本日金曜日は朝からいい天気晴れTシャツ

 

本日紹介する動画はこちら下矢印

にしむら先生受験指導専門家

【中学受験塾比較】四谷大塚・早稲アカ・日能研・SAPIX(34分01秒)

 

 

こちらは2021年11月17日公開の動画です。

 

中学受験に必須。

ただ塾によって志望方針もカリキュラムも目指す学校も大きく違います。

「じゃあどの塾にするのか?」となった時にどの塾を選べば良いのか。

そんな塾選びの悩みを解決して中学受験を成功させるための動画です。

 

ご紹介したいことがいっぱいだったので6回に分けて、しっかりと紹介していきたいと思います。

 

第1回 2/21(月)特急まとめ編

                      とにかく急いで各塾の特徴をしりたいという方向けの超ざっくりまとめです。

第2回 2/22(火)四谷大塚

第3回 2/23(水)早稲田アカデミー

第4回 2/24(木)日能研

第5回 2/25(金)SAPIX 左矢印今日はここキラキラ

第6回 2/26(土)全部のせ編

                      第2回~第5回までの記事を一気に載せます!長くなります!

 

 

という感じでいきたいと思います。

塾選び、大事ですキラキラ

 

それではSAPIX編ですビックリマーク

 

***

SAPIX

最後に紹介するのは、他塾を圧倒する合格実績を誇るSAPIX小学部です。

 

SAPIXは元TAP進学教室のトップクラスの講師が独立して作った塾で、1990年代以降、首都圏の学習塾で圧倒的な合格実績を出している「超難関校の登竜門」的な塾です。

TAP進学教室出身の講師たちが作ったので、TAPのS1~S6クラスがSAPIXのα1~α6クラスなどの名称や、小冊子タイプのテキストとして受け継がれています。

 

ところで、中学受験って私が子どもの頃は、小5の春から準備を始めるのが一般的だったんですよね。

それが今は小4の春から始めるのが一般的です。

それはSAPIXが小4スタートのカリキュラムにして中学受験勉強向きの子を早くから入塾させるようにしたのがきっかけなんですよね。SAPIXが急成長したきっかけでもあります。

 

そんなこともあって、現在でもSAPIXは当該学年よりもかなり先取のカリキュラムになっています。入塾前に予習をしておくことが望ましいです。

 

SAPIXのイメージをつかむのにわかりやすいのは、SAPIXを運営している株式会社ジーニアスエデュケーションの社名じゃないですかね。

ジーニアスは「天才」、エデュケーションは「教育」ですから、「天才教育」です。

 

ここで注意したいのは、天才「に」育てるのではなく、天才「を」育てる指導方針だということです。

 

私はSAPIXを「できる子」をさらにできるようにさせるエリート養成塾のように見ています。

 

授業は成績上位の生徒に合わせて進められているので、授業についていけない子が多く発生しているからです。

 

SAPIX最初の校舎であり最大の東京校なんて、1学年あたり15~20クラス、小6は30クラスもありますからね。

それでいて、そんなクラス数がありながらも、クラスにかかわらず使用テキストとカリキュラムは同じなんです。

 

だから授業では、学力上位クラスと下位クラスで扱う問題を変えます。

ただ、そうすると下位の生徒が塾の授業だけで上位クラスになるのは至難の業なんですよね。

クラスは「マンスリーテスト」や「組分けテスト」の成績をもとに入れ替えのタイミングがあります。

なんとかしてクラスを上げていきたいという意思の強い子には向いていると思いますし、そんなこと思わなくても授業を楽しんで受けているうちに自然とクラスが上がっていく子はもっとSAPIXに向いていると思います。

 

まあ、それくらい余裕がある子でないと、SAPIXが目指す御三家レベルにはなかなか到達できないんですけどね。

 

SAPIXも予習は推奨されていません。

というか物理的に予習できないんですよね。

 

テキストといっていいのかといった感じなんですけど、教材の「デイリーSAPIX」と「デイリーサポート」という単元別の小冊子が授業当日に1冊ずつ配布されるので予習できないんです。

この冊子の整理・ファイリングをしてくれるサービスをする業者もいますが、基本的に保護者の役割になります。

子どもにこの冊子の管理は無理があります。

 

そして、この冊子なんですけど、解説が少ないんですね。

2019年に5年生の改定はされて解説が少し詳しくなったものの、小6は改訂はされていません。

算数は解説が少ないどころか、まったくありません。

 

そしてSAPIXは「宿題」が出ないのも特徴です。

SAPIXでは宿題と言わないで「家庭学習」といいます。だから宿題はでません。

でも「家庭学習」ようとして渡されるプリントは膨大です。

あくまで「家庭学習」ようなのでやらなくても怒られることはありません。

 

ただ、家庭学習用プリントをやらないと、一部の天才以外は授業でならったことが身につきません。

プリントをやっていなかったからといって、早稲アカや日能研のように授業後に講師が付き添ってやりきらせるようなフォローもしません。

そうなると、いわゆる成績の伸びを期待されない、塾の売上に貢献するだけの「お客さん」状態になってしまうんですよね。

 

早稲アカだったら保護者が講師に電話して、「うちの子、家では自分から勉強しないので、塾で勉強するように言ってください」だなんて言おうものなら、すぐに講師が動いてその子のフォローに入りますが、SAPIXでは講師に相談しづらい雰囲気があると多くの保護者が言っています。

 

そもそも、クラス替えが頻繁に行われて担任も替わるので、生徒の顔と名前が一致しない講師も少なくないそうです。

 

という感じなので、SAPIXは中学受験に向いている子が、御三家をはじめとする最難関校を受験するための塾と言っていいと思います。

 

教材が教材なので、親のサポートも膨大です。

いや、親がサポートしようと思って教材をみても、解説は十分ではないので、教えるのが困難なんですよね。

 

講師がどのように授業をしているのかをみることも出来ません。

「防犯上の理由」ということから授業見学NGなんですよね。

 

自宅でのオンライン対応授業の映像も親が見るのを禁じているということなので、防犯以外の理由がありそうですけどね。

 

そこで結局、SAPIXの個別指導部門のプリバートや、その他の個別指導塾、家庭教師にSAPIXの授業の復習を見てもらうというケースが珍しくありません。

 

SAPIXにお子さんを通わせるのであれば、小6の月謝59,950円を最低限だと認識して、その1.5倍から倍以上はかかることも覚悟しておいた方が良いと思います。

※正確な費用は公式WEBサイトなどでご確認ください。

 

 

●●SAPIXの特徴まとめ●●

目標校レベル: 難関校(御三家)

授業スタイル: ややひらめき重視

保護者サポート: 非常に多い

 

★にしむら的補足(独断と偏見入り)

車に例えるなら…スポーツカーやレーシングカー!

乗りこなせれば最速ですが、公道を走るだけなら持て余してしまうスピード。

服に例えるなら、タキシードやドレス。

着ているだけでリッチな印象を周囲に与えます。

食べ物に例えるなら、これはもう懐石料理。高級感!

動物だったら、チーターが鷲ですね。

走れば誰も追いつかない、誰よりも高く空を舞う孤高の存在です。

 

★SAPIXはどんな子におすすめか

SAPIX内で成績上位2割に入れる学力がある。

御三家、あるいは御三家に次ぐ難関校を目指している。

思考スピードが早い。

親に教材管理、勉強のサポートをしてもらえる、もしくは個別指導塾を併用できる経済的余裕のある家庭です。

 

以上、圧倒的な合格実績を出している「超難関校の登竜門」SAPIXの紹介でした。

 

 

【最後にちょこっと紹介したい塾】

Gnobleという塾です。

 

SAPIXは元TAP進学教室のトップクラスの講師が独立して作った塾と言いました。

圧倒的な地位を確立したSAPIXから創設メンバーが、その他のSAPIXの講師も引き連れて立ち上げたのがGnobleです。

 

指導方針も志望校レベルもカリキュラムも受験指導も月謝もSAPIXとほぼ同じです。

大きく異なるのは規模です。

Gnobleの塾生数はSAPIX製の10分の1程度です。

Gnobleの難関校への合格者数もSAPIXの10分の1程度です。

ということは、塾生数に対する難関校合格者数の割合は、同じぐらいだということです。

 

GnobleはSAPIXよりもまだ小規模なので、その分講師との距離感もやや近いですし、クラス数も限られているので、担当講師が変わる頻度も高くないです。

 

ただし、学力トップ層の中で勉強したい!というのであればSAPIXでしょう。

Gnobleは東京7校、神奈川3校、千葉1校なので通える人が限られているというのが一番のネックかもしれないですね。

 

以上、中学受験の首都圏4大塾について紹介しました。

 

***

本日はここまでビックリマーク

明日は『5.全部のせ』編をお送りします。

 

本日紹介している動画はこちら下矢印