大暑(たいしょ)
陽暦
7月23日ごろ
”暑気いたり つまりたる ゆえんなれば也”
(暦便覧より)
暑さが絶頂ですよ~という知らせ
夏の時候であり、ことば。
1年のうち最も暑い時のことを、
極暑(ごくしょ)といいます。
7月末から8月上旬くらいに使うことばです。
日本の言葉には、繊細な時間と事柄それぞれに存在していて、
その言葉で、情景を創造し連想することを楽しむことできます。
多弁でなくても、その一言で相手に伝えることができる。
ことばとことばが奏であって、
連なることで美しくも、楽しくも
愉快なリズムが仕上がる
もしも悲しみがあれば和らぎを与え
苦しみを励ましたり・・
相手を思うる温もりや愛情をも添えることができるのです
よくいう言霊というのは、その後のおはなしで
深みのある澄みきったものであり
簡単に宿らず、響くものでもないものです
二十四節気は、神さまに通じるといわれています。
古代は、自然が時計の役割を果たしてくださいました。
太陽の位置、お月さんの満ち欠け
虫の声、鳥の行く先
草花のゆらぎ・・
作物の育ち具合など
今のこの一瞬を感じとり、
時を紡ぎ、歴史を刻んできたのでしょう
大暑 ことばの響きからも捉えてみました
3拍3音種の言葉の連なり。陽溢れ、陰程よくも活発かつ合理的な表情を捉えています。
すっきり溌剌としたリズムの言葉で、若さあるエネルギーがすがすがしく感じられる音となっており
強く鋭い表情が控えめなのです。
「たいしょ」は少拍であることから、すっきりと開放的な音が引き立ち
梅雨明けからそして夏ならではの遊び心溢れる解放感と、
夏も終わりへと誘う情景の優雅な音色が秘められています。
古語または古くからの日本の美を感じる言葉には
なぜか、安定感や奥ゆきまた優雅な表情が捉えられています。
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夏は開放的になりやすく、自然は陽を誘います。
ですが、私たちは静養の時間としてとても大事な季節です。
夏の過ごし方で秋からの影響がでるともいわれるように
立夏から立秋の間は陽気を養う大切な時間
心気強くなるのですが、
冷房、冷水で体内は弱まりやすいようです。
体調にはご配慮くださいませ
夏の空間
近所には、蓮の花田もあって
この頃は白色の蓮が咲きはじめています。
蒸し暑さから涼やかさへの時空移動。
蓮の花は夏ならではのもの
そして、晩夏の夕
網戸にしておくと、そこから夏の草木の濃い薫りが
とてもいい香り
しんみりと風が運んできてくれます。
しばらくしますと
蜩が鳴きはじめます。
夏の夕
自然からの、香しさが優雅に引き立ってくるのです
蒸し暑さが、ほどけてゆく。
しずかに夏の終わりを告知するように。
良い香りは、気血をよくするともいわれています。
あなたの身心にすーっと心地よくしみいる香り。
それは、みえないエネルギーで、
情緒を感じとった良い香りなのです。
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初夏青紅葉から仲夏、晩夏へと誘うように表現した香袋
質の良い和紙で仕上げています。
大切な人へ
名前の響きから香を創るオーダーメイド
なまえ香 贈り物
(私のなまえ香 二百六十八 大暑ことば)
※二十四節気は、1年365日を15日ずつに区切ったものでその区分点を節気。
※ちなみに七十二候は中国古代の天文学で黄河流域地方の気候を表現しているといわれています。