昔、とんかつ銀座「梅林」という店が銀座にあったことを思い出した

もう20年以上昔なので、いまもあるのだろうか?



記憶を辿りながら新橋駅から歩いていくと、「梅林」の看板がみえてきていた

知っている店が少なくなった銀座でまだ営業を続けていたことにほっとしたのも束の間、

店先まできて、なんとなく違和感を覚えた

道路に面した1階の扉を開けると、中は階段になっていて、地下にある店へと繋がっていた

前は確か店は1階だったはずだ

よく見ると、店は改装されて新しくなっていた

階段を降りると、満席で順番待ちの列ができている

人気は健在のようだ

並んでいると私達の後ろにもどんどん人が並んでいく

しかも全員外国人ときた

前後を大勢の外国人に挟まれる感じになり、なんとなく気まずい





店内も英語やわけのわからない言葉が飛び交っていた

テーブルについて渡されたメニューをみると全て英語だ

写真があるので内容はわかるのだか…

私達が日本人であることに気づいた店員さんが声をかけくれた

予防 「日本語はこちらをご覧ください」

        クリアケースにはいった簡易メニューを渡された

驚き  料理の写真が…ない…

予防「写真は英語版を見てください」

なるほど…「This is exactly o•mo•te•na•shi」無気力



さて、いよいよ注文

ここは日本人であることが周囲にバレないように

驚き「スペシャル•ボーク•カツレツ•ボール•プリーズ」

といって注文すべきなのか?

悩んだあげく、「スペシャルかつ丼下さい」と小声でオーダー



どんぶりをあけるとサニーサイドアップのビューチフルなお姿が出現

真っ白な上にぽっこり膨らんたお月さまが見目麗しい




昔からこんなだったっけかな?と訝しみながら玉子の白身に箸をいれる

高級卵の証とも言える濃厚なオレンジ色が丼上に広がる

よだれ「おおっ! Instagrammable! photogenic!」

心の内で叫びながら、とんかつに黄身を万遍なくまぶす

そして無心に頬張る

出汁のきいたカツ丼が美味い!

昔の記憶が蘇る

赤出汁の味噌汁も極上のあじわいだ…

でも…

量少なくないか?

昔は梅林で食べたあとは、もう1年位とんかつたべなくてもいいわ…と思ったものだが

最近話題の「インバウン丼…」という言葉が頭をよぎる

ここもそうなのか??ネガティブ

そうでないことを祈るばかりだ