バッド・バイオロジー/狂った性器ども | 今日も定時ダッシュ

バッド・バイオロジー/狂った性器ども

 えーと・・今回の映画の感想につきまして、かなり直接的な単語が飛び出して来るかと思いますが、それらはあくまでも映画に即した内容をわかりやすく書きたいが故でありますので、決して私めの人格を疑わないようお願い致しまする。タイトルだってホントにこういう名前なんだもーん。ということで、以下はあくまで書き手の品性は上品なれども映画が映画だから致し方なくこのような表現に、と了解した上でお読みください。

 ヴァギナに7つ(以上)のクリトリスを持つ女と、独自の意思が芽生えた巨大ペニスを持つ男が出会ってしまってサア大変!なこの映画、はじめの頃はヒロインが騎乗位で興奮のままに相手の男の頭を床にガンガン打ち付けてブチ殺すシーンで結構笑っていたのですが、だんだん映画についていけなくなって、終には笑うどころではない自分を発見。最後のほうはショーゲキとバカバカしさとが入り交じって、完全にメダパニ(ドラクエの敵を混乱させる呪文のこと)を食らった状態でスクリーンに釘付けになってしまい・・・、いやあ、なんかトンでもないモンを観た、とドっと疲れた映画鑑賞でした。

 この映画で凄まじいのは、普通の監督ならキワドい物体を直接映すことを避けてある程度観客の想像力に頼る演出が多いのに、そういうモノこそ堂々と画面の中心に持ってくる事であります。7つ(以上)のクリトリスも暴れ回る巨大ペニスも当然のように描写されるし、ヒロインがセックスの後で産み落とす奇形児や女性モデルの顔にかぶせたヴァギナのお面などなど、どっからこういう発想が出てくるのかってなシロモノが続々出てきます。作り物なのはまる分かりなのですが、それでもグロテスクさはしっかり伝わってくる。

 一番グロテスクだったのは、ヴァギナのお面をかぶっていたモデル役の女優のオッパイが、ダイナマイト巨乳なのに夏みかんのようにデコボコしていたという・・・ぎゃああああ!これだけは作り物じゃない(あ、作り物か?)だけに本物のグロさを備えており、もうすぐ四十路なのにしっかりトラウマになりそう。他にも美乳のオッパイ要員が多数登場する中で、ストーリーにからんで大写しになるオッパイに夏みかんを選ぶあたり、絶対に監督はあの失敗オッパイを巨大で筋を浮かせたペニスと同列に見ているね。

 クライマックスは意思を持ったペニスが男の体から離れてしまい、本能のまま女性達を襲って行きます。襲われる女性が全員初めっから脱いでいるってのは演出上避けられないことだと十分了解できますね。シャワーを浴びている女性を狙ってバスタオルの裏に隠れている巨大ペニスのカットでは、そのあまりの絵ヅラのシュールっぷりに気狂いみたいに笑ってしまった。青筋の立てっぷりといいフシューフシューと鈴口から呼吸してそうなところといい、エイリアンの幼生よりも造形的に恐ろしい。いくらなんでもココまで化け物じみたモンじゃねえだろうと思いますが、それってもしや、自分の持ちモンがお粗末ってダケだろうかと不安になるも、コレばっかりは他人と比べる訳にはいかず、悩みはつのるばかりでございます。

 こんな感じの、性器を、特に女性器を化け物視して恐れるのは感覚的に童貞っぽい感じがするのですが、いい年こいてもそれで映画を一本作ってしまうところが監督の才能なのだろう。このフランク・ヘネンロッター監督は、自分は知らなかったのだが、このような奇形的なエログロを撮り続けて30年(しかし前作から今作まで16年のブランク)だそう。こんな異能が潜んでいたとは、やっぱりアメリカ映画のポテンシャルは底知れない。

 そういえばこの映画のヒロインって誰かに似てるなあ・・・と思いながら見てたのですが、途中で「長澤まさみ似だ!」と思い至った次第でありますが・・・そこんとこどうでしょう?>映画を観た方々。

こんな人にオススメ:今回ばかりは誰にすすめていいのやら見当がつきません・・・でもオススメ