​支援目標(10項目)

スキルup(生きる技術up)5項目

土台固め(生きる意欲up)5項目


スキルup(生きる技術up)

5つのスキル

生活スキル 「自立して日常生活を行える」

整理整頓ができる、時間を意識して行動できる、身だしなみに気を付けることができる


コミュニケーション(1対1の関わり) 「相手と適切にやり取りすることができる」

受け取る

 ・話している人に注意を向けることができる(注意)

 ・言葉の意味を理解することができる(言語理解)

 ・他者の気持ちを推測することができる(非言語理解)

伝える

 ・今日学校で〇〇した(情報伝達)

 ・相手が理解しやすい形にして伝えることができる(相手理解・整理力)

 ・自分から遊びに誘える、遊びに入れる、困ったときに相談できる(要求・意思表示)

 ・自分の気持ちを言葉で伝えることができる(感情表現)

 

社会性(集団との関わり) 「集団生活に適応し、他者と協力することができる」

・挨拶・返事ができる

・事業所のルールを守ることができる

・遊びのルールを守ることができる

・場に適した振る舞い(声の大きさ、言葉遣い、姿勢)ができる

・利他的行動(友達を助ける、協力する、励ます)ができる

 相手の嫌がることをする、自己中心的(自分だけ良ければよい)

・非を認めて謝ることができる(衝動コントロールかなり含む)

 自分の非を認めることができない、言い訳する、言われないと謝れない

・他者を信頼できる

 

感情コントロール 「自分の気持ちを理解・調整することができる」

・怒りや不安を落ち着いて表現できる

 泣き叫ぶ、他の人にあたる、やりたいことができず不満を言い続ける

・気持ちの切り替えができる

 

衝動(感情をきっかけに、すぐに行動に移したくなる欲求)コントロール

 「行動に出す前に止めることができる。衝動的に行動せずに適切に選択できる。」

・嫌なこと・苦手なことにも取り組むことができる

 活動に参加しない、学習にとりくまない

・相手の話を遮らずに最後まで話を聞くことができる

 他の子が話しているところへ横入りする、一方的に話し続ける、衝動的に発言する

・感情が高ぶっても、適切に選択することができる

 友達のせいでドッチボールで負けた時に、感情に任せて友達を責める。

 


スキルUPの手順

アセスメント

5つのスキルがどの程度か、よく見る

仮説作り

・理由(どうしてそうなっている?)

本人の特性によるもの?環境によるもの?これまでの学習・経験によるもの?

・目的(本人はどうしたい?何が欲しい?)

注目、回避、獲得、自己刺激

支援方法

・予防

環境(物理・時間・ルール)を調整する。前もってヒントを伝えておく。成功体験

・代替(認知)行動の学習

モデリング、スモールステップ、思考の修正


行動だけ見ると失敗する。理由・目的を理解する過程で本人の思いや気持ちの理解を進めておく。 


土台固め(生きる意欲up)

子どもが新しいことに挑戦したり、できることを増やしていくためには、いきなりスキル練習をするだけでは十分ではない。

まずは内面の安心感や自己肯定感といった「土台」が育つことが大切。

それをしないと、

・「自分にはどうせ無理」という諦め

・「なんで〇〇しなきゃいけないんだ」という反抗・不信感

・挑戦の回避

・主体性の欠如(やらされている)

・失敗による自己肯定感の低下→挑戦意欲低下

などなど、様々な問題が出てくる。



子ども向け

目標風に書くと

① 安心して過ごせる感覚が育つ
ここなら大丈夫と思い、落ち着いて過ごせる感覚が少しずつ育っていく。

② 受け入れられていると感じられる
自分がここにいてよい存在だと感じ、周囲と一緒にいる安心感を持てるようになる。

③ 自分が役に立っていると感じられる
活動の中で自分も大切な一員だと感じ、関わることに意味を見いだせるようになる。

④ 自分を大切に思える
自分の良さや存在を肯定的に受け止め、「自分っていいな」と感じられるようになる。

⑤ やってみたい気持ちが増える
安心感と自己肯定感を土台に、新しいことにも挑戦してみたい気持ちが芽生えていく。


土台固めの関わり

① 安心して過ごせる感覚を育てる

・活動の流れをわかりやすく示す

・困ったときに頼れる大人や場所をはっきりさせる

・不安を責めるのではなくまず受け止める
(安心は指導よりも優先される土台)


② 受け入れられている感覚を育てる
・名前を呼んで存在に気づく声かけをする

・結果ではなく存在そのものを認める

・失敗しても関係が変わらない対応を続ける


③ 役に立っている感覚を育てる
・配布や片付けなど小さな役割を「お願いしていい?」と信頼して任せる

・感謝を言葉にして伝える
(訓練ではなく、「あなたが必要」というメッセージを伝える)


④ 自分を大切に思える感覚を育てる
・成功体験を一緒に振り返り、「できたこと」に気づける手伝いをする
・「どこがうまくいったと思う?」と問いかけたり、日常の中でその子の強みを自然に伝えたりする

・支援者が「あなたのことを大事に思っている」ということを態度で伝える。自分から話しかける、楽しそうに関わる。


⑤ やってみたい気持ちを育てる
・選択できる活動を用意する

・失敗しても大丈夫な雰囲気をつくる

、小さな成功体験を積み重ねる
(挑戦は無理にさせるものではなく、安心の結果として生まれる)



まとめ 支援目標10項目

スキルup系(5項目)

・自立して日常生活を行うことができる

・相手と適切にやり取りすることができる

・集団生活に適応し、他者と協力することができる

・自分の気持ちを理解・調整することができる

・行動に出す前に止めることができる。衝動的に行動せずに適切に選択できる


土台固め系(5項目)

① 安心して過ごせる感覚が育つ

② 受け入れられていると感じられる

③ 自分が役に立っていると感じられる

④ 自分を大切に思える

⑤ やってみたい気持ちが育つ