本日水曜日も朝から薄曇り でも蒸し暑い
本日紹介の動画は昨日からの続き、
佐藤ママチャンネル
佐藤ママが語る!「過去問の活用法」(12分41秒)
灘中へ3人合格、お嬢様は洛南中に合格され、そして東大理Ⅲへ全員進学された佐藤ママこと佐藤亮子(浜学園アドバイザー)さんのノウハウを紹介していきます。
今回は次の質問にご回答いただきました。
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小5男子生です。
志望校の20年近い過去問は、どの時期にどのようにされましたか?
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長くなったので2日に分けて紹介しています。
9月に入ると過去問の指示が出始める季節。
グッドタイミングな内容ですね
でも灘中の過去問量、半端ないっす・・・
驚きの前編はこちらからどうぞ
では本日は後編。
観ていきましょう
宿題に23:30までかかるんですよね。
それだったら過去問をやる暇がないから、「ちょっと悪いけど1時間ママにくれる?」って言って。
23:30~24:30まで「1時間寝るのが少なくなるけどちょっと悪いけどちょうだい」って。
本人も「いいよ」って。
私が考えたやり方としては、1時間で1年分を過去問やるとかいうと大変でしょ。
23:30まで浜学園の宿題やりまくってて、疲れまくって、しかも授業にも行ってるし、疲れてるし。
そんな状況で、灘中の先生が命かけて作ったみたいな死ぬほど難しい灘の過去問をそれからやるなんて23:30からエネルギー振り絞ってやるってのは、それは無理だなと思ったので、私はバラバラにしたんです。
「今日は算数1問、国語を1問、理科1問で1時間やろうか」
バラバラにすると意外と出来るんですよね。
時間も計らないで。
とりあえずどんな問題が出るかやったらいいやっていうことにして1時間やりました。
それで、それをずっとやっていて、10月の終わりぐらいに1回目がやっと回ったんです。
その後は時間をちょっと短くしたり。
国語は1回読んでいるので、知識分野だけやるとか。
理科はすごく得意だったので、間違えたところだけやり直すとかして、かなりショートにして。
それで2回目を回したんです。
それが11月の中頃か終わりぐらいに終了。
「じゃあ3回目だね」となった。
3回目では、うちの子はちょっと算数がすごく気になって。
100点中9点取ったのがすごく私も気になってて(笑)
あれは、やっぱり算数って怖いなと思ったので。
算数を何とかしようと思ったので、算数だけは時間を10分くらい短くして全部解かせました。
国語は知識分野だけ。
理科も間違えたところだけ、という形で3回目を回しました。
4回目はもう他は良いよねということで算数のみを回してたんですけど、本人が
「いや、ママ。もうちょっといいわ。」
「もう僕、新しい問題見たくなった」
とか言いだして。
「今年の問題を予想できるよ」
とか言って!
今までの19年分の流れを覚えているから、
「今年の算数は1番目が○○で××で、2番目にこういうの出るかも」
って言いだした。
理科もそれまでの分野がいろいろ出て
「その流れから言って、今年の分野はこういうのが出る」
みたいなことを言ってたんです。
それを聞いて私は「これはもう通るな」と思ったんですよ。
なので、ちょっとスピード落として、浜学園の問題集とかそんなやつをやろうかみたいなことにしてやったんです。
最初に「9月1日、今日からやるぞ!」って三男に宣言してやったんですけどね。
その前の8月25日ぐらいに、灘の問題を算数1日目の問題を、長男、次男、三男に一斉にやらせたんですよ。
時間通りにやってって言って。
長男・次男はやっぱり早い。スルスルスル~って。
三男は「うぅ・・・」って考えながらやっててね。
長男と次男は満点でした。
三男は1個か2個くらい間違えましたけど、遅いんですよね。
長男・次男みたいに鉛筆がスルスルスル~って動いて出来たら通るんだなって。
長男・次男と三男のギャップを見たら、鉛筆が遅いのと、計算がちょっと遅いのと、方針の立て方が遅い。
ポイントはそこかなと。
比べてみて分かりました。
そして1月の最初くらいに、過去問を3.5回くらい回していたので、もう1回灘の問題のきっちりとしたもの解かせたんですよ。これをやらせたことをすっかり忘れてて。
1月3日とかあたりでしたけど、こたつのところにポロンって紙が落ちていたんです。
拾ってみたら灘の問題で、文字とか筆圧とか書いてある文字から感じるスピード感とかから、長男が解いたんだと思って長男に聞いたら「僕はやってないよ」と。
次男に聞いても「やってないよ」。
三男のだったんですよ。
三男の解答用紙だったんです。
スピード感あり筆圧ほどほど、ちゃんと書いてあるし。
私、これで「絶対通る」と思ったんです、確信して。
子どもには言わないですけどね。
過去問を3.5回やりましたけど、やっぱり量が大事だなと思いました。
質のいいものを程よくやって実力をつけようっていう考えは甘いなと思って。
上の2人は程よくやってて、浜の先生から育て上げられたので。
家では7~8年分しかやらなかったんですけど。浜でやってもらってたんですけどね。
家で19年分やった三男見てね、量をやりまくったら質に転化するんだなって。
筆圧も濃すぎるとか、鉛筆の動きが悪いとか思っていたんですけど、あれだけの量やったら、筆圧もほどほどになって字も綺麗にかいて計算も丁寧で。けっこう完璧な答案だったんですよ。
計算のやり方も完璧だし、字の大きさとか字の細さとかね、長男のだと思い込んだぐらいですから。
その時は「おおおおお!」って思いました。
私にとってはすっごく良い思い出なんですね。
本人は「もうあんまり覚えてない」みたいなこと言ってましたけどね。
「人間ってこうなるのかぁ」って思いました。
過去問って「やりゃあいい」っていうことではない。
最初から時間を計ってやるっていうのは苦痛で仕方ないので、ばらけてやればいいんじゃないですかっていうことでね。
やっぱりたくさんやったほうがいいと思う。
過去問何回もやったら覚えるんじゃないですかというけど、覚えるぐらいやった方がいいってことですよね。
覚えるのが「悪」みたいに言う人がいますけど、覚えるほどやるんですよ、結局は。
うちも算数でも1回目やったのと2回目って同じ問題なんだけど、2回目は解き方を見直しているからちゃんともっと解けるけど、方針を立てるのがより早くなるんですよ。
3回目は方針を立てるのがもっと早くなるんですよ。
同じ問題でもレベルアップしているのが分かるので「なるほどなあ」って思いました。
上3人は東大の時にも過去問はすごく大事だということで、過去問はすごく解いてました。
東大の模擬と東大の本番とかを合わせて60~70年分は解いたかなっていうことですね。
最後の娘の時には早めに解きまくったので、120年分ぐらい解いたんですよ。
「120年前のを解いたんですか!?」って言われるんですけど、120回分ということですけどね。
過去問ってそれぞれの形式があるので、過去問を中途半端にやるということは、
地図がなくコンパスもなく砂漠の中に放り出されるみたいな感じで、結局どっち向いていいか分からないみたいな。それはダメなんですよね。
「時間配分」
「内容」
「学校の癖」
そこら辺をちゃんと把握して受けに行くっていうことでしょうか。
過去問は難しいんですよ、本物なので。
なので過去問が解ける実力を秋にはつけておかないと間に合わないっていうことですね。
そこは大事です、6年生は。
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ここからは感想です。
過去問、20年分とか解くんですね、灘・・・
すごい、すごすぎる・・・
最難関校ってこんななんだ・・・
このタスクを消化できる12歳って・・・
灘中生、なめてました・・・
ごめんなさい・・・
これって開成中とか麻布とかもそうなのかな
すごい子ばかりなんだなあ、本当に
東大もたいがいだけど、12歳がやる中学受験って考えると・・・すごいわなあ・・・
もうすごいしか言葉が出てこないわ・・・
貧困な語彙力に愕然としますが、すごいしかないわあ・・・
いや、本当にすごい
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夏休みも残りわずかです!がんばれっ!!