考えたってわからない「あの世」のことに思いをはせるより、「この世」をしっかり生きましょう、そんな声が聞こえてきませんか? では、それにしたがって、「この世」のことについて考えていきたいと思います。しかしそれはあくまで、ひとりの個人の考えです。ですので、読んだならば、それぞれが考えてください。鵜呑みにしないでください。……私、自信、ない。

個人的に、この世界を、構成・保障している根本原理は、「信頼」、だと考えています。では、「信頼」について書いていきます。


【我々は、意識的にも無意識的にも、「信頼」がなければ生きられない】

想像してください。

レストラン。あなたは、国産和牛100%のハンバーグを注文し、食べています。ここに、立派な「信頼」が存在しています。

まず、ほとんどの人が「本当にこれが100%国産和牛」だという確証なきままに、「そうなのだろう」と「信頼」して、店に注文し、そして食べています。これがひとつの「意識的な信頼」の事例です。まさか偽装はしないよね? って。してないことを信じて、我々は注文し、食べる。では次、「無意識的な信頼」。

レストラン。……もしかしたら、料理に毒を入れられてるかもしれない、そんな可能性だってありますよね(笑)?しかし、私たちのほとんどは、そんなことは考えず、料理を食べています。そこにあるのが「無意識的な信頼」です。「毒入れられてるかも」なんてちっとも考えず、我々は無意識に信頼し、食べています。毒入りの可能性は、ゼロではありません。


“我々は、意識的にも無意識的にも、「信頼」がなければ、レストランで料理を食べることはできない”


「コップの水……これは……雨水!?」「このから揚げ……床に一回落ちてるかも!?」「この牛肉……実は豚肉なのでは……」、などなど、疑いはつきません。でも我々はレストランを信じて食べています。意識的に、無意識的に。

「レストランへの信頼」。

それがなければ、外食は、いっさいできません。