和を持って貴しとなし
日本で初めての女性の天皇は、「推古天皇」だった。甥に当たる聖徳太子(厩戸皇子)を摂政にすえ、政治の基盤をつくりあげ、「17条憲法」を制定したのも、推古天皇時代の大きな成果であった。高い技術や、政治の体制など、当時の「隋」から学ぶ為、「遣隋使」を何度も送った。 この辺りの大雑把な知識は学校の教科書で学びました。しかし、1400年も昔の飛鳥時代のこととは言え、何ほども知らないことに恥ずかしくなります。17条憲法の 1、和を持って貴しとなし だけは骨の髄まで染み込んでいます。 混沌とした現代の世界情勢の中にあって、この1条が誠恒久の道標ではないかと、今更ながら聖徳太子の偉大さを思うのです。 福沢諭吉、渋沢栄一 とお金の顔は変わっていくけれど、お札の顔になる人は、日本の誇れる逸材だとあらためて深く感じ入るのです。