鴨川ホルモー
京都の東西南北に位置する四大学が、彼らに従う鬼をひきつれて対抗戦を行うというブッ飛んだ内容のこの映画。一番期待していたのはパパイヤ鈴木が振り付けた、鬼を指示する時のヘンテコなポーズであります。あのキッチュなポーズを真正面からバァァァーーンと演出してくれたらそれだけで満足!だったのだけれど、実際はそれらを過度にクローズアップするような事をせず、アクションよりも変な顔で笑わせようとしているようでチト残念。
それでも栗山千明の振る舞いがスバラシイ。青竜会が分裂して5対5で対峙するシーンで、彼女の胸を張って弓なりに体をそらせた姿勢と浴衣姿が見事にマッチして、これがマンガなら彼女の全身アップで四段ブチ抜き(背景は水仙)で描かれてもおかしくないほど凛として美しい。しかしそれが遠景で1秒も映ってないなんて、どこに目ぇつけとんじゃい!>本木監督。栗山千明と山田孝之とのゲロンチョリーを見るとよくわかるのだが、体の固そうな山田孝之に比べて、栗山千明は上体をアーチ型にしならせて腕を後ろに大きくそらし、手先まで神経の通った見事なゲロンチョリーを披露している。彼女のアクションはどれもこれも見ていて清々しい。あとは石田卓也のポーズもパワフルで良かったです。
鬼のCGはとても良く出来ていて、キモカワイサ全開であります。チョコマカとした動きが役者の演技と一体になって違和感がなく、京都の町中を追いかけ回る姿はホントに鬼が存在するようなビジュアルだった。でも何だかひと味足りないなあ・・・と思ったら、鬼たちは互いにドツキ合うも建造物には全く被害を与えていないので、せっかくの京都の町並みもサザエさんのオープニングのような書き割りのように見えてしまったのだ。「鴨川ホルモー」は平成ガメラじゃないので京都を破壊する映画じゃないし、もしかして鬼たちは破壊行為はしないという設定があるのかもしれない。でも折角これだけヘンテコな話なんだから、清水の舞台から飛び降りざまに空中戦したり二条城で瓦を投げ合あったりと、京都そのものを使って学生たちがバカ騒ぎを繰り広げる様を派手に見せて欲しかったな。
話は変わりますが、大学時代の自分のクラスに三十半ばで入学した女性がいて、当時の彼女は「若い奴等の集団は臭すぎて、学食なんかでメシは絶対食えん」と言っていた。自分はその匂いの発信源の一つであったからついぞ気付かなかったが、トレーニングが終わって汗まみれでやってくる体育会の野郎共の体臭や、加減がわからずとにかく塗りました的な女の子の化粧の匂いや人いきれなど、萌え出づる若さには独特の匂いがついてまわる。「鴨川ホルモー」にはそんな若者特有の匂いや熱気がブチ込まれていて、山田孝之が好きな女の子が寝ていた後の残り香を必死に嗅ぐシーンとか、京大の寮のゴミためのようなシーン(臭いがどうこうという感覚を超えたカオスっぷりが凄い。あれがホントの寮の様子だってんだから二度ビックリ)とか、もう見ているだけで若さに大幻滅である。しかしムサ苦しいと思いつつ、彼らがホルモーに全力投球するこの映画は、学生時代の目的のないバカ騒ぎの世界に自分を束の間だけ連れ戻してくれたようでした。
一つ謎だったのは、濱田岳が演じる帰国子女の男が、途中で唐突に髪の毛ボサボサのオカマキャラになっており、あの短い間のキャラチェンジにどんな意味があったのか未だに分からない。彼がホルモーに破れた罰としてチョンマゲを結うための伏線だとしたら、初めから長髪で問題ないと思うのだけれど・・・。
7秒あたりの栗山&山田のポージングの違いに注目
こんな人にオススメ:観光番組にはない京都が登場するので、京都に縁があれば尚更楽しめると思います。
それでも栗山千明の振る舞いがスバラシイ。青竜会が分裂して5対5で対峙するシーンで、彼女の胸を張って弓なりに体をそらせた姿勢と浴衣姿が見事にマッチして、これがマンガなら彼女の全身アップで四段ブチ抜き(背景は水仙)で描かれてもおかしくないほど凛として美しい。しかしそれが遠景で1秒も映ってないなんて、どこに目ぇつけとんじゃい!>本木監督。栗山千明と山田孝之とのゲロンチョリーを見るとよくわかるのだが、体の固そうな山田孝之に比べて、栗山千明は上体をアーチ型にしならせて腕を後ろに大きくそらし、手先まで神経の通った見事なゲロンチョリーを披露している。彼女のアクションはどれもこれも見ていて清々しい。あとは石田卓也のポーズもパワフルで良かったです。
鬼のCGはとても良く出来ていて、キモカワイサ全開であります。チョコマカとした動きが役者の演技と一体になって違和感がなく、京都の町中を追いかけ回る姿はホントに鬼が存在するようなビジュアルだった。でも何だかひと味足りないなあ・・・と思ったら、鬼たちは互いにドツキ合うも建造物には全く被害を与えていないので、せっかくの京都の町並みもサザエさんのオープニングのような書き割りのように見えてしまったのだ。「鴨川ホルモー」は平成ガメラじゃないので京都を破壊する映画じゃないし、もしかして鬼たちは破壊行為はしないという設定があるのかもしれない。でも折角これだけヘンテコな話なんだから、清水の舞台から飛び降りざまに空中戦したり二条城で瓦を投げ合あったりと、京都そのものを使って学生たちがバカ騒ぎを繰り広げる様を派手に見せて欲しかったな。
話は変わりますが、大学時代の自分のクラスに三十半ばで入学した女性がいて、当時の彼女は「若い奴等の集団は臭すぎて、学食なんかでメシは絶対食えん」と言っていた。自分はその匂いの発信源の一つであったからついぞ気付かなかったが、トレーニングが終わって汗まみれでやってくる体育会の野郎共の体臭や、加減がわからずとにかく塗りました的な女の子の化粧の匂いや人いきれなど、萌え出づる若さには独特の匂いがついてまわる。「鴨川ホルモー」にはそんな若者特有の匂いや熱気がブチ込まれていて、山田孝之が好きな女の子が寝ていた後の残り香を必死に嗅ぐシーンとか、京大の寮のゴミためのようなシーン(臭いがどうこうという感覚を超えたカオスっぷりが凄い。あれがホントの寮の様子だってんだから二度ビックリ)とか、もう見ているだけで若さに大幻滅である。しかしムサ苦しいと思いつつ、彼らがホルモーに全力投球するこの映画は、学生時代の目的のないバカ騒ぎの世界に自分を束の間だけ連れ戻してくれたようでした。
一つ謎だったのは、濱田岳が演じる帰国子女の男が、途中で唐突に髪の毛ボサボサのオカマキャラになっており、あの短い間のキャラチェンジにどんな意味があったのか未だに分からない。彼がホルモーに破れた罰としてチョンマゲを結うための伏線だとしたら、初めから長髪で問題ないと思うのだけれど・・・。
7秒あたりの栗山&山田のポージングの違いに注目
こんな人にオススメ:観光番組にはない京都が登場するので、京都に縁があれば尚更楽しめると思います。