「歩く」「走る」「歌う」、これらを例に次は、行為後または経験後について考えてみたいと思います。


「歩く」→「歩いた」  「走る」→「走った」  「歌う」→「歌った」 。


このように、行為や経験をし終わったことは書くことができます。ここで、これらの主体を「人」にして考えていきます。


「人が歩いた」 

「人が走った」

「人が歌った」


……これらは、


「歩くという経験をし終えた人がいる」

「走るという経験をし終えた人がいる」

「歌うという経験をし終えた人がいる」


というように、その行為や経験をし終えた、「人」、という「主体」が残っています。


「人が歩いた」ということの背景には、歩くことをし終えた「行為者」、または「経験者」が存在する、ということが示されているのです。


行為後、または経験後には、それをし終えた「主体」が残っている、もしくはその「主体」が存在する、ということになります。例外はないはずです。