昼呑み…

それは、休日の過ごし方としては最も背徳感溢れる誘惑

そこに手を伸ばせば、その有意義であったかもしれない1日は終わる

そんなことは分かりきっているが、ホルモン「まさる」と聞けばいかないわけにはいかない


ホルモン まさる


昼呑みという誘惑に取り憑かれたアル中たちが通う店

ホルモン「まさる」は山手線の田町駅西口、慶応通り商店街の一角をしめている

汚い、美味い、安いの昼呑み三原則を守っている行列必至の人気店だ

土曜の昼時なので並ぶ覚悟を決めて、12:30に当着すると意外にもすんなりと2階のテーブルに通された

どうやらアル中たちの出足は遅いようだ



巨大化したカルビを攻略せよ


まずは、ホルモンがあまり得意ではないツレに配慮して、「カルビ」「ロース」それから、当店人気No.1の「シマチョウ」をオーダー

カルビは炭火コンロの上に起ききれないほどデカイ驚き

火傷しながら一口で行くのも豪快だが、ハサミをもらって切り分けましょう!


人気者たち


続いては「ロース」登場よだれ

生卵の黄身を溶かしたつけダレで食べると、高級すき焼きに変身

お店の人気ランキング圏外だが、ツレにとってはナンバーワンだ

お店の人気ナンバーワンの「シマチョウ」は、大腸の歯応えとコラーゲンたっぷりの脂の旨味のハーモニーが最高

ホルモン屋の良し悪しは「シマチョウ」の味で決まると言われるのも頷ける

一杯目の背徳のビールをグビッとやると、昼前であることを忘れて背徳感も一瞬にして消え去ったのであった昇天



サステイナブルについての考察


ライスは麦ごはん

取皿がないので、麦ごはんをお皿がわりにしてこの上に焼肉をいったん置いてからたべる

それが、この店の暗黙のルールだ

なかなかサステイナブルな店なのだ



ランキング入り目前?


続いて「タン」「カシラ」をオーダー

タンは厚さ200ミリはあるかと思われる厚みでしっかりとした歯応えのある点タイプ

厚切りのカシラは、噛むほどにゼラチン質の旨味が肉汁のように滲み出る

どちらもお店の人気ランキング圏外なのが不思議だ



希少部位 白レバーの実力


締めるのは、人気No.3の「白レバー」

レバー特有の臭みも、モサモサ感も全く無い

プリプリとした食感なのに味は濃厚

個人的には「まさる」No.1はこれだ物申す

 

取り憑かれた者たち


午後3時頃に3杯目のハイボールを飲み干して、扉を開けて店をでる

そこにはようやく目醒めたアル中たちが魂を抜かれた亡霊のように列をなしていた