よく私が「二級酒」について書いておりますが、「二級酒」を知らない方も増えてまいりました。
平成四年に廃止になりましたが、かっては清酒とウイスキー類(ブランデーも含みます)には級別がありました。
ウイスキーは例えば「サントリーオールド」や「スーパーニッカ」などが特級
「ホワイト」や「ブラックニッカ」などは一級、「サントリーレッド」や「ハイニッカ」は二級です。
それぞれかかる税率が異なり(当然特級は高い)特級酒は気軽に呑める物ではありませんでした。
清酒も松竹梅や月桂冠などは一級酒で、地酒と呼ばれる普段呑みのお酒は二級酒が多かったです。
旧 一級の代表格 松竹梅
清酒は申請して審査して一級や特級となりましたので、申請しなければ どんなに良質なお酒でも二級のまま販売できました。
代表的なものが宮城の一ノ蔵
写真はどちらもサイトから借用です。
いまは当然 二級酒も一級酒もありません。
パソコンで 「にきゅうしゅ」 と入力しても変換できない語句になってしまいましたね。
昔 飲み屋でお品書きの短冊に 一級○○円 二級○○円などと書いてあり、給料日に「よし、今日は一級酒を呑むぞ」と張り切って注文したら「同じものだから二級にしな」とオバちゃんに言われたことがあります。
景気づけに書いてあるだけなんですと。
まあ、そんなわけで今日も二級酒を呑むぞ という事です。
(だから売ってませんよ・・・・)