東海道歩きの5日目、今日は静岡県で初めて40度を越えるという猛暑日でした

ちょっと外にいるだけで汗が吹き出し、血が沸騰しそうになります

【藤沢駅】

前回の終了地点藤沢駅から歩き始めました

今日は不要不急の外出は避けてくださいという発令が出ていましたが、七夕ということもあってか、まあまあの人出です



藤沢駅周辺は至るところに浮世絵が描かれていて、東海道気分を盛り上げます

まずは藤沢駅をでて、遊行寺橋まで歩きます

そこからが今回の旧東海道のスタートです


【旧桔梗屋】

早速、東海道に相応しい古い建物がみえてきました



旧東海道藤沢宿で茶・紙問屋を営んでいた桔梗屋というお店の建物だそうです


国登録有形文化財で、令和2年(2020年)10月に藤沢市が取得して保存しています


かなかなかの雰囲気ですね




石造りの建物もありました

何に使われているかは分かりませんでしたが、窓が空いているところを見ると、まだ現役のようです

【蒔田本陣跡】

藤沢宿の本陣跡です

参勤交代の大名や公務で旅行する人の宿舎ですが、建物などは何も残っていません

【白旗神社】

源義経公を祀る珍しい神社です

戸塚にもありましたが、こちらのほうが規模が大きいですね


【義経と弁慶の像】

令和元年(2019年)、没後830を記念に建立されたものなので、まだ新しいですね



もともとの御祭神は寒川比古命という相模の国の太古から伝わる神様です

岩手県の平泉で自害した義経と弁慶の首が首実験後にここに飛んできたことから、源頼朝が義経明神としてお祀りするように命じたと吾妻鏡では伝えられています


【社殿】


白旗は平家の赤旗に対する源氏のトレードマークですから、この神社が白旗神社と呼ばれるようになったのは鎌倉時代以降のようですね

【弁慶の力石】

もともとは石占という占いに使われたもので、その後は茶屋で一服する人々の力比べに使われていたそうです

今は持ち上げられないので、残念ですが重さがわかりませんでした

【源義経の首洗い井戸】

白旗神社の手前、国道467号線沿いに立つ案内板から少し奥に入った公園内にあります

鎌倉市腰越での首実験後に義経の首は浜に捨てられて、ここに流れついたとされています

【源義経首塚鎮霊石碑】

流れ着いた義経の首を里人がこの井戸で洗い清めて、近くの白旗神社に葬ったとされています


【伊勢山公園】

JR東海道線を渡ったところに伊勢山という小さな山があり、山頂が公園になっています

このころには暑さで、ヘロヘロでしたが、江ノ島がみえるとのことで頑張って登りました




かつては伊勢神宮を分霊として祀る明神宮があったそうです



想像以上に江の島が良く見えました

【京見附】

いわゆる上方見附で、遊行寺の江戸方見附から通ってきた東海道の藤原宿の京都側の出口です


【伊勢山方面の眺め】

この辺からは住宅街で景色もみるところがなくなりますが、横に長く続く伊勢山方面を見上げると煙突が見えました

山の半分は焼却場なのかもしれません


【引地橋】



【おしゃれ地蔵】

どうしてこうなってしまったんでしょう?



もとは道祖神のようですね

お願い事は女性専用のようです

【アンパンマン石像】

通りがかりの石屋産の石像です

ほかにも面白そうなものが沢山おいてあります


【三觜八郎右衛門家】

明治5年に小笠原東陽を招聘して後に耕餘塾となる「読書院」をはじめた人の邸宅跡です



【耕餘塾】

耕餘塾は吉田茂を始め多くの政治家を排出しました


明治33年に閉校しています



【松並木】

ここへ来て始めて東海道らしい松並木を見ました
 
このあたりから藤沢市から茅ケ崎市へと入っていきます

【明治天皇御小休所跡】

もう珍しくなくなってきた明治天皇の東行の痕跡ですね


【電線に絡まる松】

松並木を残すのは大変ですね


【牡丹餅立場跡】

宿と宿の間にある休憩施設(茶屋)の後

牡丹餅が名物だったようです

紀州徳川家専用の飛脚の中継所、七里役所も置かれていました


【松並木説明板】

幹周り2.2m、推定樹齢400年の黒松が今も残っているそうです


【本村のタブノキ】

茅ヶ崎市内の代表的な自然植生の樹種「タブノキ」

市街地で自然のままの形で大きく育っているものは珍しいそうです

【本村八王子神社】

今日は暑いので参道沿いの提灯に癒されます

八王子といえば言わずとしれた牛頭天王の八王子権現から来ているのでしょうね

創建ははっきりしていませんが、古代の墳墓もあり茅ケ崎の発祥の地とされているようです

その頃はまた違った神様だったのかもしれませんね

【八王子社殿】

かっこいい屋根が印象的です
 
この日はお祭りかと思われるほど地元の人で賑わっていましたが、7月15日に行われる「浜降祭」の予行練習だったようです

「浜降祭」は10万人近くの観衆があつまる茅ケ崎西海岸で行われる一大イベントです

【鐘楼】

この鐘は一礼すれば一回ついても良いようですね


【八坂神社】

八王子神社の境内社には「八坂神社」「本村天満宮」「本村護国社」などが一同に揃っていて驚きます

「浜降祭」に神輿を出しているのは八王子神社ではなく、八坂神社の方でした

八坂神社のみ提灯に明かりが灯ってます


【平成の一里塚】

北側の平成に作られた一里塚

江戸時代のものと同様にエノキが植えられています

【茅ケ崎一里塚】

日本橋から14番目の一里塚

一里は3.9kmなので約55kmです

【茅ケ崎一里塚遠景】

北側はエノキ、南側は松の木が植えられていました

南側の一里塚は今も400年前の当時の様子を残す大変貴重なものです

日本橋から、ここまで歩いてきて完璧な一里塚が始めて見れましたニコニコ




大分暗くなってきました

平塚宿まではまだ大分ありますので、ここからJR東海道線の茅ケ崎駅に向かって今日は帰ることにします


【本日歩いた距離】