ニヤリまたもや随分と日が経ってしまいましたが、9/2の昼公演を見た感想なぞ。

 

 

もともと1回しか見に行く予定はなかったのですが、どうしても別のキャストでもう一度は見たい、と、居ても立っても居られず。前回見たビリーは前田君だったので、別のビリーで行ける日を選択(歌穂さん藤岡君は固定で、ビリーは前田君以外、マイケルは誰でも可という条件で選びました)。結果、↑のお写真の配役の回でございましたよ。

 

前回は1階席の3列目という夢のようなお席でした。

今回は上手端の方ながら2階席の1列目、という全体が綺麗に見渡せるお席。

ドリームバレエのシーンやビリーのお部屋がよく見えるというお話を小耳にはさみ、わくわくと着席。遠くてもオペラグラスは使わない主義なので、細かな表情は読み取れませんが。

 

今回のビリーは未来和樹くん。15歳。一番お兄ちゃんビリー。

まずは和樹ビリーの印象箇条書き。

  • 文系男子
  • スラッと長い手足
  • 踊る喜びが白い歯を覗かせたまぶしい笑顔に集約!
  • electricityでの丁寧な感情の表現
  • 筋力や瞬発力なんて今からいくらでも鍛えられるよ!

文系男子というのは、和樹君自身の身体的な面と、表現の国語的な面と両方の意味で。

身体面では、バレエの動きがとても柔らかくて、柔軟性があって手足も長いのでポーズの一つ一つがとても美しいのね。でも、柔らかいんだけど瞬発力は無い。勝手な想像だけど、幼いころから文系男子でダンスやスポーツや運動には縁がなかった子なのだろうな…と。ピアノの上からの側宙で降りるのも回避してましたね。これはね、前回見たのが前田君だったから余計に違いを感じたのかも。

優劣はありません。バレエに出会う前のビリーが、バレエ以外のスポーツに親しんでいたか、自分の体を積極的に動かすのはバレエが初めてだったか、想像する物語が変わってくるだけで。身体能力なんて、大人になっていく過程でいくらでも伸ばせるし。物語的にもバレエスクールに合格しちゃえばこっちのモンだしニヤリ

 

「angry dance」以外のダンスで、いつも白い歯がまぶしい笑顔で踊っているのが本っ当に印象的。ウィルキンソン先生と、バレエと出会って初めて感じた、自己を表現できる喜びに満ちているというような…。

 

「 electricity」では国語的にビリーの心情を丁寧に解釈して、観客に分かりやすく伝えようとしているのかなと思える点。直観的じゃなくて、きちんと脳内で整理されたもの。そこはやっぱり一番お兄ちゃんビリーなだけあるのかな、と。喋る声も歌声もとっても綺麗。癒されるビリー照れでした。

 

ドリームバレエは2階席で見ると綺麗という話を聞き楽しみにしていました。

前回みた1階特等席では、オールダービリーの優しい笑顔に涙したわけですが、今回はうわさにたがわぬ舞台全体の美しさにうっとり。足元をせせらぎのように流れ落ちてゆくスモーク。川面に無数の宝石が輝くような幻想的な空間で、二人のビリーが踊っていました。美しかったですラブ

 

ウィルキンソン先生の島田歌穂さんは、前回初めて見たときより、ヤサグレグラサン具合がマイルドに。最初からちょっと優しい人っぽい爆  笑あは。

吉田父ちゃんと藤岡トニーと根岸おばあちゃん。特に吉田父ちゃん藤岡トニーが合わさると、男くささ3割増しかと。この組み合わせじゃビリーがお母ちゃんが恋しくなるのも無理はない汗汗と、どなたかがツイッターで呟いていました。大いに大いに頷けるのでありますあせるあせる個人的にはまったく怖さのない益岡父ちゃん、おばあちゃんながら華のある久野おばあちゃんが好みでした。

 

マイケルは古賀瑠くん。こりゃまたちょっとあざといくらいにニヤリしゃべりが可愛らしい。このマイケルは、2階席からじゃ何も語れぬぞ。近くで見たかった。前回見たのは城野立樹くんでして、私彼のマイケルが大好きになりました。ビリーもそうだけど、それぞれに、それぞれのビリーなりマイケルがあるんですねー。どの子もそれぞれに素晴らしいグッド!グッド!もちろんデビーも。

 

今回のフィナーレはもっさりと踊るトニー藤岡をニヤニヤしながら堪能ニヤリフッフ…。前回は席が前過ぎてどこにいるかわからなかった。

 

我が家の前の畑の生えているハナミズキ。

今朝気づいたのですが、葉の一部が赤く色づき始めています。ビリーに明け暮れた夏が終わり、季節は秋ですね。

そして、公演の2/3を消化したところで私の生ビリーの予定はこれにておしまいです。名残惜しいですなぁ。

 

今回は、この作品が映画からミュージカル化される制作過程や、日本版上演までの舞台裏をDVD特典映像やテレビ特番で見ることができ、とても興味深いものがありました。それを見るにつけ、ゼロから創造し育むミュージカルとは、イギリスやアメリカにおいては歴史の中で培われた文化なのだな、と。日本のミュージカルとは、寂しいが真似事でしかないのだな、との感想も得ました。

これに関しては同じようなことをビリーの訳詞をされている高橋亜子さんがツイッターで呟かれていて、とても興味深いお話をされています。また、日本のミュージカルについても熱い思いを語られています。

 

インターネット、各種SNSが盛んになって、昔ならなかなか知ることのできなかった情報をいとも簡単に聞かせてもらえる今。制作のホリプロの堀社長による日本初演にあたっての熱い思いや、訳詞の高橋亜子さんによる詞の裏に込められた解釈など。多くの作品への理解を深める情報に出会えたことも印象的でした。

 

こんな総括的なこと書いてると、まるでもう終わりみたいだけど、まだ公演はありますからね。キャストの皆さんは、最後の最後まで見るものを楽しませてくれるでしょうビックリマークそして、私にとっては人生で1、2を争うくらい大切な思い出となるであろう観劇体験をありがとう。

この後私は、観劇した方々のツイッター情報で楽しんおります~ウインク虹