梅雨明け前ですが、猛暑日がづついています


余りの暑さで頭がおかしくなってしまい、この猛暑日の中、登山に出かけるというドМな計画に取り憑かれていました


陣馬山から高尾山に連なるいくつかの山を超えながら、東京都と神奈川県の県境の上を通り抜けるルートに目をつけました


ガイド案内などでは「初心者も楽しめます」という紹介のされ方をしています


とはいえ、総歩行距離17km、標準タイム7時間なので楽ではなさそうです


    1.陣馬山へのアクセス

【高尾駅】

陣馬山は東京都と神奈川県の県境にあるので東京都側の高尾駅か、神奈川県側の藤の駅からアクセスすることになります

歩行時間が長いので早めに到着できる高尾駅を選択しました


7:35高尾駅発のバスに乗りましたが、これを逃すと1時間後です


バスは東京霊園や八王子市城などの霊界を抜け、どんどん山奥へと進んでいきます


それにつれて、こんな山奥のどこから湧いてくるのかと思われるほど次々と小学生が乗り込んできて賑やかになりました


【陣馬高原下バス停】

小学生達は関場というバス停で降りていきました

8:15に終点の陣馬高原下で降りたのは中高年の単独オジサン3名、男子大学生3名組、OL風の2名組でした


バス停を降りたところに古い食堂の看板があります


営業はしていませんが横に手入れされているテーブルと椅子があるのでここで身支度を整えます


公衆トイレや自動販売機はありますので高尾駅で用を足す時間がなくても心配ありません


  

 2.陣馬高原下から陣馬山新ハイキングコース



陣馬街道のなだらかな舗装道を登っていきます

案下川という清流にそって歩くので、とても気持ちがいいです


道路から突然首が生えています驚き

夜車で通ったら怖いですね


人工ですが滝もみえました



8:45 陣馬街道を左に曲がり、陣馬山新ハイキングコースという登山道に入ります

バスで同乗していた大学生3人と単独オジサン3人もこの道に入って行きました

OL風の二人組はこのとき既に見えなくなっていました

舗装された陣馬街道をすすんで、和田峠から登ったのかもしれません


  3.陣馬山山頂へ



案下川に架かる橋を渡り、登山道へ入ります



先行していた大学生3人組が沢で遊んでいるのを横目に、先を急ぎます



木の根が作る自然の階段を登っていきます

段差もまちまちなので、できるだけ少ないルートを選択します

ほぼ一直線で両脇は谷になっているので道に迷う心配はありません



山道は通常は蛇行しているものですが、ここはほぼ一直線に登っていくので、知らず知らずのうちに息が上がっています

急勾配という程ではありませんが、平らな場所や下りがまったくありません

休憩を挟まないとスクワットを何百回も繰り返しているのと同じぐらいのダメージを大腿四頭筋にあたえます

先は長いので、ここで体力を使い果たす訳にはいきません

休憩していると、沢で遊んでいたはずの大学生3人組が軽々と追い抜いていきます

遅れていた単独のオジサン3人の姿は見えなくなりました



永遠に続くかと思われた、根っ子の階段も和田峠から登ってくる合流地点で終わりを告げました

陣馬山名物「根っ子の階段」を避けるには和田峠経由が正解のようです



整備された道を登ります


合流地点からしばらく歩くと視界が開けてきました



9:40陣馬山山頂(855m)に到着しました笑い泣き

新ハイキングコース入り口から55分なので、標準タイムです

人馬山の象徴とも言える白馬が見えます

周囲に木がないので、周囲360度見渡せる今回最大級のビュースポットです

残念ですが雲がかかっていて富士山はみえませんでした


茶屋は平日なので3軒あるうちのうち1軒のみ営業していたようです



陣馬山は西は東京都八王子市、東側は神奈川県相模原市に面しています

北条氏と武田氏が対陣したことから陣張山と言われ、それが後に陣馬山と呼ばれるようになったと伝えられています


  4.陣馬山から明王峠




山頂で15分ほど休憩し、9:50に案内板にに従って明王峠へ下っていきます

先に着いていた大学生3人組は和田峠方面へ降りていき、その後は同じバスに乗っていたメンバーは見かけませんでした

時折トレランをしている人が猛スピードで追い抜いていきます



なだらかな整地された下りが続き、ほっと一安心です



姿は見えませんが、鳥の声に癒されハイキング気分に浸ります



視界の開けた所には丸太椅子が置かれているので一休みできます



10:35  明王峠(739m)に到着しました


1.9kmの緩やかな下りなので、あっという間です



茶屋の建物はありましたが、しばらく営業はしてなさそうですがトイレはつかえそうです




茶屋の横には崩れかけた石燈籠と不動明王尊の碑があります


文字がはっきり読めるので見た目ほど古くはなさそうです



  5.明王峠から底沢峠



明王峠からさらに下って10分で底沢峠(721m)を通過します


次の目的地の影信山までは約3.5kmです



  6.底沢峠から景信山




底沢峠を通過すると相模原駅へ降りていく道がありました

いわゆるエスケープルートというやつですね

陣馬山まで戻らずに、陣馬高原下バス停にでることもできます

至れり尽くせりですね



木が伐採されていて、広場の様になっているところもあります

視界が開けて気分はいいですが、今日は陽射しがキツイので、木があったほうが涼しいですね



遠方の景色が杉林の合間から覗いています



広場を抜けるとこんな看板がありました

左の道は堂所山(731m)というところを通って八王子城山に抜けるルートのようです

今回は堂所山へはいかずにメインルートをすすみます



巻道(アップダウンの少ない迂回路)も用意されているので、残存体力と相談しながら道をえらびます




調子に乗っていると偽のまき道に迷い込む可能性があるので要注意です物申す



陣馬山の恐怖の根っ子階段が再び蘇ったような道もありますが、それほど長くは続きませんでした



アップダウンを繰り返しながら細い階段を登り、ようやく山頂らしき空間が見えてきました



11:53 影信山に登頂しました




茶屋はありましたが、平日のせいか営業してません


名物「なめこ汁」を食べ損ないましたネガティブ


こんなこともあろうかと高尾駅でかったおにぎりで我慢します


よく見ると、「←富士山」の表示があります




行ってみると確かに富士山です

陣馬山では雲がかかっていて見えませんでしたが、ここからはくっきりとその姿が見えます



山頂から一段下がった展望デッキからも富士山は見えます


今日のルートではここが1番の絶景スポットでした


影信山を登らない巻道もありましたが、ここは無理をしてでも登るべきですね


 

  7.景信山から小仏峠




12:00に影信山を出発して1km先の小仏峠まで下っていきます




整地された歩きやすい道です



12:30 小仏峠(548m)につくと狸に遭遇しました




小仏峠は江戸時代には甲州街道のルートと交差していて、関所がおかれる交通の要所でした


古い石の道標が残っています


明治に入ってからは急勾配のため車道化ができなかったため衰退してしまったそうです


そのおかげで今も、こうして自然の中を楽しめるのですから国道16号(今の20号)が大垂水峠にそれてくれて返ってよかったですね




明治天皇もここで休息されたという碑がたっています



  8.小仏峠から小仏城山




12:33に小仏峠を出発

狭い登りの階段を(0.8km)歩きます



13:02小仏城山(670.3m)に13:00到着しました



なんと、ここの茶屋は営業していました!

暑さにやられて食欲は全く無かったのですが、かき氷の看板があります

すると、なにも言わないのに、こちらの意図を察したかのように店番のおばあちゃんが声をかけてきました

ニヤニヤ「ごめんね…今日はかき氷ないんだわ」

ネガティブ 「 … コーラください」


  9.小仏城山から高尾山



13:05小仏城山を出発

さあ、ここからは高尾山山頂まで2.3kmを一気にラストスパートです

舗装道路と見間違えるほど綺麗に整地された階段をトレイルランニングの如く駆け下ります



駆け下ります



まだまだ駆け下ります


…  さすがに疲れました




一丁平、もみじ台を呼吸を整えながら進み…



最後の難関、心臓破りの階段と噂される高尾山山頂への登り階段に挑みます



14:00 高尾山山頂到着

なんとか突っ張った足を引きづりながら登り切りました



小仏城山で食べそこねた「かき氷」もありました!




人生2番目に美味しいかき氷でした


1番のがどれかは忘れてしまいました…



  10.高尾山から高尾山口駅




高尾山山頂からは1号路を降りていく予定でした

高尾山は何度も来ているので余裕だとおもって油断しました

何故か「薬王院」へ降りてしまったのです

【蛸杉】


蛸のような樹洞のある蛸杉の横を通り、一旦ケーブルカーの駅まで戻ります




平日なのでケーブルカーもすいています



いよいよ本当にラストスパートです

舗装された単調な道をを駆け下ります



駆け下ります



まだ駆け下ります



まだまだ駆け下ります



15:20 ようやく高尾山ケーブルカー駅に到着しました


所要時間は7時間でした




下り坂で調子に乗ったせいでこのあと3日間ふくらはぎの筋肉痛に悩まされることとなりましたネガティブ