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にしむら先生 受験指導専門家
【合格の切り札】入試過去問のNG取り組み方法TOP10(20分17秒)
こちらは2022年9月7日公開の動画です。
早稲アカでも講師をしていたにしむら先生が今回も熱く過去問について語ってくれます。
早稲アカだと過去問はまだ取り組んでいない時期だと思います。
塾から「まだやらないでね」って言われているかと。
本格的に過去問に取り組む前に、過去問の正しい向き合い方を学んでおきましょう!!
長くなりすぎたので、2日に分けた今日は後半戦、第5位~第1位をご紹介します。
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第5位 記録を残さない
過去問は解いて点数を出して、その点数が合格最低点とどれぐらい開きがあるかを確認して、課題を浮き彫りにするのも大きな役割です。
日をおいて、また別の年度の問題を解いて点数を出して、その点数が合格最低点とどれくらい開きがあるかを確認して、前にやった年度の得点と合格最低点との開きが縮まったか、むしろ広がったかを把握することで、入試まで残された期間でいつまでに何をどうやるか、合格のための計画を立てることができます。
過去問を解いたら、解いた日付、解いた過去問の学校名、年度、科目、点数、合格最低点、何回目に解いたのかその回数、そして備考として「時間が足りなかった」とか「ケアレスミスが多かった」とか「記述が全然できなかった」とかをメモしておくんです。
私は毎年、夏期講習の最期に授業のあとに受験生たちを残して、9月からのオリエンテーションとして諸々の説明をした後に、今言ったような項目を書き込めるリストを数ページまとめて冊子にして、表紙に「入試演習記録ー合格への軌跡ー」とおうタイトルをつけて生徒たちに配っていました。
その冊子を過去問を解くたびに記入させて、その都度持って来させてにしむらハンコを押して確認してました。
もし通っている塾でそのような冊子を配られなかったら、そもそもお子さんが塾に通っていなかったら、過去問を解いた記録を一覧に記入できるようなノートを一冊作って、過去問を解くごとに書き込んでいきましょう。
記録、大事です。
目標との差、その推移を把握することが合格へのスタートラインです。
第4位 具体の問題を具体のまま復習する
「え?なんのこっちゃ?」
って思いましたよね?
具体の問題を具体のまま復習するというのはどういうことかと言うと、出来なかった問題の解き方を確認して解けるようになって、それで終わりにしてしまうことです。
「え?それ以上どう復習するの?」
って思われる方がいるかもしれませんが、本当に復習は、出来なかった問題の解き方を確認して解けるようになってからが始まりなんです。
本当の復習とは、その目の前の問題を解けるようになったら、そもそもこの問題はどんなことを試す問題で、この問題はどんな問題のパターンに分類されるかということを理解することです。
その理解こそが、目の前の具体の問題を抽象化、一段上のレベルで理解することです。
目の前の具体の問題を抽象化、一段上のレベルで理解することで、次に似たような問題、いわゆる類題が出された時に対応可能になるんです。
復習してもできるようにならない子は、その問題が解けるようになったらそれで満億してしまうんですよね。
でも過去問の問題が、当日の入試で全く同じかたちで出題される可能性は、ピザを食べまくって500mlのコーラをがぶ飲みした翌朝に、体重量って体重が変わっていないくらいありえないことなんです。
過去問に掲載されている問題が解けるようになっても、もうその問題が入試当日で出ることはないでしょう。
だとしたら、その目の前の問題を材料にして、その問題に似た傾向、同じパターンの問題を解けるようにしておくのが合格につながる復習というものです。
ちなみにこの「具体の問題を具体のまま解決して終わりにしない」という考え方は、社会人になってからこそ役立つ考え方ですよね。
お客様からクレームを頂いた。そのクレームを解決したら終わり~!
…じゃなくって、また同じようなクレームが発生しないような体制にするためにはどうすればいいかを考えて対策を立てるというのが仕事の基本ですもんね。
いや問題が発生したときにその問題を俯瞰して捉えて、もう同じ次元の問題を発生させないというのは仕事だけじゃなくて人生に必要な考え方ですよね。
受験勉強の取り組みって人生にも通ずるものがあります。
第3位 時間を計らずにやる
入試は制限時間との勝負です。
もし仮にテストの時間の制限時間が50分じゃなくて100分だったら、とくに国語は大幅に点数が上がるはずです。
だからこそ入試は、限られた時間の中で要領よく解く必要があって、その要領をつかむトレーニングが時間を計って過去問に取り組むことなんです。
要領よく解くためのトレーニングとは、
・時間配分の効率化
・問題を解く順番の目安をつける
ことです。
入試問題は、昨年度までとがらっと出題傾向が変わることは稀です。
だから、過去問を使って、どの問題にどれくらいの時間を使って、どういう順番で解くのが一番点数を取りやすいかをシミュレートしておくんです。
それにはタイマーを用意して、残り時間を確認しながら問題を解いていく必要があります。
…だなんていっても結局、生徒を過去問に取り組ませると、集中しすぎて時間を確認することを忘れてしまうんですよね。
そこで100均で買えるキッチンタイマーなんかを2個いや3個用意して例えば制限時間が50分であれば、キッチンタイマーその1は50分にセット、キッチンタイマーその2は47分にセット、キッチンタイマーその3は25分にセットして同時にスタートすれば、節目となる時間にアラームが鳴るので、自分の解くペースト残り時間を把握することが出来ます。
時間感覚が身についてくれば、だんだんタイマーの数を減らしていけばいいんです。
さらに制限時間を過ぎた後も、すべての問題を解き切るまで続けて、制限時間を過ぎて解いた答えは青遍で解答用紙に書き込んで後から採点する時に、制限時間内に解いた点数と時間無制限で解いた青地の答えを別々に計算した点数を出すと復習する際に次に過去問に取り組むときの戦略を立てやすくなります。
過去問は制限時間の時間感覚を身につけるために、時間を計って取り組みましょう。
第2位 部分的に解く
最新年度の過去問は、やるべきタイミングを慎重に見極める必要があるのに、まだ単元学習が終わっていないタイミングでやっちゃうと合格可能性を最も見極められる方法を失ってしまうんでしたね。
でもそういう生徒、毎年いるんです。
「う~ん、やっちゃったなラ仕方ないから点数だけ教えて。何点だった?」
って最新年度の過去問をやってしまった生徒に聞くと、
「いや、全部はやってなくて、国語は漢字の読み書きの問題だけ、算数は最初の計算の問題だけやってみたって感じです」
だなんて言うんですよね。
ああああ、やっちゃった!
つまみ食いでやっちゃった!
それ最悪の取り組みです。
どうせ家でやるんだったら、時間を計って全問解いたうえで何点取れたか点数を出してくれれば、まだ合格最低点との差からその学校の広角可能性を推測出来たのに、部分的に問題を解くだけだと合格点との差がどれぐらいなのかが分からなくて、何をいつまでにどれぐらい出来るようにすればいいのか計画を立てられないんですよね。
過去問に取り組む際は、時間を計ってすべての問題を解き切って点数を出したいです。
できれば全科目通して解きたいですね。
1科目だけ解いて2科目目はまた次の日に解くとなると、点数を出しやすくなります。
入試本番では10分20分の休憩をとりつつ、全科目連続して解くことになりますからね。
3科目目、4科目目と解き進めると集中力が削られた状態で解くことになるので、ケアレスミスしやすくなるんです。当然点数も出づらくなります。
だから、過去問を解く際は本番の入試にできるだけ近い状態で取り組むと、より信憑性が高い合否判断が可能になります。
徹底するなら、土日など学校がない日に朝から本番と同じ試験時間と合わせて解くとさらに本番に近い点数になりますし、本番の訓練になります。
過去問は部分的に解くのではなく、すべての問題を解き切りましょう。
ただし復習は別です。
これまで解いた各年度の問題の中から、例えば計算問題だけ、論説文だけ、生物分野だけ、地理分野だけ、といったように、いや、もっと細かく、国語雄論説文の傍線部の理由を答えさせる問題だけ、などを拾って見直すことで、その問題特有の解き方パターンを把握しやすくなります。
私は冬期講習に、都立高校の国語に共通問題の最期の大問5、古文現代文融合文問題だけなどを集めたプリントを作って受験生に取り組ませて、
「ここまで大問5を徹底してやり込んで受検に挑む受験生はいないから自信もって本番受けてきて大丈夫だよ。君たちは多くの受験生が苦手とする大問5のスペシャリストだ。これだけ大問5に取り組んだんだから、それでも解けなかったらこの教室の受験生以外の受験生は解けるはずがないよ。」
って言い聞かせてました。
第1位 解き直しをしない
過去問は解いて、採点して、開設読みながら復習して終わり‥‥‥ではないんですよ。
そこからが始まりです。
志望度の高い学校の過去問は一度解いて復習したら、数日後に2回目、また数日後に3回目と繰り返し解いて、合格最低点プラス10点分の問題の解き方はもう飽きるほど完全にマスターしているという状態を目指したいです。
こう言うと、
「いや、もう、一度解いたら答えを覚えちゃってるから解き直す意味ないよ」
って言われるんですけど、答えを覚えてても良いんです。
解き直しで試したいのは、どんな答えだったかという知識だけでなく「解き方」を理解しているか、です。
「なぜ、その答えになるのか」ということを理解しているかを試すために解き直しを繰り返しましょう。
特に第一志望校の年度の新しい過去問については最低3回は解いて、時間配分、問題を解く順序、問題の解き方を熟知して、その学校の入試問題の専門家を目指しましょう。
そうすれば、模試の合格判定がたとえ不利な判定だとしても、その学校の入試問題では合格点を取って合格することが可能になります。
入試過去問を制する者は受験を制す
過去問を効果的に活用して、行きたいあの学校への合格を手にしてもらえたらと思います。
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ここからは感想です。
やはり神回、神回ですわ
チビオの受験時代に観たかったわ、これ。
過去問の使い方をここまで丁寧に教えてくれるなんて、ありがたや~
昨日も夏期化したが、にしむら先生の動画は、カットするところがほとんど見当たらない。
書き起こしする場合はとても大変です。
でも、我が家が中学受験をしていた時に知りたかった知識って言うのがいっぱいあるのよねえ
みんなに観てほしいし知ってほしいから紹介しています。
という訳で今回の動画、長くなりすぎたので前編・後編に分けました。
これはとても良い動画だと思います。
ぜひ9月の今だからこそ観てもらって、過去問に取り組んでいってもらいたいと思います!