。早い話が冒頭のシーンは要らないんじゃないかと思うのですが。
こんな人にオススメ:毛色の変わったミステリ映画を好まれる方に